- 投稿日:2024/11/27
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回は毛内拡著「気の持ちようの脳科学」2022年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:毛内 拡 (もうない ひろむ)
1984年、北海道函館市生まれ。2008年、東京薬科大学生命科学部卒業。2013年、東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程修了。博士(理学)。日本学術振興会特別研究員、理化学研究所脳科学総合研究センター研究員を経て、2018年よりお茶の水女子大学基幹研究院自然科学系助教。
同大にて生体組織機能学研究室を主宰。専門は、神経生理学、生物物理学。主な著書に『脳を司る「脳」』などがある。
出典:https://researchers2.ao.ocha.ac.jp/html/200000444_ja.html
「心の病は、心の弱さのせいではない。脳という臓器の疾患だ。」
この言葉から始まり、これを伝えたいこととしている。
心に何か不調をきたしたとき、私たちは「気の持ちよう」であると考えてしまう。
本書は脳も胃腸と同じ臓器とし、不調が起こることを科学的に説明している。
これまで"鬱(うつ)"という実態のわからない漠然としたものを相手にしてきたけど、言い方は悪いかもしれないけれど、単に化学物質の過不足といった問題であれば、薬を使えば治せるということでもある。
毛内拡 著「気の持ちようの脳科学」
つまり、「心が不調なのはあなたのせいじゃない。」
ということを科学的に教えてくれる。
ただし、筆者は医者ではないので、臨床医学的な知識には不備があるかもしれない。
したがって、ここに書かれていることを安易に鵜吞みにして、自己流で実践したりはしないでほしい。と語っている。
それでも、都合よく解釈して、自分をご機嫌にしよう。
ちなみに…。
依存症やゲームで親のクレジットカードを勝手に利用して、破産させてしまったことはどうして起こるのかも説明している。
・予測した報酬を上回る報酬を得たい気持ちは生存に有利にはたらいたが、これが行き過ぎると「ギャンブル依存症」や「行動嗜癖」になってしまう
・「人から認められたい」「社会とつながりたい」「自分を実現したい」というのは人間らしい欲求だが、それが叶わなかった場合に心を守る心のはたらきも備わっている
毛内拡 著「気の持ちようの脳科学」
リベシティやSNSもほどほどに…。
では、話を戻そう。
心の不調は脳の不調?
心と脳の関係とは
脳も臓器である以上、常にベストパフォーマンスを発揮できるわけではない。
他の臓器と同じく、過労や疾患で不調になる。気合や甘えとは無関係。
⇒ 「心が不調なのはあなたのせいじゃない。」
どうすればよい?🤔
⇒ しっかり休息を取るべき。
脳の不調は他の臓器と同じくケアで回復可能。無理をせず、適切な休息を。
なぜか?🤔
⇒ 心が病んでいる状態は脳のはたらきが過剰になっている。
脳が怠けてしまっているというのは大きな誤解である。
コンピュータで言えば、ファンがウンウン唸っているような状態。
メンタルの不調の仕組みを知る
「デフォルト・モード・ネットワーク」=「脳のアイドリング」状態
脳の省エネ機能が過剰な働きをするとエネルギーが浪費される。
デフォルト・モード・ネットワークは脳の省エネのためにはたらいているとはいえ、脳の全エネルギー消費量の大半を消費している。としている。
ぼーっとしているときでも常に何かしら考えている状態──いわば雑念があるということでもある。人間の雑念の大半は過去への後悔と将来への不安であるというが、うつ病になりがちな人たちの頭の中では、「あのときああしておけばよかった」というネガティブな考えが、ぐるぐると何度もよみがえってしまっている。 そういう人はあれこれと色々なことに気がつくので、知らないうちに同時にあれもこれもと考え過ぎてしまって、病気とはいわなくても脳が疲れて悲鳴を上げているのかもしれない。
毛内拡 著「気の持ちようの脳科学」
⇒ だからこそ、頭を休める習慣が重要。
脳のはたらきが過剰になる5つの要因
❶ 脳の疾患
脳に腫瘍ができたり、脳が萎縮してしまう副作用で起こる。
❷ 遺伝的な問題
生まれつき持っている性質。あなたの一族が生きてきた証拠でもある。
脳の中でどんなタンパク質をどれくらい作るかを決めているのは遺伝子。
❸ 神経伝達物質のはたらき方
長年支持されてきたが、近年では疑問視する声も多い。なので参考程度。
❹ その他の内因性
なんと最近では、うつ病は特定のウイルスが引き起こすものであるという発見があり注目を集めている。
❺ ストレス おそらく最も多い要因
このストレスが厄介なのは、人によってストレスの感じ方が違うために正しく定量的に表現できない点にある。
つまり?🤔
⇒ 自分の性質を受け入れよう。
性格や気質も遺伝が影響するため、生まれ持った特性とうまく付き合うことが大切だ。
だからこそ、「自分が良くない」と思う必要はないとしている。
これも個性なのだ。
これは自分のことだけではなくて、他者に対しても同じである。
まずは科学的理解で偏見をなくすこと
「甘え」ではなく科学的現象
メンタル不調を「甘え」と決めつけるのは誤り。
正しい知識を持ち、心の健康についての誤解を解くことが、支え合いにつながる。困ったときには専門家の助けを求める。
⇒ 偏見を持たないことが重要。
⇒ 独断で対処せずプロに相談を。
早めの対応が、不調を解消するカギとなる。周囲のサポートも重要。
だがまずは、落ち着いて。
人間の能力とかの話ではないことを理解しよう。
人間も機械と同じように仕組みで動いているところもあるのだ。
まとめ
⇒ 心の不調は脳科学で解明されている!
⇒ 科学的理解で偏見をなくそう!
何度でも言おう。
「心が不調なのはあなたのせいじゃない。」
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆