- 投稿日:2024/07/28
- 更新日:2025/09/30

序章
2023年の12月、
僕は現在の住まいに引越しました。
通勤、周辺環境、治安。
引越し先を選ぶ基準は人それぞれですが、
今回僕が重視した基準はたった1つ。
「仕入れ先」
中古カメラのせどりをしているので、
いつもお世話になっている、
「カメラ屋さん」の近く。
そこを中心に物件を探し出す。
完全に仕事100%のための引越し。
なら当然、
引越し費用に、家賃も全部、
「100%経費」でしょ♪
だが、
世の中そんなうまい話はなかった……。
経費50%
襲いかかる妖刀『按分(あんぶん)』
家電
引越しと同時に、
僕は以下の家電を新調しました。
・洗濯機
・冷蔵庫
・掃除機
・天井照明 x4
僕の事業は、
『中古カメラせどり』です。
どう言い繕っても、
『洗濯機』と『冷蔵庫』を、
仕事に結びつけることができません。
仕方ないので、
『掃除機』と『天井照明』だけ、
経費にしてもらいましょう。
税理士さんに相談します。
「部屋数はいくつでしょうか?」
思わぬ返信でしたが、僕は的確に回答。
「間取りは3DKで、居室は3部屋です。
それぞれの部屋の割当は、
・仕事部屋
・商品保管部屋
・その他(日用品など)倉庫部屋
となっています」
僕の丁寧な答えに、
税理士さんも手心を加えていただける。
そう信じていた……。
「2部屋が完全に仕事用ということですね。
では部屋数で按分しようと思います。
DKもありますので、
50%経費でよいかと思います」
━按分!? 50% !? 何それ?
ってか台所も部屋数に入れんの?
台所に布団敷いて寝たりしないでしょ。
それまで仕事に使うと言えば、
100%経費にできていたものが、
『按分』という刃によって、
仕事用と私用へ明確に断割される。
結局今回の経費は、
掃除機の価格50%
天井照明 x2
家電はこれだけしか経費にできなかった。
家賃
僕の生活に実装された新要素『按分』
今後各イベント発生時に、
その数値が大きく影響し始める。
さて僕の住居設定ですが、
3DKで、
・仕事部屋 & 寝室
・仕事道具 & 日用品倉庫
・仏壇 & 日用品倉庫
・台所
となっており、
税理士さんはこの部屋割りから、
「部屋数の半分が仕事用」と判断し、
家賃の50%のみが経費となりました。
仲介手数料、鍵交換代などの初期費用
新しく賃貸生活をスタートするには、
家賃の他に、
鍵交換代や仲介手数料などなど、
入居前にまとまった金額が必要となります。
これらの初期費用も、
部屋割りの按分から経費が決まりますので、
僕の場合は50%が経費。
初期費用の簡単な内容ですが、
・家賃
・共益費
・サポートサービス料
・仲介料
・保証料
・鍵代
仕訳にすると、
地代家賃:家賃・公益費
雑費:サポートサービス料
手数料:仲介料・保証料
消耗品費:鍵代
それぞれ50%が経費になります。
火災保険
リベの方ですと、
火災保険は不動産屋さんのではなく、
自分で選んだ方もいらっしゃるでしょう。
僕も自分で選びましたが、
こちらの保険料も部屋割りの按分から、
保険料の50%が経費になりました。
なお、
火災保険を自分で選んだ場合、
不動産屋さんの初期費用の請求書には、
保険料は明記されないので、
忘れずに計上しておきましょう。
経費80%
引越し料金
こちらの按分は、
部屋割りではなく、
荷物の割合で判断されます。
つまり、
引越しで持って来た荷物は、
何割が仕事用の荷物なのか。
僕の場合は8割が仕事用。
残り2割は、
衣服や靴、日用品と、
電子レンジぐらい。
その割合から、
引越し料金の80%が経費と認められました。
因みにこの割合は、
僕の大まかな見立てのみです。
別に証拠画像の提出などはありません。
おわりに
今回ご紹介したのは、
自宅兼事務所のケースで、
まるまる事務所であれば、
洗濯機や冷蔵庫であっても100%経費が可能。
僕の場合、
税理士さんとのやりとりは、
全てChatworkのみで行っています。
僕の言葉を100%受け入れ、
部屋割りの話も、
「確認するので写真を添付して」
なんて、証拠の提示は求められません。
だから、
頭の上で天使と言い争っている悪魔が、
ずっとささやき続けるのです。
「ちょっとぐらいちょろまかしても、
バレなくね」
適当に行った部屋割りが、
『按分』の基準となって、
他の経費に強く影響を及ぼす。
この要素を最初に知っておれば、
対策を講じたのですが既に後の祭り。
もしみなさんが、
これから経費を計上する場合、
この『按分』の要素が、
かなり重要になってくるので、
悪魔にそそのかされる前に、
しっかり対策を練っておきましょう。
ありがとうございました。
次回予告
「いやいや、
これは健康資産っていうんですかね~。
仕事の効率のため、
健康な身体があっての仕事ですから」
仕事と健康。
これは切っても切り離せない重要な要素。
「ホラホラ、このビジネス本。
『筋トレが
最強のソリューションである』
仕事のための健康維持も経費ですよね」
甘え上手な上目遣いの僕に対し、
税理士はずっと白目をむいている。
もう僕の言葉を聞く気がない。
次回、
これ経費になりますか? 0%経費絶望編
君は、刻の涙を見る。
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これ経費になりますか? シリーズ
・100%経費編
・50%ぐらい経費編
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