• 投稿日:2024/11/18
  • 更新日:2025/10/01
「コーチングの神様が教える『できる人』の法則」:リーダーが見逃す「悪癖」とは?

「コーチングの神様が教える『できる人』の法則」:リーダーが見逃す「悪癖」とは?

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シロマサル@本の要約:ほぼ土曜日週1投稿

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要約
優秀なリーダーが持つ「成功のパラドックス」とは、過去の成功体験にとらわれてしまい、成長を妨げること。本書では、マーシャル・ゴールドスミスが経営幹部の悪癖を20項目にまとめ、その克服法を解説しています。リーダーだけでなく、すべてのビジネスパーソンが役立てられる内容である。

初めまして!シロマサルです。

知ることで、人生はもっと楽しくなる!

今回はマーシャル・ゴールドスミス著「コーチングの神様が教える『できる人』の法則」2024年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。
おもしろいので興味があれば読んでみましょう。

著者:マーシャル・ゴールドスミスspeaker_marshallgoldsmith.jpg出典:https://e-wms.jp/2020/speakers2020/marshallgoldsmith/

エグゼクティブ·コーチングの第一人者。ジャック·ウェルチ 元GE会長をはじめ、世界的大企業の経営者をコーチしたことで知られる。
共著者のマーク·ライターはリテラリーエージェン卜兼作家。

ジャック·ウェルチ 元GE会長の参考記事
群れから抜け出せ!「選択と集中」:ジャック・ウェルチの教え

本書は2007年に刊行された世界的ベストセラーの文庫化である。

私たちはみんな、何かしらいやな癖をもっているが、それは正確に指摘でき、きちんと直せるものだ。
(中略)
本書は、あなたの地図だ。オフィスの迷路で間違った道を曲がってしまったあなたを、トップの座へとつづく正しい道に戻す地図だ。

マーシャル・ゴールドスミス著「コーチングの神様が教える『できる人』の法則」


優秀なリーダーが持つ「成功のパラドックス」と「悪癖」

よいことをすれば評価されるが、悪いことをやめて評価されることは滅多にない。しかし、それは表裏一体のことなのだ。

マーシャル・ゴールドスミス著「コーチングの神様が教える『できる人』の法則」

「悪癖」や「馬鹿げた行動」をやめられられるかは成功に大きくかかわってくる。

「成功のパラドックス」とは?

成功体験に依存すると、変化を拒む傾向が生まれる。
経営トップになるとその癖は「単なる迷信」となり、過去の手法が今の状況に通じなくなる危険性がある。


条件が変わると過去の成功体験は通用しない。
マネジャー時代の成功体験は、経営トップになると「単なる迷信」に変わる。
しかし、多くの人は自分が迷信にとらわれていることがわからない。

「このやり方のおかげで自分は成功した」と信じ込んでいる。
そして組織の上に行くほど、この弊害がさまざまな面で出てくる。


⇒ これが「成功のパラドックス」


本書の原題("What Got You Here Won't Get You There"『今までのやり方では、この先うまくいきませんよ』)は、まさにこの状況を表現している。

⇒ 対策は、過去の成功してきた行動を見直すこと


あなたの「悪癖」が周囲に与える影響

年齢を重ね、成功の仕組みはどうなっているのか、どうしてある人は成功し他の人は成功しないのかを考えるとき、つねに勝つ人は共通の特徴を持っていることに気づく。そういう人たちは自分に有利な状況を作り出す。
それを恥ずかしいとは思わない。

マーシャル・ゴールドスミス著「コーチングの神様が教える『できる人』の法則」


⇒ 無意識の行動は人間関係を壊す。


例えば、「何かひと言価値をつけ加えよう」とする癖は部下のアイデアを損ない、意欲を削ぐ結果となる。

「部下のアイデア」は「あなたのアイデア」になり、部下の意欲は50%減退する。

本書において、「部下のアイデアの汚染」としている。

リーダーはこれにより組織の生産性を落としてしまう。
上の立場の人ほど自分ではなく他人を勝者にしなければならない。

合わせて、具体例を20個挙げている。


職場を不愉快な場所にする リーダーの20の悪い癖

『中傷を耳にし、わが身の行いを改めることのできる者は幸せだ』
-ウィリアム・シェ-クスピア『空騒ぎ』より

マーシャル・ゴールドスミス著「コーチングの神様が教える『できる人』の法則」

1 極度の負けず嫌い

2 何かひと言価値をつけ加えようとする

3 善し悪しの判断をくだす

4 人を傷つける破壊的コメントをする

5「いや」「しかし」「でも」で始める

6 自分がいかに賢いかを話す

7 腹を立てているときに話す

8 否定、もしくは「うまくいくわけないよ。その理由はね」と言う

9 情報を教えない

10 きちんと他人を認めない

11 他人の手柄を横どりする

12 言い訳をする

13 過去にしがみつく

14 えこひいきする

15 すまなかったという気持ちを表わさない

16 人の話を聞かない

17 感謝の気持ちを表わさない

18 八つ当たりする

19 責任回避する

20「私はこうなんだ」と言いすぎる


悪癖を克服するための一歩

ネガティブなフィードバックを聞きたがらない理由を理解するのは簡単だ。
成功している人々は、自分たちの功績を信じられないくらい錯覚している。

マーシャル・ゴールドスミス著「コーチングの神様が教える『できる人』の法則」

成功しているというのは個人の尺度で評価される。

端から見ておかしいと思われていても、それが当人にとっての習慣であり、常識である。

⇒ 意識的な変化しなければならない。


自分の行動を他人からのフィードバックを通じて確認し、改善する意識を持つことが大切。

言葉を飲み込み、「ありがとう」と言うだけで対人関係が良くなる。


成功している人の「悪癖」は、大抵1つか2つ。

悪癖を直す方法は単純だが、簡単ではない。

家族や同僚が嫌がるあなたの悪癖や行動をひとつ思い出して、自問自答しなければならない。

または、他人に「フィードバック」してもらうことが必要になる。


コーチの重要性

成功している人々の対人関係の問題を探し出すことは、なぜ大切なのか。上に行けば行くほど、問題は行動に関連したものになっていくからだ。

マーシャル・ゴールドスミス著「コーチングの神様が教える『できる人』の法則」


⇒ 継続的なサポートで癖を改善できる。


悪癖を克服するためにはコーチの存在が効果的。第三者がアドバイスを与え、励まし続けることで変化を維持しやすくなる。

コーチの条件

①あなたとすぐコンタクトできる。

②あなたのことやあなたの生活に関心を寄せてくれる。

③コーチ役に徹して、前もって決められた質問しか尋ねない。
(判断を加えないこと)

たとえば、家族や同僚、親友などでも良い。


「私が今まで出会ったリーダーの半数は、何をすべきかを学ぶ必要はなかった。彼らが学ぶ必要があるのは、何をやめるべきかだ」-ドラッカー-


まとめ


⇒ 成功者ほど、見えない「悪癖」に注意。

なぜなら、「成功した」と思っているから。

「悪癖」に気づき、よいリーダーになろう。

あなたの「目的地」を私が決めることはできない。それを決めることも、それが価値あることとか、見上げたことだとか、と判断することもしない。
そんなことをするのは出しゃばりだし、そもそも、私の知ったことではない。

マーシャル・ゴールドスミス著「コーチングの神様が教える『できる人』の法則」

コーチングしてくれるのは信頼してくれた「他者」である。

IMG_6207.PNGコーチはあくまであなた(選手)の「目的地」を大雑把に予想することしかできないのだ。

IMG_6208.PNG出典:漫画『メダリスト』


知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。

是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!

見ていただきありがとうございました!😆

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