- 投稿日:2024/07/10
- 更新日:2025/11/22
はじめに
記事をご覧いただきありがとうございます!
「リベ大生が簿記を楽しく理解するお手伝いをしたい」簿記ブロガーのまねきねこです😊
まずは一つ質問させてください。
そう感じていませんか?テキストには「このように処理してください」と書いてあるばかりで、言われるまま納得感なく勉強が進みがちですよね💦
ですが、もしあなたが、
こう感じているとしたら、あなたは簿記を深く楽しく理解するチャンスを手にしています!
なぜなら、ただテキストに書いてあることを暗記するのではなく、「なぜ?」を繰り返すことで簿記の理解は深くなっていくからです😆
そこでこの記事では、 完全未経験から約2ヶ月の独学で簿記2級に合格し、その後2度の不合格で挫折を経験した上で簿記1級に合格した私まねきねこが、「そもそもなぜ簿記がややこしいのか」その理由を解説していきます💡
この記事のゴールは、皆さんが「簿記って実は面白いかも」と思ってもらうきっかけを作ることとしましょう💡
それではこれから、「そもそもなぜ簿記がややこしいのか」を、解説していきます😊
キーワードは「ゴーイングコンサーン」という言葉です!できるだけ身近な具体例を使い、専門用語は少なめの記事になっていますので楽しく読んでいただければ嬉しいです✨
活動の続く期間に注目 〜2つに分けて考える〜
まず最初に、企業の活動に限らず、何らかの活動について「活動が続く期間」という考え方で分けてみます。と言っても簡単で、大きく以下の2つに分けてみるだけです😊
身近な例として、学校の中で具体例を考えてみましょう💡
期間限定の活動といえば、例えば学園祭での出店などが挙げられます😊運動会の運営などもそうですね。
一方、永久に続く活動といえば、学校自体の運営でしょうか。また、生徒会の運営なども、永久に続く活動といえそうです。
期間限定の活動といえば、個別プロジェクトがあるでしょう。特定の目的のためにメンバーが集められ、終了と同時に解散するなど、期間限定といえそうですね。
一方、永久に続く活動は、企業活動全体が挙げられます。
※また後ほど書きますが、ここが重要なポイントになってきますよ😊
さて、まずは「活動が続く期間」という考え方を紹介しました。ここからは、活動が期間限定なのか永久に続くのかでどのような違いがあるのか確認していきましょう💡
活動が期間限定の場合 〜簿記の処理が不要!?〜
まずは活動が期間限定であった場合に何が起こるのか、先ほども挙げた学園祭の出店を例に考えていきます😊
これから解説していきますが、実は期間限定の活動の場合、簿記の処理は不要となるんです!😳
どういうことか、詳しく見ていきましょう!
期間限定の活動の具体例 〜学園祭の焼きそば屋〜
みなさんが学園祭で焼きそば屋をやることになったとしましょう😊
お金の計算も全て皆さん自身でやることになりました。すると、資金の調達や道具・具材の準備、焼きそばの販売など様々なことでお金が動きますね💡
具体的には以下のような取引が例として挙げられるでしょう。
※ちなみに、それぞれの取引を行うことで簿記の5要素(資産、費用など)がどのように動くかはイメージできるでしょうか?
例なので正確な科目は必要ありませんが、どのような5要素が登場してどう動くかはイメージできるといいですね😊
なお、簿記の5要素について確認したい方は、こちらの記事をご覧ください✨少し長い記事ですが、大事なポイントがギュッと詰まっています😆
さて、いろいろとお金が絡む取引が発生した学園祭の焼きそば屋でしたが、無事に最終日の営業を終了することができました👍
この時、皆さんはこう思うはずです!
そうです、いくら儲かったのか知りたいですよね😆みんなの楽しい思い出がもちろん最重要ですが、最終的にどれだけ儲かったのか、お金の面での成績も確認したいですよね!
どうでしょうか?最後に全部現金を確認して、いくら残っているかで判断しませんか?(そして、みんなで打ち上げして全部使い切るわけです 笑)
期間限定の学園祭の焼きそば屋にとって、途中経過は実はそこまで重要ではありません。現金の出入りだけ記録して、資金が無くならないかに注意しておけば、あとは最後に残った現金を確認するだけでOKなんですね😊
となると、簿記のようなややこしい処理は不要です。仮に誰かに報告する時も、「最終的にいくら儲かったか」「何にいくら使ったか」が十分に報告できますね😆✨
同じように、例えば会社で期間限定のプロジェクトを立ち上げたとします。そのプロジェクトが3年で完全に終了するとするならば、最後に現金を数えて、いくら儲けたかだけを確認しましょう。それでプロジェクトの成績を測ることができます💡
※お金の面だけの成績の話をしていますよ。
活動が永久に続く前提の場合 〜簿記の処理が必要〜
続いて、活動が永久に続く前提の場合について考えてみましょう😊先ほど例として挙げましたが、企業活動全体は永久に続く活動でしたね💡
これから解説する「簿記の処理がややこしい理由」に、活動が永久に続くということが深く関わってくるのですが、実はもう一点重要なポイントがあります。
それは「企業は決められた会計期間で外部に成績を報告する必要がある」ということです💡
簿記の処理がなぜややこしいのかを解説する上でこの2点は欠かせないので、これから簡単に説明していきますね😊
企業は永久に続く前提のもと成り立っている
まずは、「企業は永久に続く前提のもと成り立っている」についてです。
通常、企業はいつ終わるか分かりません。これは言ってしまえば当たり前です💡何年後かに会社を終わらせようと思って経営している経営者はほとんどいないはずですね😆(会社の売却は違う話になります。)
なので、企業というのは永久に続く前提のもと成り立っています。この前提のことを、ゴーイングコンサーンと言います。
企業は決められた会計期間で外部に成績を報告する必要がある
続いて、「企業は決められた会計期間で外部に成績を報告する必要がある」についてです。
基本的に、企業は外部に成績を報告する必要があります💡
多くの関係者(一般的に利害関係者もしくはステークホルダーと呼びます)に決められたルールで成績を報告する必要があるんです😊
これは上場している株式会社に限ったことではありません💡例えば企業でなく個人事業主でも、お金を借りますし税金も納めるので、何らかの形で外部に成績を報告する必要があります。
となると、いつ報告するかの期間も決められているわけです。
通常1年や四半期(3ヶ月)ですが、決められた期間で成績を報告する必要があるんですね😊
※この「決められた会計期間」に何をするのか、順序立ててまとめたものを「簿記一巡」と言います。簿記一巡についてはこちらの記事をご覧ください。独自の図解を使ってわかりやすく解説していますよ😆
さて、重要な2点を確認してきました!
ここからは、これらを踏まえるとどのようなことが起きるのか見ていきましょう😆
企業は人為的に期間を区切って報告する必要がある
ここまで見てきた二点から考えると、企業は人為的に期間を区切ってその期間の成績を報告することになります😳
なぜなら「永久に続けるつもりなのに決まった期間で報告する必要があるから」です。報告とは何かと言うと、具体的には以下の二つに代表される財務諸表を作成するわけですね😊
ただ、こうやって期間を区切って報告しようとすると、色々と困ったことが起きるわけです💦
具体的には以下のようなことが考えられます。
さて皆さんにお聞きしたいと思います。
これらの困ったことに対して一定のルールのもとで調整を行い、人為的に期間を区切って正しく経営状態を報告するために使われる技術が、、、?
実は、簿記がややこしいのではなく、ややこしい計算をするための素晴らしい技術が簿記なんです(笑)屁理屈な気もするかもしれませんが、少し面白いと感じませんか?😊
確かにぱっと見はややこしいですが、中身をしっかり理解すると、とても整っていてきれいですよ✨
ちなみに先ほど挙げた3つの例はすべて簿記の中でルールがちゃんと決まっていて、どれも簿記3級の試験でも重要な論点です💡
今後それぞれについての詳しい解説記事も書いていくので、楽しみにしていてくださいね😊
まとめ 〜簿記はとても面白い技術〜
今回の記事では「簿記はなぜややこしいのか」について書かせていただきました😊
結論としては、簿記がややこしいのではなく、ややこしい計算をするための素晴らしい技術が簿記だということでしたね(笑)
企業の活動における重要なポイントは以下の二つでした。
期間限定の活動においては簿記が不要となる理由についても触れましたね😊
この記事が、皆さんが「簿記って実は面白いかも✨」と思うきっかけになっていれば嬉しいです😆
それではこれで簿記がややこしい理由に関する記事を終わりにします💡
これからもこのような記事を投稿していきたいと思っていますので、「次も読みたい!」「応援したい!」と思っていただけたらいいねやブックマークをしてもらえるととても励みになります😆
最後まで読んでいただきありがとうございました🙏
皆さんが簿記を深く楽しく理解する手助けができていれば幸いです😊
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こんな悩みを持つ皆さんの助けになる内容です😊
こちらのリンクからご覧ください✨
【簿記一巡】実は大事な簿記の流れを独自の図解でわかりやすく解説!
企業は決められた会計期間で外部に成績を報告する必要がある。
というところで紹介した記事です💡
この記事では、実はとても大事な「簿記一巡」を独自の図解を使って分かりやすく解説します😊
簿記学習においては「いつの、何のためにやっている処理なのか」を常に意識しながら問題を解くことが重要です💡
簿記一巡を理解することで、簿記全体の理解度を大きく上がるような記事になっていますよ😆
こちらのリンクからご覧ください✨