• 投稿日:2024/11/11
  • 更新日:2025/10/01
【元不登校】大学合格までの【5ステップ】

【元不登校】大学合格までの【5ステップ】

かず@主婦YouTube

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この記事は約6分で読めます
要約
元不登校次男が大学合格するまでの5ステップをご紹介します。小6~中3まで不登校だった次男。気力体力が失せてしまい、全く勉強できていませんでした。中学の定期テストすら受けたことのなかった次男が大学に合格するまでの軌跡。あくまでも一例ですが、どなたかの参考になればと思います。

はじめに

小6~中3まで不登校で気力を失ってしまっていた次男が、エネルギーを貯め、やがて「大学に行きたい」「受験したい」と言い始めたのは、高校2年の秋でした。

小6で止まっている学力。

定期テストすら一度も受けられなかった。

勉強の仕方もわからない。

そんな次男が、高2の秋から高3の秋の1年間で中1から学び直し、大学受験するまでの5ステップをご紹介します。

ポイントは「ハードルは低く!」「スモールステップで!」です。

(※この記事は、元不登校で、勉強の気力が数年間全く失せてしまった状態を経てからの受験体験記です。大多数の大学受験生の状況とは違うことをご了承ください。)

ステップ1、イメージ作り

まずは、「大学ってこんなところ」という具体的なイメージを持ってもらいました。

実際に足を運び、キャンパスや学生の様子を見ることで具体的なイメージを持ったほうがモチベーションが上がると考えたからです。

そこで、仲良しのいとこが通う大学の学園祭に遊びに行きました。

楽しそうな学生たち。学食やカフェ。大きな図書館。

キャンパスライフが具体的にイメージできたことで、

「大学に行きたい」と前向きな希望を抱くようになりました。

ステップ2、科目を絞る

大学受験をすることに決めた次男。

科目を絞りました

IT系志望なので、英語と数学2科目だけにしました。

受験まで1年。しかも中1からの学び直し。

とにかく時間がありません。

私立の年内入試なら2科目受験のところが沢山あります。

英数どちらかが得意になれば、

「高得点重視型」の入試形式もあります。

5科目、7科目勉強しなければ、と考えただけで心が折れますが、

2科目だけなら何とかなるかもしれない。

精神的なハードルも下がります。

ハードルは低く!です。

ステップ3、1番簡単な参考書を1冊買う

ネットで参考書の情報を調べ、

まずは「1番簡単な」英語、数学それぞれを1冊ずつ買いました。

英語は『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』ナガセ

数学は『やさしい中学数学』学研プラス

この2冊だけをまずは1周しました。

英語は中1のbe動詞から。

数学は中1の正負の数から。

まずは1周。

とにかくハードルは低くスモールステップで!

とてもわかりやすい内容なので、意外と早く終えました。

一冊やりきったことで

・やりきったという達成感

・最低限の基礎力がついた

・なんとかなりそう、と手ごたえを感じた。

と次男は言います。

2周目をやり終え、少しづつレベルを上げ、良質な参考書を買い足していきました。

ステップ4、漢検3級に挑戦

不登校だったため「テスト」というものを受けたことがありません。

「会場でのテスト」を体験するために、漢検に挑戦しました。

英検ではなく漢検、しかも2級ではなく、3級にした理由は、

・漢字をひたすら覚えるだけなので、とっかかりやすい。

・3級は中3までの範囲。基本的な漢字はマスターできる。

・とにかく1度「合格」という成功体験を得る。

という理由からでした。

漢検3級のテキストを1冊使い、合格しました。

次男が振り返って言うには、

「漢検は”テスト初体験”にはぴったりだった。試験慣れにもなった。」

「暗記ものなので勉強しやすかった

達成感があり自己肯定感が上がった」

「中3レベルの漢字をマスターしたことで、受験勉強全体の役に立った

そうです。

まずは「合格」という成功体験をゲットするためにも、漢検おすすめです。

その後、英検準2級にも挑戦し、合格。

河合塾の全国模試も数回受け、本番慣れしていきました。

少しずつ。無理はしない。スモールステップで進んでいきました。

ステップ5、個別指導塾へ通いだす

自力で勉強を始め半年たち、内容が難しくなるにつれ、独学だけは対応できなくなってきました。

私は事前に塾の情報を集めておき、「塾に行こうと思う」と言い出した時点で、いくつかの塾を提案しました。

全体授業の塾や予備校は、次男の場合はついていけないので除外。

個別指導塾なら進度、レベルに合わせた指導をしてもらえます。

ここで気をつけたことは、本人が言い出すまで塾を無理強いしないことでした。

本人が必要性を感じてから通っても遅くないと思います。

必要性を感じて通うことで、取り組む姿勢が違ったと思います。

個別指導塾に通って半年。

よかった点は、

・受験校選び、傾向、難易度、模試の結果の分析などの情報が得られた。

・自習スペースが利用できた。

・小規模なので塾長のサポートがきめ細かい。

アルバイトの大学生と雑談が意外と良く、あなどれない。彼女の話、一人暮らしの話、大学生活のリアルな話が聞けて楽しい。

注意点

・まだ不登校中、または回復段階で、エネルギーが貯まっていない状態では、勉強をする気力もないかと思います。その場合は決して無理強いせず、まずは勉強以外の楽しいこと(ゲームでもレジャーでも)ができるところからを優先にしたほうがよいかと思います。

「不登校中に親子で楽しんじゃったことランキング」の記事はコチラ

・親のスタンスは、はっぱをかけて背中を押すより、ブレーキをかけるくらいのほうがいいかな、と思いました。私も次男が中学生の頃、一度張り切って勉強の背中を押してしまい、せっかく貯まったエネルギーを使い果たさせ、全く勉強どころではなくなってしまったことがありました。時期尚早でした。

「元不登校次男が不登校中期』にして欲しかったこと5選」の記事はコチラ

・大学に行く、行かない、就職する、専門学校に行く、もう少し自宅で休む。受験する場合はどこの大学、学部にするか。などは本人の意向を最優先にし、押し付けないことが大切だと思います。私も情報は沢山調べておき、提供するようにしましたが、意向を押し付けないように気をつけました。

おわりに

高2の秋の時点で中1英語数学もわからなかった次男。

1年間で大学入試レベルまで学習できました。

難関大学は難しくとも、科目を絞れば基礎力は意外と早くマスターできるものだな、と思いました。

不登校中全く勉強していなかった反動か、乾いたスポンジに水がしみこむように吸収していきました。

ただし不登校の児童・生徒さんの事情は千差万別、ひとつとして同じケースはないと思います。

こんな元不登校の子の事例があったこと、あくまでも一例として何かヒントのひとつにしていただければいいな、と思います。

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    会員ID:m0g3SpHh
    2024/11/23

    私も不登校を経験した息子をもつ親です。 今回の記事大変参考になりました。 つい休みがちになると勉強のことや、人間関係のこと、焦ってしまいますよね・・・ 『とにかくハードルは低く!スモールステップで!』 このフレーズとても印象に残りました、ウチの息子は勉強も得意な方ではありませんが、焦ったときはかずさんのこの言葉を思い出して、いっしょに乗り越えていきたいと思います('◇')ゞ 有益な記事ありがとうございました✨

    かず@主婦YouTube

    投稿者

    2024/11/24

    レビューありがとうございます!わが子が不登校、経験してみないとわからない辛さがありますよね。どうしても焦ったり不安がつのります。「ハードルは低く、スモールステップで」はスクールカウンセラーさんが言っていた言葉です☺️

    かず@主婦YouTube

    投稿者

  • 会員ID:RomjJqs7
    会員ID:RomjJqs7
    2024/11/11

    見守ってこられたかずさんがの視線が素晴らしいなと思いました!目標を持つ、スモールステップと、コツコツしかし着実に進んでこられてる様子が私も励まされました☺️共有してくださりありがとうございます!

    かず@主婦YouTube

    投稿者

    2024/11/11

    レビューありがとうございます‼️教育に携わったこられた方からの感想、とても嬉しく励みになります🥹

    かず@主婦YouTube

    投稿者

  • 会員ID:2XYmMdqS
    会員ID:2XYmMdqS
    2024/11/11

    読ませていただきました。 大変参考になりました🙏 ありがとうございました🌱

    かず@主婦YouTube

    投稿者

    2024/11/11

    レビューありがとうございます‼️あくまでも一例ですが、少しでも参考にしていただけたら嬉しいです☺️

    かず@主婦YouTube

    投稿者