- 投稿日:2024/05/06
- 更新日:2025/05/28

1. 家族信託とは何か?
1-1. 家族信託の概要
家族信託は、認知症による資産凍結に備えて、親の財産を必要な時には子供や配偶者が動かせるようにしたい、管理を家族内で行いたいと考える人々にとっての有効な手段です。
この制度では、財産の所有者が信託契約により自己の財産を信頼できる家族(受託者)に託します。受託者は法的にその財産を管理し、元の所有者の希望に従ってこれを使用、運用します。家族信託契約を結ぶことで、親が認知症などで判断能力が低下した場合でも、子供(受託者)が財産の管理や使用、必要に応じて処分をすることができます。成年後見制度の利用は求められません。
1-2. 使いずらい成年後見制度の問題
成年後見制度は、判断能力が不十分な人の財産を保護するために設けられていますが、この成年後見はいろいろな側面から、利用にハードルがあり使用したくないとおっしゃる家族が少なくありません。特にハードルを感じるのは次のような事項です。

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