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  • 投稿日:2026/04/28
親の介護にかかるお金の現実|現役福祉所長が教えるリアルな費用と使える制度

親の介護にかかるお金の現実|現役福祉所長が教えるリアルな費用と使える制度

むむぶどう🍇@福祉や介護の相談屋さん

むむぶどう🍇@福祉や介護の相談屋さん

この記事は約5分で読めます
要約
介護費用が不安な方へ。在宅なら月3〜5万円、特養なら月13〜15万円が目安です。知らないと損する2つの制度(高額介護サービス費・負担限度額認定証)も解説します。

「親の介護、いくらかかるの?」

に答えられる人は少ないのではないでしょうか?


老後の資産形成や投資の勉強をしていても、「親の介護費用」は盲点になっている人が多いです。


「なんとなく高そう」「施設に入れたら破産するんじゃないか」——そんな漠然とした不安を抱えたまま、具体的な数字を知らずにいる方がたくさんいます。


私は社会福祉士・ケアマネジャーとして20年、数千件の相談に向き合ってきた現役の福祉事業所の所長です。今日は現場のリアルな数字と、知らないと確実に損をする制度をお伝えします。


まず知っておくべき「介護保険」の基本


40歳から全員が介護保険料を払っています。そして実際に介護が必要になったとき、かかった費用の1〜3割の自己負担でサービスが使えます(所得によって割合が変わります)。


つまり残りの7〜9割は保険でカバーされる——これが介護保険の大原則です。


ただし、保険が使えるサービスには上限(支給限度額)があります。その上限を超えた分は全額自己負担になるため、「上限内でどうやりくりするか」がポイントになります。



在宅介護:月3〜5万円が現実的なライン


自宅で介護する「在宅介護」の場合、介護保険サービスを使いながらの自己負担は月3〜5万円程度が目安です。


ただしこれはあくまで介護保険の自己負担分。これに加えて、


・おむつなどの消耗品

・介護用ベッドやポータブルトイレなどの福祉用具(レンタルで月数百〜数千円)

・家族が仕事を休んだ場合の機会損失


なども現実のコストとして存在します。


在宅介護の最大のコストは「家族の時間と体力」です。お金だけでは測れない負担があることを、頭に入れておいてください。



施設介護:種類によって費用は大きく違う


施設に入居する場合、主な選択肢は以下の4つです。


■ 特別養護老人ホーム(特養) 月13〜15万円程度

公的施設のため費用が抑えられています。ただし原則として要介護3以上でないと入居できず、人気施設では数年待ちになることも珍しくありません。「安くて安心」な分、すぐに入れるわけではないのが現実です。


■ 介護老人保健施設(老健) 月10〜15万円程度

病院と在宅の中間に位置する施設です。リハビリを受けながら在宅復帰を目指すための施設で、長期入居を前提としていません。3〜6ヶ月での退所を求められることが多いです。


■ 介護付き有料老人ホーム 月15〜30万円程度(+入居一時金0〜数千万円)

民間施設のため費用の幅が大きく、立地やサービスの質によって大きく異なります。入居一時金が必要なケースも多く、資金計画が最も重要になる選択肢です。


■ グループホーム(認知症対応) 月15〜20万円程度

認知症の方が少人数で共同生活を送る施設です。家庭的な環境で過ごせる一方、認知症の診断がある方のみが対象です。



知らないと損する2つの制度


介護費用を大きく減らせる制度があります。使わなければそのまま損をします。


■ 高額介護サービス費

1ヶ月に支払った介護保険の自己負担額が一定の上限を超えると、超えた分が後から返ってきます。

上限額は所得によって異なりますが、一般的な所得の方で月44,400円が上限です。つまりこれ以上は支払わなくていい仕組みになっています。

申請しないと戻ってきません。市区町村の窓口または担当ケアマネジャーに確認してください。


■ 負担限度額認定証

施設に入居した場合、食費・居住費は介護保険の対象外で全額自己負担が基本です。ところが所得・資産が一定以下の場合、食費と居住費が大幅に減額されます。


これも申請制なので、知らずに損をしている家庭が非常に多い制度です。


まず家族でやっておくべきこと


介護はある日突然始まります。元気なうちに以下を確認しておくだけで、いざというときの混乱が全然違います。


✓ 親の収入・資産をざっくり把握しておく

年金がいくらあるか、貯蓄はどの程度あるか。介護費用を誰がどう負担するかの判断材料になります。


✓ 地域包括支援センターの場所を調べておく

介護の相談窓口です。市区町村に必ず1つ以上あります。「まず行くべき場所」として覚えておいてください。


✓ 兄弟・家族で介護の話をしておく

介護が始まってから「誰が何をするか」を話し合うと揉めます。元気なうちに役割分担を大まかに決めておくだけで、家族関係を守れます。



まとめ


在宅介護:月3〜5万円

特別養護老人ホーム:月13〜15万円

介護老人保健施設:月10〜15万円

介護付き有料老人ホーム:月15〜30万円+

グループホーム:月15〜20万円


介護費用は「高い」というイメージがありますが、制度を正しく使えば現実的な範囲に収まります。知識があるかどうかで、支払う金額が大きく変わる世界です。


今後は各施設の詳しい選び方や、在宅介護で使えるサービスの具体的な活用法なども書いていきます。気になることがあればコメントで教えてください。



むむぶどう

社会福祉士・介護支援専門員|岐阜の福祉事業所所長・20年

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むむぶどう🍇@福祉や介護の相談屋さん

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この記事のレビュー(3
  • 会員ID:SudAdwGu
    会員ID:SudAdwGu
    2026/04/29

    母が在宅介護中です😌 いざ介護が始まるまで、介護にかかるお金に関して目を背けていたので・・💧 右も左もわからず、大変な思いをして、もっと家族で話し合っておくべきだったと反省しました🥲 だいぶ把握できてきたつもりですが、高額介護サービス費については知りませんでした。 とても参考になる情報を発信いただき、ありがとうございます🙏😊

    むむぶどう🍇@福祉や介護の相談屋さん

    投稿者

    2026/04/29

    こころさん、こんにちは😁 大半の人は何か事が起きてから慌ててみえます。 なかなかイメージできない事なので仕方ないかもしれませんが、この記事が何かの役に立てば嬉しいです^ ^ 引き続きいろんなお役立ち情報を出して行きたいと思いますのでよろしくおねがいしますm(_ _)m

    むむぶどう🍇@福祉や介護の相談屋さん

    投稿者

  • 会員ID:9KAqOyuq
    会員ID:9KAqOyuq
    2026/04/29

    こちらの記事の内容を一度読むだけでも今後、介護に対する心構えにちょっとでも余裕を持てそうな気がします! 必要に応じて読み返します📚 ノウハウ図書館への投稿も毎日の介護つぶやきもありがとうございます😊

    むむぶどう🍇@福祉や介護の相談屋さん

    投稿者

    2026/04/29

    りぽさん、おはようございます^ ^ 毎日のつぶやきから、ノウハウ図書館にも少しずつ投稿していこうかと思って始めてみました✊ これからも読んでみてください!! よろしくお願いします🤲

    むむぶどう🍇@福祉や介護の相談屋さん

    投稿者

  • 会員ID:4kjHBLlP
    会員ID:4kjHBLlP
    2026/04/28

    親の介護について、正面から向き合うことを無意識に避けてきた部分がありました。気づけば先延ばしにしてしまっていたのですが、この記事を読んで全体像をつかむことができました。 具体的な費用の目安や活用できる制度など、知っておくべき情報が整理されていて、とても参考になりました。ありがとうございます!

    むむぶどう🍇@福祉や介護の相談屋さん

    投稿者

    2026/04/28

    いつかくるものだけど、何かないと意外とまだ大丈夫って思ったりしますよね。 少しでもお役に立てれば嬉しいです。毎日こんなことをつぶやいてますので良かったら読んでくださいませ😉

    むむぶどう🍇@福祉や介護の相談屋さん

    投稿者