- 投稿日:2024/06/13
- 更新日:2025/11/05
自宅教室でピアノの先生をしている、月と申します。生徒は主に3歳から中学生の生徒ですが、最近大人の方でピアノを始める、または数年~数十年のブランクを経て再開する方と出会う機会が増えました。
ここでは、教室に通わず独学でピアノを学んでいかれる方に向けて、おすすめの練習方法を5選ご紹介していきます。
ピアノ指導歴15年、本当に大切だと感じたことに絞ってお伝えします。どれも簡単に取り入れられると思いますので、できるところから始めてみてくださいね。
①弾き始める前にストレッチ
いきなり曲を両手で弾き始めていませんか?料理・掃除・スポーツ・仕事etc... 普段指を使う機会はたくさんありますが、ピアノ特有の指の使い方もあります。しっかり指をほぐしてから弾き始めましょう。
おすすめは、じゃんけんのグー・チョキ・パー。何回か繰り返すことで、指先まで血流が回ります。
忘れてはいけないのが手首のストレッチ。曲げたり反らしたり、ぐるぐる回す、ぶらぶら揺らす。手首が固いと鍵盤の横移動がスムーズにいかず、音色も硬くなってしまいます。
手から先だけでなく、腕・肩に余計な力が入っていると、練習中に痛めてモチベーションが下がってしまうことも。リラックスして鍵盤に向かってくださいね。
②5指を1本ずつ動かす練習
しっかりストレッチができたら、次は指を1本ずつ動かしていきましょう。
指を鍵盤の上に置いて(テーブルや机の上でもできます)、1の指から順番に、5の指まで1本ずつ動かしていきましょう。この時、上げて下ろすを1セットで。4の指は、3の指との結合が強い場合があるので、なかなか上げにくいかもしれません。
次は13245の順番で。できましたか?
これはどうですか? 13425/43251
いろいろな順番で、素早く動かせるようにトレーニングしてみましょう。
③音階(スケール)練習
ちょっと難しいですが、音階とは、ある音からその1オクターブ上の音までの間を、特定の秩序によって並べた音列のことをいい、始まる音と並び方によってハ長調やイ短調などと呼ばれます。
例えば「Amazing Grace」はヘ長調、「ルパン三世のテーマ」はト短調、「情熱大陸」はニ短調など、その曲の調性によって、白鍵だけだったり、黒鍵がたくさん出てきたりと使う音が変わります。
自分の弾きたい曲が何調なのか、それによって適切な指の運び方があります。それを音階練習で学び、実際の弾きたい曲に生かしましょう。
まずはハ長調のスケールを弾いてみましょう。
「ドレミファソラシド」を、12312345と指を運びます。3の指から1の指に移るときは、3の指先で鍵盤を押さえたまま付け根を少し高く持ち上げて、1の指が下をくぐりやすくしましょう。「ドシラソファミレド」は、54321321となります。1の指まできたら、3の指が1の上をまたいでいきます。
この指運びは基本なので、マスターできるといろいろなところで使えます。ぜひ覚えてしまいましょう。
④難しいリズムは言葉を当てはめる
♩♩♩♩ 4分音符が続く時はいいんだけど、
♪♩ ♪ こんなのや、♬ こんなのが出てくるともうお手上げ。そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなつまずきポイントにおすすめなのが、リズムに言葉を当てはめる練習方法です。
こちらの画像は、
『できる ゼロからはじめる楽譜&リズムの読み方超入門』
■侘美秀俊 著 ■定価(本体1,500円+税)/CD付き
という書籍から、お借りしました。
左の音符だけを見ると難しそうですが、ラーメン・ステーキという言葉をあてはめると、イメージしやすく弾きやすくなりませんか?
「ラーメン」と言いながら、手を打つ。
「ラーメン」と言いながら、「ラーララ」と同じ音を弾く。
「ラーメン」と言いながら、実際の音を弾く。
言わなくてもいいのですが、言った方が音声として耳に入るので、習得は早いと思います(^^)
また、歌詞がある曲は、歌いながら練習するのもおすすめです。よく知っている曲だと、歌詞からリズムの弾き方を推測することもできますね。
⑤仲間を見つける
最後は練習方法ではないのですが・・・(^-^;
ピアノに限らず、楽器練習とは地味で孤独な作業です。すらすらとメロディーを奏でているように見えるあの方も、その域に到達するまでには膨大な時間を練習に費やしていることでしょう。
そんな1人では挫折してしまいそうな時間、一緒にがんばれる仲間を見つけましょう。幸いリベシティには音楽系チャットがたくさん。活用しない手はありません。私も「楽器をもくもく練習する会」というチャットで、一緒にがんばる仲間を見つけ、日々の練習を習慣化することができました。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。いかがでしたか?
いろいろ書きましたが、結局は「楽しい♡」が1番!まずはお気に入りの曲のメロディーを片手で弾いてみてください。なんとなくそれらしく聞こえるようになってきたな、じゃあ次は左手で伴奏をつけてみようかな。それでOK!
今は、初心者向けの良い教本やYouTubeなどの動画コンテンツが充実しているので、教室に通わなくても独学でピアノ演奏が楽しめる時代になりました。
そして、「もっとうまく弾けるようになりたい」という気持ちがめばえたら・・・ぜひ、このおすすめ練習方法に取り組んでみてください。演奏に役立つテクニックの、基本中の基本をご紹介しました。
なお、最初の1歩が踏み出せない方のために、あねむさんが、大人ピアノのはじめ方-迷ってる方へ伝えたいことという記事を書いてくださっています。独学の場合、お教室へ通う場合など詳しく書いてくださっているので、ご興味ありましたらぜひ読んでみてください♪
あなたのピアノライフが素敵で楽しいものになりますように(^^♪