- 投稿日:2024/09/22
- 更新日:2025/10/11
こんにちは、ざわと申します。
日本は国民皆保険制度のため、皆さんは必ずいずれかの健康保険に入っているかと思います。
よく宿題リストや学長ライブで
🦁「健康保険は最強の保険。高額医療費は健康保険から補助されるから実際の支払額を抑えられるし、会社員の人は付加給付もあるからもっとお得になるで〜」
みたいな話がたまに出てくるかと思いますが、皆さんは自分や家族が入っている健康保険の種類や制度をしっかり理解していますか?
特に夫婦の方。自分の健康保険については知っていても、パートナーの健康保険の詳細な制度までは把握していない方も多いのではないでしょうか。
👦「私たち夫婦はどっちも大企業の健康保険組合だから大体一緒でしょ〜」という方、実は違うかもしれません。制度が異なれば、当然いざという時への備えも変わってきます。
本記事では健康保険の制度の調べ方を解説し、筆者夫婦の入っている健康保険の制度についても比較してみました。
健康保険の種類について
私たちは75歳未満の場合、大きく分けて以下の4つのいずれかの健康保険に加入しています。
①国民健康保険…自営業者、年金生活者、非正規雇用者等
②協会けんぽ…中小企業のサラリーマン
③健康保険組合…大企業のサラリーマン
④共済組合…公務員
それぞれの規模や人数は以下のイメージです。
②〜④はまとめて「社会保険」と呼ばれ、国民健康保険に比べ、保険料の労使折半(半分は雇用先が出してくれる)、出産手当金や傷病手当金が存在する等といった制度上の違いがあり、一般には国民健康保険より社会保険の方がお得であることが多いです。
付加給付とは?
さらに、社会保険のうち、健康保険組合や共済組合では、組合独自の付加給付制度が存在することがあり、加入者側の負担がさらに軽減されます。
付加給付の種類ですが、組合によって様々で、例えば以下のようなものがあります。
・高額医療費制度:通常の高額医療費制度に加え、付加給付によりさらに自己負担を軽減(自己負担上限25000円)
…実施している健保組合の例: 日本製鉄健康保険組合
・傷病手当金:通常、標準報酬月額の約67%支給のところ、10%の付加給付により合計約77%を支給
…実施している健保組合の例:ファイザー健康保険組合
・出産育児一時金:通常の50万円に加え、付加給付1万5千円
…実施している健保組合の例:東京都医業健康保険組合
・埋葬料…通常の5万円に加え、付加給付2万円
…実施している健保組合の例:東京都不動産業健康保険組合
・不妊治療…健康保険適用外の治療1回につき5万円(1夫婦につき10回まで)
…実施している健保組合の例: トヨタ自動車健康保険組合
いかがでしょうか。高額医療費については元々筆者も知っていましたが、他の制度については今回調べてみて初めて知ったものばかりでした。
あなたの健康保険組合でも、意外な付加給付制度があるかもしれません。早速調べてみましょう。
各健康保険組合の「付加給付制度」の調べ方
お勤め先の健康保険組合にどんな付加給付制度があるかを調べる方法について解説します。
①直接、健康保険組合に問い合わせる
問い合わせの手間や即時性の問題はありますが、直接問い合わせが恐らく最も確実な情報が得られるかと思います。
②各健康保険組合のHPで検索する
手軽に調べたい場合、健康保険組合のHPで調べてみるのが効果的です。
例として、「トヨタ自動車健康保険組合」のHPで検索してみます。
上にあるサイト内検索バーで「付加給付」や「独自」等のワードで検索してみましょう。
今回は「付加給付」で検索してみたところ以下のような結果が得られました。

検索結果から、以下のような付加給付制度があることが分かりました。
・高額医療費
・出産手当金
・不妊治療補助費
・傷病手当金
さすがトヨタ、手厚いですね。
筆者の場合: 夫婦それぞれの健康保険で「付加給付制度」を比較
ここからは筆者夫婦の事例について説明します。
前提ですが、
・筆者夫婦は2人とも健康保険組合に入っています(別の会社ですが、両方とも勤め先会社の健康保険組合)
・勤め先は2社とも製造業(業種も比較的近い)
・会社の規模は同等(売上数千億円規模)
そのため、健康保険の制度も同じようなものだろうと調べる前は考えていました。
早速調べてみました。
筆者の勤め先の場合
筆者の勤め先制度では以下のような付加給付制度がありました。
・高額医療費
・訪問看護療養費
・埋葬料
筆者妻の勤め先の場合
筆者妻の勤め先制度では、意外なことに付加給付制度そのものがありませんでした…
それぞれの会社や健保組合の事情があるので一概には言えませんが、同じような規模の企業でも制度のばらつきがあることが分かりました。今の勤め先に勤めている限り、健保組合を変えるということはなかなか難しいですが、制度がどうなっているかを知っていれば、それに対して備えることはできますよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
付加給付、何となく制度としてあるのは知っているけど、具体的に自分やパートナーの健康保険組合でどんな制度があるか知らなかった、という方も多かったのではないでしょうか。
いずれの制度もすぐに使う機会は訪れないかもしれませんが、頭の片隅にあるだけでも違うと思います。皆さんも一度調べてみてはいかがでしょうか。
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ここまでお読みいただきありがとうございました。
