- 投稿日:2024/12/18
- 更新日:2025/09/30

去年、相次いで両親が亡くなりました。
父が母を3年ほど在宅介護していたのですが、父の方が先に逝ってしまいました。
6月に父が、10月に母が亡くなりましたが、合計138日分の介護休業給付金をもらうことが出来ました。
父が癌に
数年前に母が脳梗塞で倒れてからというもの、慣れない家事を必死で頑張っていた父が肺ガン末期だと発覚したのは去年の3月末のことでした。
すぐに母の訪問介護をしてくれていた施設が母を預かってくれることになり、とりあえず一安心。
私はそれまでの親不孝を悔やみ、『とにかく父の面倒を看なければ』とパート勤務していたお店を辞める覚悟で店長に申し出ました。
『父の介護がしたいので実家に帰りたい』
人手不足もあり、いつでも復帰してくれたらいいということで、無期限のお休みを頂けることになりました。
そんなわけで、仕事のことは気にせず実家で暮らし始めましたが、収入がまったく無くなることが不安にもなりました。
会社に有給休暇を申請する勇気もなかったし、そんなこと言い出せない雰囲気でした。そこで・・・
『介護のために休むんだから、国から補助金出ないのかな?』と調べてみました。
パートでももらえます!
いろいろ検索してみると【介護休業給付金】なるものがあることが分かりました。
『でも(社会保険の)扶養内パートだし・・・』なんて思っていましたが、思い切って会社の総務に電話して聞いてみたら申請出来ると言われました。
総務担当の方は、『うちの会社で介護休業を申請した人がまだ誰もいないのでやり方も含めて勉強します』とのことで、私が社内第一号となりました。創業50年以上の会社ですが、誰も使ったことがないなんて、知らない人が多いんだなと思いました。
なんでもそうですが、自分から言わないと誰も助けてはくれません。
介護休業給付金とは?
調べたら簡単にわかることですが、AIに聞いた通り載せておきます。
家族を介護するために仕事を休む必要がある場合に、経済的な支援を受けることが出来る制度
Google AI Geminiより
どんな人がもらえるの?
・雇用保険に加入している人
・家族の介護が必要な人
・職場復帰を前提とする人
いくらもらえるの?
・休業開始時の賃金の67%
・最長93日間(3回に分割可能)
どんな時に使えるの?
・配偶者や両親など、特定の親族を介護する場合
・2週間以上の常時介護が必要な場合
介護認定は時間がかかる
父が肺ガン末期で余命半年くらいだとわかり、お医者様からはすぐに要介護認定の申請をするように勧められました。
そうはいっても、検査や入退院の繰り返しだったり、申請のやりとりに行き違いがあったりしていろいろ遅れてしまいました。
行政の人手不足と介護申請する人が多くて追い付いていないとも聞きました。
最終的に父は6/24に亡くなってしまったのですが、認定が下りたのはその12日前だったのです。病気発覚から2か月以上経ってしまっていました。
どうしても自宅で看てあげたかったので、介護認定が下りていない中でも、いろんな方法を駆使してほぼ毎日の訪問看護の費用もそんなにかからず(基本月8,000円)安心して介護することが出来ました。
父の分の介護休業給付金を申請
病気発覚後、父は2回入院しました。
入院中は私は自宅に戻り働いたので、実際の休業開始日は5/8からとなりました。最後に働いた翌日から起算されるためです。
休業申請するには要介護認定がおりていなくても方法はあります。
介護がいかに必要か?どのような状態なのか?の質問に答える書類を提出しました。審査の結果、介護休業を申請できる許可が下り、申請することができました。
手続きの用紙一式などは会社から送付されてきて、諸手続きも会社がしてくれます。自分でしたことは、親子関係を証明するための戸籍謄本や住民票取得です。
結局、休職しだした日5/8~亡くなった日6/24までの47日分を支給されました。
次に母の分の申請
父が亡くなったことを会社に報告し、引き続き母の分の休業申請を行いました。
母の容態は一進一退でしたが、少しづつ悪くなっていき、先が短いのは素人目にも分かりました。点滴の針を刺すところがもうないくらいにやせ細り、何のために延命しているのかわからなくなります。
いよいよお迎えが来ることがなんとなくわかり、事前に察知できたので、亡くなる前日に家に戻してもらい、自宅で看取ることができました。10/24のことでした。父と同じ命日となりましたが、看護師さんは『夫婦で同じ命日ってけっこうおられるよ』とのことでした。
結果、母の分の介護休業給付金は91日分支給されました。どうしてMaxの93日でなく91日なのか、算定の仕方がよく分からなく、いちいち職場にもその理由を聞いていないのですが、まあ、細かいことはもういいやと思いました。
まとめ
扶養内パート(年収130万未満)でも、雇用保険に加入していれば給付金はもらえます。
私の場合は、父の分47日分、母の分91日分でした。
ありがたいことに、介護休業給付金の算定日数以外の休んだ日は『有給休暇使いましょうか?』と総務の人が提案してくれましたので、無給になることなく、有給休暇(40日)を使い果たしました。
去年の12月から職場復帰し、両親がお店に迷惑をかけないよう気を遣ってくれたかのように、一年でいちばん忙しい時期は休まずに介護を終えることが出来ました。
職場の仲間にあまり迷惑をかけず、両親を自宅で看取れたことは本当にラッキーで、両親に感謝です。
最後に
お金に関して我が家の場合は、ですが、国民年金や後期高齢者高額療養費制度?や障害年金(母が寝たきりになり障害者1級認定)等々いろんなお金が戻って来て、親の貯金はほぼ目減りしていません。高齢者ほど民間保険は不要だとつくづく思いますね。
いつかやって来る介護を心配している方はたくさんおられると思います。立場や環境など人によって状況は様々ですが、まずは役所に相談し、できることから行動していけばいろいろ助けを受けることができ、何とかなるもんだなぁとありがたく感じています。
私の経験が少しでも皆様のお役にたちますように・・・・
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それでは最後まで読んで頂きありがとうございました。