- 投稿日:2024/01/04
- 更新日:2025/11/05
【維持費の一覧表あり!】知れば安心!家計管理の予算組に役立つ車の維持費を3パターンで解説
こんにちは!ピゴスです!!
リベシティでは「車のことクルマ屋さんに聞きづらい人の質問チャット」の管理人をさせていただいております
おかげさまで、2022年7月からたくさんのご質問に答えさせていただいております
車で損しないための活動を、みなさまに支えられて楽しく続けさせていただき、2024年は1000人も実現できそうです…感謝感謝!!
また、そういった経緯もあり、現在ではリベシティ公式の「中古車選び相談チャット」の講師を担当させていただくことになりました
今回は家計管理をしていく上でも重要な「細かく分かる、車の維持費」をノウハウ図書館に投稿させていただきます
「車を買おうかな?」と考え始めている方から、こんな話をよく聞きます…
「車って、買ってからも色々お金がかかるんですよね?」
答え…
「おっしゃる通りです
購入してからが本番と言っても言い過ぎではないかもしれませんね(苦笑)」
車をすでに所有している方は、漠然としているかもしれませんが、そんな実感がある方も多いです
私も車を所有しておりましたが、全然把握していなかった一人ですね…
しかし、私も車のプロの端くれ、しっかりと把握して、まずはどんなことにお金が掛かるのか把握し、どんな予算を立てれば、家計管理に役立つかまとめてみました
この記事を読むことで、
・安心して車を購入できる
・車の無駄を洗い出せる
・車をやめるきっかけになる
・車が好きなら、どれだけ予算を掛けれるか分かり、安心して楽しめる
こんなメリットを得ることができます
ぜひ最後まで、目を通していただけましたら、嬉しいです!!
「この記事、めっちゃ長いよ!」って方はもう少しライトな記事も作りましたので、こちらも参考にしてください
【まずはマネするだけ!】「スプシ付き」車購入の失敗しない予算の決め方を解説
それでは車が好きな人もそうでない人も、素敵なカーライフにしていきましょう!!
もし読み進めて行って、「この場合は?」、「私の場合は?」、「なぜそんなことを言うの?」ということがあったら上記チャットにご質問くださいませ
※今はちょっと忙しい、あとで見返したいという方はブックマークしていただけると励みになります
※とっても長い記事なので、必要な時に、必要な場所を読んでいただき、車維持の教科書的に役立てていただけたら嬉しいです
車って買ってからどんなお金が必要??
車を購入し、納車するまでは色々とやることや考えることがあります
しかし、納車された後はそんなにすることなんてありません
もちろん、車が大好きな人は「何かカスタムできないか?」、「汚れてきたから洗車をしよう」、中には買って早々「次の車を何にしようか?」なんて考えている人もいます
でも大多数の人は、日々の通勤やレジャーで使い、それが当たり前になり、車が日常の足へと良い意味で溶け込んでいきます
ただし、自分の生活に馴染んできた車も、維持するためのコストがかかっていることを忘れないでおきましょう
こういったコストを購入の前後で意識しておくと、
・購入後に後悔しなくて済みます…
自分の生活資金と照らし合わせて無理のない(負担に感じにくい)範囲で維持管理できます
・次に買う車を考えるときの目安になります…
「今よりも維持費がかかるのか?かからないのか?」という視点を持つことができるようになります
それでは、車の維持費を3つのパターンに分けて紹介していきます
定期的にお金がかかるもの
・任意保険料
・自動車税
・定期点検整備費用(6ヶ月点検、12ヶ月点検)
・車検費用(点検整備費用+自賠責保険料+重量税+印紙代)
不定期にお金がかかるもの
・燃料代(ガソリン代など)
・メンテナンス費用(消耗品交換)
・洗車代
お金がかかる場合もあるもの
・駐車場代
・不慮の事故でかかる費用
ここから各項目について詳しく説明していきます
「長くて読む時間がないぞ」
という方は下記の予想比較をちょっと目を通すだけでもしていってください!
余裕を持って少し多めに見積もっております
ガソリン代や駐車場代は、適宜調整してください
多めとは言え、自分で計算してみて、10年間の維持費の合計金額(4,519,000円)に結構ビビっています(笑)
そして、これは10年間を想定していますので、途中で持ち家になり、駐車場代がかからなくなったり、保険料は等級が上がったり、30代になったりすると、もっとお安くなったりします
また、洗車はそんなにこまめにしないとか、走行距離が年5000㎞、なんて個人の要素でも大きく変わってきます
また、この表から「どこの維持費を節約していくと効果的か?」ということが見えてきますね
①定期的にお金が掛かるもの
任意保険料
上記の表の費用はネット保険を想定し、10年間、普通自動車の場合500,000円ぐらいを想定しています
こちらは自賠責保険ではカバーしきれない事故での補償を補うための保険です
任意とはなっておりますが、公道を走るドライバーの責任として必ず加入しましょう
この保険料は年払いもしくは月払いが選べます
保険料を決める要素は多く、値段を一言ではお伝えしにくいですが、初めて加入する場合は保険料が高めになってしまいます
保険料は同じ内容でも年齢が若いほど高く、等級(保険の割引率を決める要素)が低いほど高くなります
下記は200万円程度の新車に充実した保険内容で加入した場合のおおよその例です
代理店型の保険で車両保険ありです
「なし」ですと半額ほどになります
ネット保険ならもっと安くなります(安い分、分かりにくい細かい補償は落ちますが、貯金でしっかり対応できる方は問題ありません)
18歳~20歳の場合→月々20,000~30,000円
年間24万~36万円21歳~26歳の場合→月々11,000~15,000円
年間13.2万~18万円26歳以上の場合→月々7,000~10,000円 年間8.4万~12万円
このように一例ではありますが、それなりの額になってきます
「これを知ると、ますますネット保険が気になります」
という方は、下記でネット保険のオススメの加入方法を記事にまとめておりましたので、良かったらご覧ください
☆前編☆【電話ラッシュなし】不安なネット自動車保険の一括見積りを画像付きで解説
自動車税
こちらの費用は10年間、普通自動車の場合305,000円(年30,500円)を想定しています
自動車税は自治体によりますが、毎年4月~5月に支払いの時期がやってきます
ちなみに軽自動車は一律10800円(2024年現在)です
軽自動車貨物(軽トラックなど)は5000円というのもありますが、とりあえずこちらは覚えておかなくてもいいでしょう
それ以外の車はエンジンの排気量というもので、自動車税が決まってきます
排気量は車のカタログに載っておりますので、欲しい車の排気量というものは把握しておきましょう
2024年現在の排気量別の自動車税がこちらです
まだまだ排気量が大きくなれば、もっと税額が高くなったり、購入する車の年式によっても税額が変わったきたりします
また、電気自動車やハイブリッドカーなどには軽減税率(年度によってありません)が適用されたりなど、意外と複雑です
私もすべてを把握しているわけではないですが、購入候補の車の税額だけでも調べておくといった感じです
ざっくりいうと軽自動車は安くて、それ以外は大きくて古い車ほど高いものだと思ってください
定期点検整備費用
こちらの費用は10年間しっかりと点検を受けて、普通自動車の場合は160,000円ぐらいを想定しています
こちらの費用には点検時の交換部品の費用は含まれておりません(後述するメンテナンス費用の方に含めております)
車を購入したら多くの方が受けているものが定期点検整備です
車を安心、安全に走らせていくために、プロの整備士の方の目でチェックをしてもらいます
義務・強制ではないのですが、12ヶ月点検は法令でも定められている点検になります
「車のことは自分ではよく分からないので、どこかにお任せしたい」という方は、ディーラーにて点検整備を受けると比較的安定した品質のサービスを受けることができます
とはいえ、お客様から頼まれなくてもディーラーで購入すると、定期点検をおすすめされることが多く、大きく分けて2つあります
・6ヶ月(半年)点検整備(5000~15000円ぐらいと車種により違います)
・12ヶ月(1年)点検整備(10000~25000円ぐらいと車種により違います)
どこの時点から6ヶ月や12ヶ月なのかというと、車の車検証に記載されている初年度登録の月や車検の月を目安にしております
もちろん、目安なので好きな時に受けて良いのですが、車検の時期も含めて半年に1回、車をプロに見てもらうことで「安心して車に乗っていきましょう!」という点検サイクルです
※メーカーによっては半年点検を実施していないメーカーもあります
点検の費用は車の種類や大きさなどによって変わり、外見は同じようなメーカーの看板をかかげているディーラーだとしても販売会社が違うと費用も変わってきます
また、ディーラーで点検整備を受ける際には、点検やその都度必要な消耗部品などがセットになったメンテナンスパック(整備パック)が用意されています
1個ずつ点検を受けるよりもパックに加入して点検を受ける方が損しない価格設定になっている場合が多いのです
ディーラーで購入し、メンテナンスもディーラーにお任せするという場合はこちらへの加入がおすすめです
特に近年の複雑化した車をしっかり整備して長く乗ろうと思うと、ディーラーとの関係性は大切になります
そのためのお付き合いとして、頼りになる仲間を増やしておくという意味合いが強いかもしれません
一つひとつの点検や車検に必ずしもディーラーである理由はないのですが、あれこれ考えて脳のリソースを割くよりも、車が苦手なら任せちゃうのが80点取れるやり方だと個人的には感じています
購入したい車の候補ができてきたら、車の見積りと一緒にこのメンテナンスパックの値段も教えていただきましょう
購入後もずっと必要となってくる費用なので、この値段に把握しておくことは重要です!
車検費用
こちらの費用(車検費用と車検時諸費用の合計)は10年間に4回必要(新車を想定)となり、普通自動車の場合は400,000円ぐらいを想定しています
車検時の交換部品は除いており、そちらは後述のメンテナンス費用の方に含まれています
車を維持していく上で、避けることのできないイベントが車検です
車検を受けることで車検証の有効期限が伸びて、引き続き公道を走ってよいという許可をもらうようなイメージです
車検を受けることを忘れてしまって車検が切れた状態で公道を走っている人がごく稀にいますが、車が危険な状態になってしまっている可能性も上がってしまいますし、警察にも捕まりますので要注意です
必要なのは分かっていても、それなりにまとまった費用がかかることからも、車検の日が近づいてくるのを喜んでいる人はあまり見たことがありません(苦笑)
車検はみなさんが乗るであろう乗用車においては、軽自動車も普通車も同じスパンでやってきます
新車として登録された日(ナンバープレートが発行された日)から初回車検は3年後、それ以降は2年ごとにやってきます
車検の際に必要な主な費用はこちらです
☆車検整備費用…
車検時に行う点検整備の費用です
これも上記の定期点検費用などと同じく、車が大きいほど高い傾向にあります
また、お店などによって金額設定が異なるだけでなく整備技術や設備の充実や作業時間の速さなど、クオリティーも様々です
レストランのように味やサービスや雰囲気で気軽に判断しにくいのは難点です
まずは値段に見合う対応をしてくれそうか、安心感や分かりやすい説明があるか?など事前に見積りなどをしてスタッフの対応と値段を比べてみると良いです
すると、自分に合った相場観が養われ、良い整備工場を発見できるようになってくると思います(その手間暇を省くためにディーラーがオススメだったりします)
☆諸費用…
車検時には検査員という車検に通らない箇所がないかチェックをするスタッフの作業に、検査費用がかかります
また、車検証を発行してくれる軽自動車協会や陸運支局に、車検に通った車の書類を持っていて新しい車検証などを受け取ってきてもらうための代行費用が必要になります
この辺りも、お店によって値段は変わってきます
稀に徴収していないお店もありますが、基本的には必要なものだと思っておきましょう
☆自賠責保険料…
車検時に更新になる保険料金公道を走るうえでの最低限の補償内容の保険に加入します
死亡事故などが減ってきて、年々価格は下がってきている傾向にあります
☆重量税…
車の重さによって必要となってくる税金(車検時は次の車検までの2年分払います)
2024年現在ですと、軽自動車は一律6600円です
普通車は500㎏重くなるほどに税金も重くなり、車両重量1000㎏未満のコンパクトカーですと16400円、1000㎏以上ですと26400円、1500㎏以上ですと32800円となります
また、この税金も13年を超えると1.5倍ぐらいに高くなったり、逆に環境負荷の少ない車は減税や免税になることもあります
減税などは打ち切られることもあるので、基本の税金はかかるだろうというぐらいの認識でいた方が良いかと思います
☆印紙代や証紙代…
車検の手続き書類に貼る印紙や証紙の費用です
手続き方法によって少し必要となってくる印紙や証紙の値段などは変わりますが1200円~ぐらいです
☆交換部品費用(↓詳しくはメンテナンス費用の項目を参考↓)…
車検整備と併せて行う、消耗品の交換や車検に通らない箇所の修理費用などです
車種によっても必要なものは変わってきますし、お店によって同じものの交換でも部品代や工賃も違うため、値段は変わってきます
また、予防整備を含めてどのあたりまでしっかり細かく整備するかにもよっても、作業内容が変わってきます
もし時間に余裕があるなら、車検の見積りを事前に数社お願いできると、値段の相場観やどこの整備工場でもオススメされる交換部品があることに気付くなど、参考になると思います
こんな感じで、車検には色々な費用が重なってかかってきます
色々な交換部品も含めると、軽自動車では8万~12万円ぐらい、普通車では10万~20万ぐらいと幅が広いです
もちろん修理内容やお店によっては、これよりも安かったり高かったりすることがあります
この曖昧な「車検は高い」、
「乗り続けるためには色々な費用がかかっても仕方がない」、
というイメージに便乗して、そんなに必要じゃないものをちゃっかり交換部品に入れていたり、よく分からない諸費用が入っていたりすることもあるので注意が必要です
必要なことを必要なだけやってくれるような信頼できるお店は安いだけのお店よりもすごく価値のあるお店になります
一緒に知識を付けて少しでも、そういったお店を見分けられるようにしていきましょう!
②不定期にお金が掛かるもの
燃料代
こちらの費用は10年間100,000㎞走行し、レギュラーガソリンを給油した場合、普通自動車で1,150,000円ぐらいを想定しています
普通自動車の燃費は約リッターあたり13㎞走行、レギュラーガソリンはリッター150円で計算しています
車を走らせるために必要な燃料の費用です
主な燃料としては
☆ガソリン…
現在乗用車では一番多く使われている最もポピュラーな燃料です
レギュラーとハイオクに分かれていて、車によってどちらかを指定されています
輸入車と国産車でも高性能な車にはハイオクが指定されていることが多く、レギュラーガソリンよりも1リッターあたり10~12円ほど高いです
☆軽油(ディーゼル)…
一時期、日本の乗用車では使われている車はなくなっていましたが、環境対応されたクリーンディーゼル車が輸入車や一部国産車で販売されるようになっています
最近はこの燃料を給油する車のユーザーも増えてきましたガソリンよりも1リッターあたり20~30円ぐらい安いのも魅力的です
☆電気…
燃料とは言わないかもしれませんが、車の蓄電池に電気を貯めて走る電気自動車やガソリンでも貯めた電気でも走れるプラグインハイブリッド車などがあります
一般的に同じ距離を走るのであれば、ガソリンよりも電気代の方が安いのです
しかし、各家庭の電力契約や外出先などにある急速充電器などによっても値段が違うので、「どのようにして電気を蓄えながら車を使っていくか?」という所も重要となってきます
このように、車によって必要な燃料は変わってきます
そして、当たり前ですが、通勤やレジャーなどの使用で走行距離が多いほど、必要な燃料代も高くなります
そこで、燃料代だけで見たら軽油や電気は有利なのですが、ガソリンを使用する車は、それらの車と比べて車の値段がもともと安い傾向にあります
そこで、たくさん距離を乗らない人はトータルコストで見たら、ガソリン車が一番お得という場合も多いです
こういった所からも、車の購入費用と維持費としての燃料代のバランスは車選びにおいて重要になります
個人的には、トータルコストも重要ですが、日々の燃費が良い方が購入してからの満足度が高いのですが、現実的な数値で見ることを忘れないようにしましょう
メンテナンス費用(消耗品交換費用)
こちらの費用は10年間の費用は普通自動車で370,000円ぐらいを想定しています
下記で紹介する重要部品の他に、車を快適に走らせるためのワイパーゴムの交換やエアコンフィルターの交換、鍵の電池交換なども含んでおります
車を長く乗っていくと必ず交換しなくてはならないオイルや部品が出てきます
それを怠ってしまうと、安全に走れなくなってきてしまったり、重大な故障につながり路上で止まってしまったりしてしまいます
車の修理費が発生したり、自分の時間を失ったりするだけならまだよいのですが、周囲の人をケガさせたり、足止めしてしまったりするのは、避けたい所ですよね
今回は定期的に交換が必要になるもので、かつ怠ると重大な故障につながる恐れのあるものをピックアップして紹介していきましょう
☆エンジンオイル☆
エンジンを潤滑している重要なオイルです
交換しないとエンジンが壊れて、車が動かなくなり、多額の修理費がかかります
最悪、これさえ定期的に交換していれば何とかなるなんて言われてしまうほど、大事なオイル交換です
実際には、かなり奥が深く、どんな車に乗っているかによって交換の頻度は大きく変わります
さらに車の使い方や乗る距離や使用期間などによっても交換のサイクルは変わってきます
軽自動車は交換サイクルは比較的に早く半年ごとや5000㎞以内がオススメされることも多いです
普通車は1年1万㎞ごとぐらいが目安の場合がありますが、輸入車などはそれ以上という場合もあります
諸説ありますが、まずは説明書に記載されてるサイクルで行ったり、ディーラーの整備パックのおすすめタイミングにお任せしたりして、交換していきましょう
費用は3000~15000円ほどで、車が大きく高性能になるほど金額も高くなる傾向です
☆エンジンオイルエレメント(オイルフィルター)☆
潤滑しているエンジンオイルはそのままではどんどん汚れてしまうので、オイルのフィルターを通りながら不純物をろ過しています
これを交換しないとオイルの汚れが取り切れなくなり、潤滑不良でエンジンが壊れてしまう恐れがあります
オイルエレメントはエンジンオイル交換2回に1回の交換の推奨や、オイル交換サイクルが1万㎞以上の車ではオイル交換と同時交換がオススメされている場合などがあります
この部品もディーラーの整備パックに付帯されていることが多いので、加入している方はお任せでも大丈夫です
☆ブレーキフルード☆
ブレーキペダルを踏んだ力を実際にタイヤを止めているブレーキまで伝達している専用の液体です
これの交換を怠ると、ブレーキの効きが著しく低下する場面に遭遇したり、ブレーキ機構を錆びさせて、効きが悪くなります
結果、それを修理するための費用が掛かります
車検ごとの交換などがオススメされている場合が多いです
1度ぐらい交換してもしなくても、体感は少ないものですが、確実に車をむしばんでいきますので、しっかりと交換しましょう
☆ブレーキパッド☆
ブレーキを踏んで、タイヤの回転を止めているのがブレーキパッドです
ブレーキをかければかけるほど減っていってしまします
交換しないと、ブレーキが効かなくなり大変危険です
それを防ぐためにブレーキパッドが減ってくると、ブレーキを使うたびにキーキーと音が鳴る仕組みが付いています
交換タイミングはその音が鳴る前ぐらいになりまして、使用方法によっても変わります
そして、車が重くて高性能なほど早くブレーキパッドが減る傾向があります
重要な部品なので、12ヶ月点検や車検では必ず減り具合をチェックします
次の点検や車検まで持ちそうにない場合は整備士からおすすめされますので、素直に交換しましょう
☆冷却水(LLC=ロングライフクーラント)☆
車のエンジンの内部の冷却通路を循環し、エンジン本体やエンジンオイルの温度を一定に保っています
交換を怠ると、冷却性能が下がり、オーバーヒートというものを発生することがあります
するとエンジンルームから急に蒸気が噴き出して車が止まってしまったり、熱くなりすぎたことによってエンジンの重大な故障につながってしまったりします
交換の頻度は車種によって大きく変わり、車検ごとに推奨されている場合もあれば、7年や10万㎞以上などかなり高寿命なものもあります
メーカーの説明書などのおすすめ頻度は確認して必要ないのに車検ごと交換してしまわないようにしましょう
ただし、実際には冷却水の漏れや冷やす機構の故障などで、オーバーヒートする場合の方が多いので、交換は不要でも冷却水周りの定期点検は必要です
☆バッテリー☆
エンジンをかけるための電気や走行中の電装品を安定的に動かすための電気を蓄えているものがバッテリーです
エンジンがかかった後は、エンジンについている発電機が働き、エンジンをかけるために使った電気を充電していきます
また、発電機と協調制御されながら、ナビなどのオーディオ、ヘッドライト、メーター類などの電装部品に電気を供給しています
長年使用していると、電気を貯められる量が少なくなり、いずれエンジンをかけるだけの力を発揮できなくなってしまいます
時間に余裕があるときならよいですが、大事な一日の始まりなどに車のエンジンが急にかからないというのは、かなり焦ってしまうものです
そうならないためにも、定期的な交換が必要になります
車の使用方法や車種によっても違いますが、予防として3~5年ぐらいを目安に交換されることが望ましいです
長い車は7年などいける場合もあります…この辺りはプロの判断でも難しい所がありますので、長く使う場合は自己責任になります
☆タイヤ☆
エンジンで作ったエネルギーを路面に伝えて、車を動かすために必要な大事な部品です
しっかり曲がるのも、しっかり止まるのも特殊なゴムで出来ているタイヤが優秀に仕事をしてくれてこそ力を発揮します
乗用車の新車にはサマータイヤ(夏タイヤ、ラジアルタイヤ)と呼ばれる燃費が良く、雨の日にも強いタイヤが付いてきます
それとは別に、降雪地域などでは冬に装着するスタッドレスタイヤ(冬タイヤ、スノータイヤ)と呼ばれる雪や氷の路面に適応できるタイヤを準備する必要があります
どちらのタイヤも路面と設置している部分には特殊な溝が刻まれていて、これによって様々な天候でも安全に走れたり、燃費が良く走れたり、静かに走れたりします
しかし、走れば走るほど、止まれば止まるほど、曲がれば曲がるほど、この溝は削れて減っていきます
一般的にはスタッドレスタイヤの方が路面と設置しているゴムの面が柔らかく減りやすい傾向にあります
この溝の少なくなってきた時がタイヤの交換の目安になります
残り1.6㎜を切ると車検にも通らなくなりますが、この状態ではかなり性能の低下が見られますので、そうなる前に交換がオススメです
タイヤや車の種類にもよりますが、夏タイヤは2万~4万㎞、冬タイヤは1.5万㎞~3万㎞に一回は交換が必要になってくるケースが多いです
また冬タイヤは特に使用年数による性能の劣化が早いので、あまり乗らなくも5年に一度は交換がオススメな場合もあります
タイヤの交換は4本で数万円~10万円を超える場合もあり高額であるので、気軽に交換できるものではありません
そして、溝だけが交換の目安ではないので、コストに見合った適切な交換時期を見極めることはプロの整備士でも意見が分かれたり、バッテリー同様に判断は難しくなります
それぞれの人によって違う、車、使い方、年間の走行距離、お住いの地域、それとタイヤの現状などで、総合的に判断します
私の見解でよろしければいつでも喜んでお伝えしたいところですが、タイヤの現状は写真だけなどでは判断しづらいので、やはり難しいものがあります
☆スパークプラグ☆
エンジン内に噴射されたガソリンに爆発のきっかけを作る火花が、このスパークプラグの先端でつくられます(軽油で走るクリーンディーゼル車にはこの機構、部品はありませんので、交換の必要もありません)
この部品の交換を怠ると、ガソリンがきれいに燃えてくれないため、エンジンのかかりが悪くなったり、加速不良が起きます
また、燃えないガソリンがそのまま排気管から排出されますので、排気ガスを浄化している触媒というものを劣化させます
さらに、環境負荷の高い蒸発したガソリンを大気に開放してしまうことにもつながってしまします
触媒が劣化してしまった場合、排気ガスがきれいにできないことをセンサーが検知して、警告灯が付き、マフラー(排気ガスを出す排気管、触媒もついています)の交換を促される場合があります
近年スパークプラグの先端の素材は改良が進み、長寿命化された車が多くなってきました
従来は2万㎞に1回と言われていた時代もありましたが、最近では5万㎞~10万㎞に1回という車も増えてきました(中にはメンテナンスフリーの20万㎞なども)
かなり幅があるのは、小さいエンジンの軽自動車などは比較的に交換サイクルが短く、大きいエンジンの方が交換サイクルが長い傾向にあるからです
またハイブリッドカーは電気の力で走っている時間があり、その間スパークプラグは動いていないので、寿命はさらに長くなります
取扱説明書にその車ごとの交換の目安の距離が書いてありますが、使用環境の中で渋滞がすごく多い方などは距離が短くても寿命が早めにやってくることもありますので、プロの整備士の経験からの判断を参考にしていただくことも重要です
☆オートマトランスミッションオイル(ATF、CVTF)☆
AT=オートマチックトランスミッション…通称オートマと呼んでいる、エンジンでつくった力を効率よくタイヤに伝えるための変速機という機構が付いております
一般的なイメージでは自分でクラッチとシフトレバーを動かして運転するMT=マニュアルトランスミッション(通称マニュアル)対して、勝手にそのクラッチやシフトレバーの操作を自動(オート)でやってくれる車のことをオートマと呼んでいます
厳密にはオートで運転してくれるための機構として、AT(オートマチックトランスミッション)、CVT(コンティニュアスリーバリアブルトランスミッション)、DCT(デュアルクラッチトランスミッション)などがありますが、覚えなくても結構です(笑)
覚えておくべきは「こういった機構のオイル交換も必要ですよ」ということを頭の片隅に入れておいてください
ATのオイルがATF、CVTのオイルがCVTFで、Fはフルードです
フルードとはいってもオイルです。どちらの名称で伝えても、整備士には伝わります
これらのオイルが劣化してくると、燃費が悪くなったり、運転がギクシャクしてきたりします
それでも交換せずにいるといずれ、機械を壊してしまい、走行不能に陥る危険性があります
交換のサイクルは取扱説明書に記載されていますが、エンジンオイルとは違ってかなり長寿命です
一般的にはCVTFの方が大切に乗るためにはシビアに交換は意識した方がよい傾向があるかと思います
交換サイクルの早い車や予防の観点からは2万㎞~3㎞ぐらいの場合もありますが、一般的には5万㎞前後や10万㎞前後を推奨している車が多いです
中にはメンテナンスフリーとしている車もあります
また、求められる性能がエンジンオイル以上にシビアで、交換量などもしっかり指定されているので、ディーラーにてメーカー指定のものを入れていただいた方が無難です
☆補器ベルト☆
補器ベルトは1~3本ついており、エンジンで作ったエネルギーを次に記載する各部にベルトを介して伝達しています
・車の電装部品とバッテリーに電力を供給している発電機
・エアコンの機構
・油圧式のパワーステアリング(ハンドル操作をアシストする装置)の機構
・エンジンの冷却水を循環する機構
これらを動かしています。
劣化したり、ベルトの張りが緩んだりすると、雨の日や走り始め、アイドリング時など、キュルキュルと特徴的な音がします
これは回転しているベルトが滑っていることによる音であり、滑るとベルトは削れるのでより劣化が早まってしまいます
「もしこの音かも?」と思ったら、ベルトの張りや劣化具合を相談してみましょう
そのまま放置していると最悪の場合は切れてしまいます
エアコンが効かないぐらいならまだ良いのですが、発電不良や冷却水の循環不良は走行不能の原因にもなりますので、注意が必要です
交換の目安は以前、数万キロ数年だった時代もありましたが、近年の車はこの目安が年々長くなってきており10年10万㎞以上という車がほとんどです
ベルトの数も1本だけの車も増え、張り具合は自動調整で、ほぼメンテナンスフリーという場合もあります
洗車代
こちらの費用は個人の価値観によって大きく変わりますが、洗車機を使って月に1回洗車をした場合に、10年間で84,000円かかると想定しています
洗車機はガソリンスタンドや専門のコイン洗車場などにあり、ただの水洗いなどですと1回300円~500円ぐらいの相場かと思います
しかし、汚れがひどい場合のオプションやボディの水弾き(撥水)を求める場合のオプション、下回り洗浄のオプションなどもありますので、平均1回い700円として想定しています
このぐらい洗車をする人というのは、どちらかというと少数派かと思います
これだけやれれば、小奇麗に車を維持できるイメージです
ディーラーに勤めてますと、半年に1回の点検の時に行われる洗車のみという人も多いです
また逆に、洗車屋さんに手洗いを毎回しっかりと頼んでいる方、自分の家の庭でこまめに洗っている方などもいらっしゃいます
この洗車に関しては自己満足の部分もありますので、「洗車をしないとまずい!」ということはないのですが、実は良い面もあります
・洗車後に拭き上げをするので、ボディの傷による錆びを早く発見することができたり、エンジンルームやタイヤなどの異変に気付いくこと
・下回り洗浄をすることで、錆びの原因になる融雪剤を落とすことができ、錆びによる排気管の修理や下回りの修理のリスクを軽減
・半分迷信かもしれませんが、事故のリスクが減る(車を綺麗に大切にしていると、自然と運転にも気を使ったり、車を汚したくないので悪天候の日のお出かけを控えたり、ちょっと意識のバイアスがかかることで、確率が減ると考えられます)
とはいえ、事故るときはじこりますが…大事にしていることが車にも伝わってくれたら嬉しいものですね♪
個人的には、自分達の命を乗せて走っている車ですので、たまには洗って、大切に乗っていただけたら良いのかなと考えております
そして、大切に乗っている車は、買取業者さんにとっても、そのことが伝わってきます
きれいなだけで次の販売のしやすさにもつながりますので、リセールアップも期待できることもメリットです
③お金がかかる場合があるもの
駐車場代
アパートなどの駐車場や近隣の月極駐車場を借りている場合などに発生します
地域によって大きく変わりますが、分かりやすく10,000円で計算します
その場合は10年間利用したとすると、1,200,000円です
この費用は自宅に駐車場がある場合などは必要なくなりますし、住む地域によってはかなり相場も違うかと思います
あまりにも自分にとって高すぎる場合には、本当に車の購入すべきか再検討が必要です
高い地域は交通の便が良かったり、カーシェアリングなどが充実していたりする場合も多いので、そちらを上手く利用するというのもありでしょう
しかし、車の良さは思い立った時にすぐに乗れることがメリットですので、駐車場が安くなるからと言って、徒歩5分以上かけて歩いていく駐車場を借りるというのもあまりオススメはしていません
買い物をすれば、重い荷物を持って歩かなければいけないですし、雨や雪が降ると手間がされに増えてしまいます
せっかく買った車に乗ることが面倒になってしまってはもったいないですよね
どうしても家の近くが空いていない場合は仕方がありませんが、近くが空いた時にはその駐車場の管理会社などに相談できるように目星は付けておきましょう
とは言え、考えようによっては運動にもなりますし、駐車場代安く済むかもしれませんし、気楽にいきましょう(笑)
さっきと言っていることが違いますが、メリットとデメリットは表裏一体かと思います
不慮の事故や予想外の修理で掛かる費用(バンパー交換、エアコン修理など)
10年間、車を乗っていたら多かれ少なかれ、大なり小なり、不慮の事故や突然の故障があります
不慮の事故の多くは、うっかり自分でぶつけてしまうかドアパンチ(隣の車にドアをぶつけられる)、飛び石、釘を踏んでパンクが多いです
一例ですが、普通自動車のフロントバンパー交換、ドアパンチ修理などですと、80,000円が想定できます
しかし、こういった突然の出来事での出費の予想をするのは不可能です
運転の得意不得意もありますし、運の要素もあります
そこで、一般的には出費の波風を抑えるためには自動車保険の任意保険にて、車両保険に入りましょうとオススメされることが多いです
車両保険は簡単に言うと「自分が原因で車をぶつけてしまっても、自分の車の修理費を保険でまかなえる」というものです
しかし、リベ大ではオススメされておりません
この不測の事態については、しっかりと予算を立てて、貯蓄で備えるのがベースの考え方です
そこで、車両保険で備えない場合は、その他のエアコンの不調など、不測の修理も合わせて、10年で30万円ぐらいは修理費用として予算を立てておきましょう
すると、予想外の修理が必要にならなかった場合は、車両保険に加入で確実に家計の負担になってしまうことがありません
万が一、修理が必要になってしまっても高い保険料を払っていた場合よりも、マシになる可能性も大いにあります
ただし、一発全損(例えば200万円で買った車が一瞬で、修理不能なほどの事故)になった際に耐えられるだけの貯蓄も準備しておきましょう
もしそれができない場合は、備えられる程度(リスク許容度の範囲内)の中古車などにするか、車なしの生活も最悪は許容できる体制を整えておきましょう
しかし、中には、リスク許容度を超えた車を購入してしまった人もいると思います
車を売却しても、損をするし、ローンは残っているし、車は今のところ必需品…そんな場合は車両保険の免責金額を最大にする、限定補償を使う、さらにネット保険に切り替えること、一部リスクは負いますが、保険料を安く抑えられます
まずは車両保険を外せるなら外してしまった方がよいですが、どうしても許容範囲を超えているという方は、よーく考えて対策しましょう
そして、何とか貯蓄がたまったり、状況が変わってきたら車両保険を外しても大丈夫なように、改善してくというのも良いと思います
まとめ
じっくりと読んでいただいた方も、興味がある所を上手に目を通していただいた方も、お疲れ様です!本当にありがとうございます!!
それではおさらいになります
車にかかる費用は次の3パターンになります
①定期的にお金が掛かるもの
こちらは車を買う前からだいたいの予想が付く費用ですね
最低限、ここの部分は車を買う前に頭に入れておきましょう
②不定期にお金が掛かるもの
こちらは車を買って実際に維持をしてみないとなかなか分かりにくい部分です
修理の費用などは車によっても特徴があるので、詳しくないとなかなかイメージはしづらいと思います
せめて購入しようとしている車のディーラーのメンテナンスパックの費用や車検の費用などを聞いておきましょう
多かれ少なかれこういった費用はかかるので、第一候補と第二候補の車を比べたり、欲しい車と今乗っている車(家族の使っている車)などと比べたりして、自分が許容できる維持費の範囲か確認することが大切です
お金が掛かる場合もあるもの
駐車場代が必要な場合はお金の面だけでなく、立地も大事です
私は同じアパートの敷地内ですが、徒歩50秒ぐらいのちょっと遠い駐車位置から、玄関目の前の徒歩10秒の駐車位置に変わりました
たったこれだけの差ですら、すごく快適になりました
買ってきた重い灯油を運ぶタイミングや、車についたら車の鍵を忘れたと家に戻るときなど、だいぶ助かりましたね(笑)
不測の事故や故障は当然1回ぐらいはあるものだと思って、ちゃんと貯金で賄えるようにしましょう
逆に、それができないぐらい切羽つまっているのであれば、今買おうとしている車はまだ時期尚早ということになります
「中古車を選ぼうかな?」という方はこちらを参考にしてください
【1分でチェック】これだけで知っトク⁉コスパ最強の中古車を選べる10個のポイント
たくさん良い車はありますので、焦らず他の候補も含めて、考えてみましょう
しかし、「ちょっと車はやめようかな?」と考えた方はこちらも読んで、車なし生活を貫くのもありです
【車持ちは読まないで⁉】車好きな私がもう買わないと決意するほどの『車を手放す人の背中を押すための話』
これから家計管理をしっかりとして支出を見直そうと考えられている方、近いうちに車を購入する予定がある方には、ぜひブックマークをして見返していただけたら嬉しいです
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※「記事のサムネ原案(文字配置はピゴス)」提供のご協力:みいすけさん
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