- 投稿日:2024/09/05
- 更新日:2025/10/04
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自己紹介
今から20年前の2004年、私はワーキングホリデー制度(以降「ワーホリ」)を利用し、単身オーストラリアへ渡りました。その後、2年の学生期間を経て、合計8年間の海外生活を送りました。日本に帰国してすでに10年が経ちましたが、近年のワーホリ人気の再燃を受け、一歩踏み出せない人へ向けて、自身の経験から得た海外移住の魅力や就業経験などをシェアします。
海外移住・ワーキングホリデーのメリット
その1:経済的メリット
海外で働く最大のメリットの一つは、収入面での優位性です。特に円安の影響で、日本よりも欧米諸国やオーストラリアなどの給与水準は一般的に高くなっています。私がオーストラリアにいた当時も、時給が日本より高く、経済的に大きなメリットがありました。
また、海外では採用の際に給与交渉をすることが一般的で、希望する収入を実現しやすい環境が整っています。(もちろん、期待されるパフォーマンスを発揮することが前提で、語学力や交渉力も重要です)。ただし、日本人経営のレストランなどの時給は最低賃金を提示されることが多いので、注意が必要です。
その2:多様性に触れることができる
移民が多いオーストラリアでは、皆違って当たり前という多様な文化や価値観が根付いています。私も日本人が私だけという職場(後述します)で働いた時はその価値観の違いで目から鱗な経験・気づきをたくさんすることができました。ぜひ、色々な人と交流し様々な価値観を得られるためにも、日本人が少ない環境に身を置くことをお勧めします!
その3:語学力向上
学生時代、高校受験・大学受験でひと通り英語は学んできたものの、自信がなかった私は、初めの1ヶ月間語学学校に通いました。案の定、話したいことの半分くらいしか伝えることができず、初日のクラス分けでは中級クラスに振り分けられました。
語学学校では楽しく英語を学べましたが、実際自分の英語が大きく伸びたと感じたのは、シェアハウスで中国人や韓国人と過ごした時や、のちに州立専門学校の入学前に通ったIELTSコースを受講した時、またその専門学校に通っている最中でした。
今思えば、自分に負荷がかかっていない時はあまり英語は伸びておらず、逆に日本語で頼る人がいなかった環境では自然と英語力は向上していました。
たまに、日本人同士で行動し、シェアメイトは日本人、家では日本のTVを見るという人に会ったことがありましたが、折角の海外生活、日本にいるかの如く日本語環境でべったりの生活は勿体無いです。ローカルの環境に積極的に身を置いてみることをお勧めします。
私の就業経験
オーストラリアでの8年間、様々な職場で働きました。決して楽しいことばかりではありませんでしたが、一つ一つの失敗が自身を強くし、苦難を乗り越える知恵とタフさを育ててくれました。現在は当時とは異なる職種で働いていますが、その時の価値観は今でも私の心の中に根付いています。
最初の挑戦
ワーホリで仕事をするなら求人が多そうなシドニーだと思った私は、語学学校に通いながら、シドニーで仕事探しを始めました。渡航前は某電機メーカーの経理職に就いていましたが、お菓子作りに興味があったため会社員をしながら夜間の製菓学校で学びました。オーストラリアでは製菓の仕事をしたいと思い、早速探すことにしました。
当時の仕事探しは新聞や日本人向けの掲示板、日本語情報誌などが主な情報源でした。運よく郊外のケーキ職人の補助の仕事を見つけ、トライアルに行って採用されるも、スリランカ人店主の英語訛りがさっぱり理解できず、二週間で職を失ってしまいました😭
今思えば、中級レベルの英語でローカル店に飛び込むという無謀とも思える挑戦でしたが、今では出来ない貴重な経験でした。
職を失ったことでしばらく落ち込みましたが、その後日本人経営のケーキ工場でフルタイムの仕事を得ることができました。
専門学校時代
ワーホリの1年ですっかりオーストラリアに魅了された私は、翌年学生ビザを取得し、州立専門学校のTAFEでホスピタリティマネジメントを学ぶことにしました。コースは2年、昼間は学校に通い、夜は学校の先生の紹介でドイツ人経営のケーキ工場で日本人は私一人の環境下、夜中1:30から朝9:30の間働きました。主にローカルのホテルに卸すケーキを製造している工場で、日本の製菓学校での経験からか、ケーキの最終デコレーションを任せていただくこともありました。
しかしここでも事件が起こりました😭
夢はローカルの5スターホテルで働くこと、そのために密かに就活をしていたことが何故かオーナーにバレてしまい、またもやクビになってしまったのです。
それでも幸運にもその時応募していたホテルから連絡があり、クリスマス前の臨時スタッフとして雇っていただけることになりました。ここでも前職のケーキ工場での経験がプラスに働き、シフトに沢山入れたり色々な仕事を経験させていただくようになりました。
最終的には、専門学校卒業までCasualポジション(アルバイト)として継続勤務させてもらえるようになりました。
卒業後
無事にTAFEを卒業した後、別都市にある5つ星ホテルからフルタイムのオファーをいただきました。
このホテルは、当時の首相であるJ. Howard氏も宿泊された、格式高い有名なホテルでした。その前のアルバイトで働いたホテルよりも客室数は少ないものの、週末はハイティー(アフタヌーンティービュッフェ)で200~300人ものお客さまを常時迎えるという、大変忙しく過酷な職場でした。しかし、いい同僚や上司に恵まれ、たくさんの貴重な経験をさせてもらい、今でも思い出として強く記憶に残っています。
その後、キャリアアップのため数社のホテルで経験を積みましたが、色々悩んだ末、2012年1月に一旦の区切りをつけ日本に帰国しました。
日本と海外での職場環境・働き方の違い
以下、これまでの職場で感じた日本と海外での主な違いです。
・年齢より経験重視
あるオージーの同僚に「年齢はただの数字だよ」と言われたことがあります。オーストラリアでは年齢よりそれまでの業務経験が重視されます。因みに、あちらで年齢を聞かれたことは、8年の間で数回程度でした。
・長時間労働がない
残業をすれば会社が残量代を支払うことが義務付けられています。よって、定時退社をしないとむしろ帰るように促されます。また、時間内に仕事を終えることが出来ない人は仕事が出来ない人だと認識されます。この点は日本との大きな違いだと思います。
・ワークライフバランス
働いていれば長期休暇を取るのは当たり前という価値観が根付いています。オージーは家族やプライベートの時間を大切にします。仕事のために生きるのではなく、生きるために必要だから働くといった考え方です。
また、勤務先では常に社員の長期休暇を見越して人員配置がされており、長期休暇を取ることで文句を言われたことはありませんでした。
・クビは当たり前
私も恥ずかしながら2度首になった経験がありますが、オーストラリアではよくある話で皆日本人が思うほど気にしていません。なぜなら、仕事を失ってもまた新しい仕事を探して応募するだけだからです。良いリファレンス(推薦状)があれば年齢関係なく求職活動は可能です。転職に対するハードルは日本より格段に低いです。
海外生活への不安とその克服法
慣れない土地での生活に不安はつきものです。以下、克服方法についてシェアします。
・語学力への不安
語学力に不安があるなら、まず初めの数ヶ月、語学学校に通うことをお勧めします。また、日本人以外とのシェアハウスも英語力向上に役立ちます。日本人だけで過ごさず積極的に英語環境に身を置くことが重要です。
・求職活動への不安
少し前のニュースで、昨今のワーホリ人気のため仕事探しが難しいという話を聞きました。
とにかく、興味を持った求人に履歴書を送りましょう。(特に英語に自身のある人はぜひローカルのお店や企業に応募してみてください。)根気よく応募し続け、自分の熱意を伝えることが大切です。
また返事がなくても落ち込まないことが大事です。タイミングの問題である可能性もあります。履歴書を数ヶ月放置されることもよくありますが、その後突然人が辞めてオーナーが連絡をくれることも珍しくありません。
また、紹介や引き抜きもごく当たり前です。仕事を探していることをシェアメイトや友達・知人に公言しておくと、求人情報を教えてくれることもあるかもしれません。因みに、私がオーストラリアで最後に働いた某有名ホテルは元同僚からの紹介でした。
最後に、飛び込みで履歴書を手渡して空きを尋ねるのも一つの方法です。(私も何度も履歴書を配り歩きました。笑)オージーは細かいことをあまり気にしないので、恥ずかしがらずに是非チャレンジしてみてください。但し、店舗の入り口に掲示されているアルバイト募集の張り紙は、当てにならないことが多いです。
最後に
挑戦することの価値
ここまで読んでくださり、ありがとうございました😌
人生は1度きり。何をどうするか、またどう生きるかは貴方次第です。もし少しでも海外に興味があり、住んでみたい・働いてみたい・異なる価値観に触れてみたいと考えているのであれば、ぜひ挑戦してみてください。自分の夢を追い、未知の世界に飛び込むことで、きっと素晴らしい経験が待っています。
今日がその第一歩を踏み出す日、「今日が人生で一番若い日🦁」です😊
番外編
以下、日本に帰国前にやっておくべきことをシェアします。
参考になれば幸いです。
銀行口座の解約・閉鎖
リベでは学長が使わない銀行口座の解約をお勧めされています。
渡航の予定がない場合、全ての口座をcloseしてから帰国しましょう。
TOEIC対策講座の受講
日本で就職活動を考えている方は、帰国前にTOEIC対策講座を受講されることをお勧めします。TOEICは設問も多くテクニックがモノを言います。
日本帰国後は諸手続きで慌ただしくなりがちです。英語に耳が慣れている間に受講し、本番を受験されるのが効果的です。
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最後までお読みくださり、ありがとうございました😌
皆さんの海外挑戦が素晴らしい経験となりますように、心よりお祈りしています😊
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