- 投稿日:2024/11/02
- 更新日:2024/11/03

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要約
インデックス投資において失敗が起きそうなポイントを、行動経済学の知見を踏まえて解説しています。人の損失回避の性質により、買値の少し上では売りたい衝動が強くなり、買値を下回ると買いたいの衝動が強くなります。
はじめに
相場には天国と地獄があり、その境界は買値という一本の線で区切られています。株価が買値より上にあれば有頂天になり、下にあれば気分がどん底になるのは、投資家であれば誰しも経験することです。淡々と数字を刻むだけの株式市場が、株を持った途端に喜怒哀楽に満ちた世界に豹変するのですから、お金は魔性ですね。
我々は同じ人間ですから、誰もが同じように株価の変動に右往左往するものです。行動経済学の研究と、私の15年以上の投資経験を踏まえ、人の心がどのように相場に振り回されるかをお伝えしたいと思います。
ここで言うインデックス投資は、オルカンやS&Pのような投資信託を、一括または積立で購入し、長期で保有し続けることです。リベ大で紹介されている「ほったらかし投資」ですね。
人間の本能は、「もうけたい」ではなく「損したくない」
プロスペクト理論
心理学を経済学に応用した行動経済学という分野の研究により、二人の心理学者が2002年にノーベル経済学賞を受賞しました。彼らの業績を、投資行動の観点から、簡単に説明します。

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