- 投稿日:2024/11/25
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回はアンドリュー・S・グローブ 著『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』2017年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:アンドリュー・S・グローブ出典:Wikipedia
1936年ハンガリーのブタペスト生まれ。1956年にハンガリーからアメリカに移住。ニューヨーク州立大学を主席で卒業(化学工学)し、カリフォルニア大学で博士号取得。インテル社の創設に参画し、第1号の社員となる。79年社長に就任。98年にはインテルのCEOを辞任し、2004年には会長から退いた。スタンフォード大学経営大学院で24年にわたって指導した。2016年に死去。
この書籍の初版は1983年。古いと思うだろうか?
P·F·ドラッカー著「経営者の条件」と同じように。
Effective Executive=「できる人」
経営者のみならず、命じられた以上の仕事をして成果をあげる人も該当する。
読み手の対象はマネジャー(管理者)だが、仕事の基本も学べるので一般企業の会社員にも役立つ。
本書は組織設計、組織管理、人事考課、採用面接、辞職する社員の慰留方法を解説するなど、実践的な内容が多い。
『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』は現代でもシリコンバレーではバイブルとして扱われている。
ここでは、グローブの語る、マネジャーの「アウトプット」を紹介します。
マネジャーのアウトプットの本質
アウトプットの公式を理解する
マネジャーのアウトプット = 自組織の成果 + 影響力が及ぶ他組織の成果
⇒ 組織全体で最大化を図るべし。
マネジャーがまずつけるべきは自組織の成果。
そして、マネジャーの能力や知識は、部下や関係者の能力を結集できる場合にのみ価値がある。
著者自身の一日を紹介している。
次々と人に会い、相談に乗り、会議に出席し、電話で話し、手紙やレポートを読む。
この日、グローブは25の活動をしたが、そのほとんどが情報収集だった。🤔
マネジャーに就任してこんな一日を過ごすと、「自分は何も仕事していない……」😱と悩むかもしれない。
実はこれこそがマネジャーの仕事であるとしている。
マネジャーの役割は単なる意思決定や教育だけではなく、周囲の力を最大限に引き出し、成果を結集すること。
グローブ曰く、「マネジャーのアウトプットはテコの原理を使えば大きくなる」
部下や関係者にマネジャーが働きかけることで、より大きなアウトプットを生み出せる。
マネジャーの仕事は、よい意思決定をするために情報源の収集を行う。
そして、情報やノウハウ提供のテコで働きかけよ。
では、働きかけるタイミングはどの時か?🤔
自組織の成果はミーティングを有効活用せよ。
グローブはこんな方法を紹介している。
方法❶ 1on1
マネジャーと部下が一対一で行うミーティング。
マネジャーも、現場の仕事を知る手段になる。
方法❷ スタッフミーティング
マネジャーと部下全員が参加する。
同僚間の交流の機会にもなる。
注意すべきは主役は部下である。
マネジャーは調整役や進行役に徹し、各問題の解明と解決を話すのは部下に任せること。
方法❸ ミッション中心のミーティング
「業務効率化のために、数十万円単位の設備投入をどうするか?」
特定の問題解決のために随時、開催するミーティング。安易に開催しない。
部下との定期的なミーティングは、彼らの潜在的な課題を早期発見し、チーム全体のパフォーマンスを向上させる。
実りのあるミーティングをするための条件も紹介している。
「そのミーティングは必要か? 望ましいか? 理由づけできるか?」を自問し、すべてイエスでなければ招集してはいけない。」
⇒ 会議を価値ある場にせよ。
1つのアイデアとして、「プランニング」も提案している。
ステップ❶:現在と1年後を見て、ニーズや需要を把握する。
ステップ❷:現状を把握する。ニーズや需要に対応できるのかを知る。
ステップ❸:❶と❷のギャップを埋めるために、何をすべきかを決める。
クルマがガス欠になって慌てるのは、プランニングの失敗である。
どこかで給油しなければならなかった。
参考になる本
「仕事の教科書 きびしい世界を生き抜く自分のつくりかた」
北野唯我 著 2022年発行
業務を熟知して部下に何をしてほしいかを考えているマネジャーこそ、自ら部下を教育すべきとしている。
部下全体の生産性が1%上がれば、時間で考えるとその効果は大きい。
部下10名の生産性が1%上がれば、10人分の年間の労働時間10人×2000時間の1%で新たに200時間が得られる。
教育、全体ミーティングに12時間かけたとしても、リターンは大きい。
⇒ 少ない投資で大きな成果を出そう。
余談
グローブは部下に厳しいことでも有名だった。
彼によると、人が仕事をしない理由は2つだけ。
「能力がないか、意欲がないか」だと言う。
それを前提に「マネジャーの仕事は部下から最高の業績を引き出すことなので訓練と動機づけが重要だ」としている。
まとめ
⇒ 「アウトプットの公式」を知り、テコの原理を活用せよ!
我に支点を与えよ。 されば地球も動かさん。-アルキメデス-
参考:アルキメデス出典:Wikipedia
古代ギリシアの数学者、物理学者、技術者、発明家、天文学者。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆