- 投稿日:2024/02/05
- 更新日:2025/10/01

国税庁のふたば(AI)に、e-Tax & 青色申告について聞いてみた
国税庁のサイトには、ふたばさんというAIがいて質問に答えてくれます。知ってました?
「チャットボット(ふたば)に質問する」をクリックすると以下のような画面になります。
所得税の確定申告、
e-Tax、作成コーナーの操作方法、
消費税の確定申告、
インボイス制度、
などの項目が出てきますので、知りたい項目を選んで質問。
試しに「e-Tax、作成コーナーの操作方法」をクリックしてみましょう。
以下の画面が出てきました。
e-Taxや確定申告書作成コーナーでできることの概要とe-Taxのメリットなどが出てきます。
さらに詳しいことは、項目を選んで聞く、または検索して聞いていくようになってます。
試しに、「青色申告について」と検索窓にいれてクリック。
以下の回答が出てきました。
「青色申告とは」ですね。
青色申告は、 不動産所得 、 事業所得 または 山林所得 のある方が、一定の帳簿書類を備え付け、かつ税務署から青色申告の承認を受けている場合に、所得金額の計算などについて主に次のような有利な取扱い(特典)が受けられる制度です。・青色申告特別控除 所得計算で最高55万円(一定の場合は65万円)または10万円を控除できます。・青色事業専従者給与 青色事業専従者 へ支払った給与を必要経費に入れて計算できます。
・純損失の繰越控除 事業所得などが損失(赤字)の場合、その損失額を翌年以降3年間繰り越して、翌年以降の各年分の所得金額から差し引くことができます。
税務職員ふたば@国税庁
ふむふむ。
フリーランスで事業所得がある人以外に、不動産収入がある人や、山林所得がある人も青色申告ができるのね。
ふたばさんの回答は、お役所勤務らしい間違いのない堅さがあります。
でも、以前よりは一般に人によりそった表現にしよう、という努力も伺えるような……(特典とか赤字とか言い換えを入れてます)。
青色申告できる人、できない人
スクロールしていくと、想定される他の質問事項もありました。
青色申告 を始めるためには、次の期限までに「青色申告承認申請書」を所轄の税務署に提出する必要があります。
①新規開業した場合(その年の1月16日以後に新規に業務を開始した場合)業務を開始した日から2か月以内
②その他の場合原則として青色申告をしよう年の3月15日 ←※「青色申告をする年」の誤植?※令和6年分の所得税の確定申告書を青色申告で提出したい場合は、令和6年3月15日までに申請書の提出が必要です。
税務職員ふたば@国税庁
青色申告をするには、「青色申告承認申請書」の提出が必要なんですね。
令和5年分の確定申告を青色申告でしたい場合は、令和5年3月15日までに申請書の提出が必要。
つまり、確定申告の作業をする前年の3月15日までに提出していなければアウト、青色申告はできません。
ただし、新規開業した場合は、業務を開始した日から2か月以内に届け出ればOKですから、まだ間に合う人は急いで出しましょう。
今年は間に合わなかったけれど、来年(令和6年分)から青色申告しよう!と思っている人。
3/15が〆切です。
お忘れなく。
青色申告する? しない? 迷っているなら…
「青色申告、節税になるらしいけれど、帳簿づけとか大変そうだし、どうしようかな…」
というフリーランスデビュー組の人も多いでしょう。
試しに、ふたばさんに「青色申告するべきか迷っています」と相談してみました。
残念ながら、欲しい答えは返ってきませんでした。
国税庁のAIですし、そうじゃなくても個人のお悩み相談はその人の状況や要望で回答も変わりますから仕方ありません。
迷っているなら、とりあえず青色申告承認申請書を出しておくのをオススメします。
「やっぱり、白色申告でいいや、、、」
となったら、「所得税の青色申告取りやめ届出書」を出せばOK。
取り消すのは簡単です。
「ふたばはまだるっこしい」と感じる人には、
がオススメです。
きっとお役所言葉や申告作業などに慣れている人だと思うので、より多くの情報を効率よく簡潔に得られるでしょう。
まとめ
国税庁のチャットボット(AI)のふたばさんにe-Taxと青色申告について聞いてみてわかったことは、以下の通り。
●本家(国税庁)の情報で信頼度は100%●お役所言葉で堅苦しく、税務ビギナーにはなじみのない表現もある●決まった手順やよくある質問に答えるのは得意●迷っているときの悩み相談などアイマイな質問は苦手●ほしい情報が得られるかどうかは、検索の仕方(聞き方)しだい●より簡潔に情報を入手したい人は、タックスアンサーがオススメ
税務職員ふたば@国税庁
分かりやすい表現はネットの検索で出てきた記事で、
信ぴょう性の確認をするときは国税庁ふたばさんに、
といった具合で上手に使い分けるとよさそうですね。