- 投稿日:2024/09/19
- 更新日:2025/10/07

こんな方におススメ
前職の会計事務所で働いているときに、
月次決算、年次決算の数字をご説明するときに、
財務諸表がそこまで詳しく理解さていない社長様が一定数いらっしゃいました。
特に利益が分かる損益計算書(P/L)しか見ていない社長様も多数いらっしゃいました💦
そんな時に財務諸表の意味をわかりやすく説明するためによく使っていた表現を今回はまとめました!
簿記の勉強や稼ぐ力を伸ばしていこうとされている方で、
いまいち財務諸表が分からないという方に参考になれば幸いです🫡
イメージが大切です
財務諸表は大きく3つに分けれます。
それぞれの役割について見ていきましょう!
貸借対照表(健康診断)
貸借対照表は「現時点」での財務状況が分かります。
分かりやすく言うと、「健康診断表」です!
例えば創業年数が短い(若い)と利益も債務もそれほど溜まっていないですが、
数十年経つと利益が溜まっている会社と債務超過になっている会社など個々に差が出てきますよね。
人間に例えると、
中年になってくると健康に気を使っている人と気を使っていない人では、
病気にかかる頻度や健康状態に差が出てくるのと似ています。
貸借対照表は決算後も数字を引き継いでいくので、
長く続くほど事業によって利益(健康な体)が溜まっていく、債務超過(不健康な体)に分かれていくんです。
ですので、良い財務状況(健康な体)を目指して、
目標通りに近づいているかを判断材料になるのが貸借対照表になります。
「定期的な診断」も大事というわけですね😄
損益計算書(運動能力測定)
損益計算書は「事業収益の能力を表したもの」です。
分かりやすく言うと、学校でやった「運動能力測定(体力測定)」ですね💪
体力測定では、握力、立ち幅跳び、ボール投げ、シャトルランなどなど
自分の「今」の力がどれぐらいでるのかを測りましたよね。
これを事業に置き換えると、今月の収支が前年同月比で利益が増えていたとしたら、「稼ぐ力」(運動能力)が上がっているということです。
ただ、売上が上がっても、
原価が上がったり、経費が増えると利益が下がります。
ex.握力だけ増えても、腹筋やシャトルランの回数が減れば総合点が下がるみたいなイメージです。
売上だけ上げていくのではなく、
最終の利益(着地点)を総合的に見ていく費用があるのも、
体力測定に似ていますよね😆
損益計算書を月別推移で見ることが多いのは、
季節変動で月ごとに売り上げが異なる業種もあるからで、
前年同月と比べて、去年より「運動能力(稼ぐ力)が上がっている(下がっている)」
ということが分かってきます。
人間の体と違って年月を重ねても、事業は鍛えれば鍛えるほど強くなるので、
過去値と比較しながら損益計算書で今の能力値を測ってみてください。
注意点なのですが、
いくら体力測定でいい結果(利益)が出ていても、
病気やケガ(債務超過)をしてしまっていては
手術や入院🏥(黒字倒産)もあり得るので、
健康診断表(貸借対照表)と合わせて診ていきましょう!
キャッシュフロー計算書(血液検査)
キャッシュフロー計算書(C/F)は、「手元の現預金の流れや溜まり方」を表したものです。
分かりやすく言うと、「血液検査」です✨
よく手元の現預金は事業において「血液」のようなものだと聞いたことはありませんか?
貸借対照表(健康診断表)の中でも流動資産のトップにある「現預金」は、
財務の要になります。
お金の出入りを表しているので、資金ショートの心配がないかどうかが、
キャッシュフロー計算書で分かります。
人間も血液の流れが止まると致命傷なのと一緒で、
事業においても現預金の流れ「資金繰り」は重要というわけです。
うまく資金繰りが回っていれば、多少の赤字が続いても倒産することはありません。
何よりも重要なのは、「うまく回り続けているか」です。
もし血液(手元の現預金)量が減った場合は、輸血(借入金)も必要になるイメージですね。
うまくお金が流れているのか、
足りなくなってきたときに借入が必要かどうかを
判断するときに必要な財務諸表のひとつです。
創業計画書を作るうえで
創業計画書を作成しようと頑張っている方に、
「事業の見通し」の項目で、
目標売上の設定や経費の計上タイミング、収支・利益の管理で
参考になればと記事をまとめておきました!
いくら稼げるのではなく、
自分は「いくら稼がなければいけないのか」が分かれば、
目標売上の設定値も説得力が増しますのではないでしょうか✨
⬇️目標売上は自分の事業モデルから粗利率を把握するところからです
⬇️開業する前の経費は「資産計上」になります
⬇️月別収支計画書は「発生主義」で計上しましょう
まとめ
自分の資産を増やしていくには健康資産も大事と
両学長もおっしゃっていますが、
企業・事業にも健全に機能しているか「健康診断(貸借対照表)」が大事というわけです!
創業計画時でもに「本当に健全に収益をだせるのか?」を
客観的に判断できるのは、計画時の理想体力測定値(損益計算書)から
事業の見通しや月別収支計画表も作れるというわけです。
もし借入が必要な場合などは、返済予定計画や手元資金の管理のために、
キャッシュフロー計算書(血液検査)も大事ですね😉
創業計画書を作成される際などは、
今後作り上げていく理想の財務諸表をイメージしながら、
計画を立てていくこと見えてくる未来があるのではないでしょうか?
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この記事を最後まで読んでいただき
ありがとうござます!
この記事が少しでも参考になりましたら、
一言(例:参考になりました!)で構いませんので
レビュー💬いただけますと励みになります!
また、「わたしはこんな事業をはじめようとおもい
ます!」など皆さんの稼ぐ力に関することを教えて
いただけると幸いです。
皆さんのお役に立てる記事をアップしていきたいです!
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