- 投稿日:2024/10/03
- 更新日:2025/11/18
ストレスの発散と昇華
こんにちは!
自律神経失調症の施術を行う鍼灸師、整体師のきゃんぱちです!
肩こりや腰痛、関節痛はもちろん、めまい、不眠、頭痛、慢性疲労、パニックといったお悩みを持つ方を多く担当しています。
僕が実際に患者さんにお話をしているストレスに対する対処法についてご紹介します。
ストレスの対処法は大きく分けて2つの考え方があります。
それがストレスの発散と昇華です。それぞれ解説していきますね。
ストレス発散
「ストレスを紛らわせたり忘れることを促す行動」のことです。
むかついたから食べる!もう寝る!とかよく聞きますよね。
脳には忘れるという素晴らしい機能がついていて、時間と共にイライラが減ったり心の傷が癒えたりします。
脳は「生き残ること」が主な仕事です。
失敗したこと、心身に傷を負った経験、不快感情などは記憶に残りやすい性質があります。
趣味、旅行、食べること、スポーツ、寝る、喋るといった楽しいことや何か没頭することで脳の記憶や感情を上書きすることができます。
その瞬間のつらさを和らげるというのは、ストレスの多い現代では大切なことです。
僕のストレス発散は子どもが生まれる前は海釣りでしたが、最近は行けなくなったので読書や、お笑いの動画を観ることです。
あとたまにジャンキーなものをお腹いっぱい食べることもあります笑
ストレス昇華
あまり知られていないのがこちらの「昇華」です。
昇華とは「ストレスへの捉え方を肯定的・建設的に変化させる」ことです。
目の前で起きた現象に対してどのように受け取るかは人それぞれです。
例えば仕事でチャレンジが必要な時に
「私には無理だ…」
「よっしゃーやってやる!」
では感じ方が全然違います。
または不快と感じる感情が湧いた時に
「なんで私ばっかり…」
「また私の器が広がった」
「困っている人のためにこの経験を活かそう」
と思うのでは心の持ちようが変わりますね。
僕たちはストレスに対しては戦う、逃げる(脱出する)という選択肢を持っています。(闘争・逃走反応といいます)
なんでもかんでも戦うばかりでは疲れてしまうかもしれませんし、逃げてばかりでは前に進むことができません。
僕が担当している患者さんで、
エリートサラリーマンで頑張りすぎてパニック障害になった方もいました。
問題と向き合う方法を知らなかったために10年以上も同じ悩みで苦しんでいる方も見てきました。
本質的・客観的・長期的に考えていまどうするべきか?
ふと立ち止まって考えられるようになると昇華能力が身についてきている証拠です。
サイコロも上からと横からでは見える数字が違いますね。
いままで真正面からしか見えなかった「ストレスと思わしき現象」に対して側面から見てちょっと違う捉え方ができただけでも超成長です。
そうやって見る角度を増やして、自分にとってのベストな選択ができるようになれると感情や他人に振り回されることがグッと減ります。
ストレスを違う角度から見るための質問例
ストレス全般
「自分にとってのベストな選択とは何か?」
「自分が成長するためには何を身につければいいのか?」
「自分が壊れないためにはどんな習慣をやめるか?」
「未来から逆算した時にいま何をすればいいか?」
「この現象から私が学べることは何か?」
「もしこれが何かのお知らせだとしたら今後何に気をつけよう?」
「もし将来自伝を出すとしたらこの出来事はどう書こう?」
人間関係
「この人と一緒に幸せになるためには何をするのがベストか?」
「この行動は相手との距離を近づけるものか?」(これよく使います)
「相手も最善を尽くしているとしたらどうだろう?」
「この憎たらしい人にも親がいて赤ちゃんだった時代があるんだなぁ…」
(↑問いかけじゃないですが視点を変える方法です笑)
最後に
ストレスの発散と昇華についてご紹介しました。
どちらが良い悪いではなく「バランス」が大切です。
いまは発散なのか、昇華なのか。
成長するべきか、脱出するべきか。
自分が選んでいいんです。
特に自分以外の誰かが関わることは急に好転しないことも多々あります。
ひとつずつ、ゆっくりと自分を変えていけるといいですね。何かためになりましたら幸いです。
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