- 投稿日:2025/01/08
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回は佐藤航陽 著「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」2017年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:佐藤航陽
1986年、福島県生まれ。早稲田大学法学部在学中の2007年にIT企業を設立し、ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8カ国に展開。2015年に20代で東証マザーズに上場。累計100億円以上の資金調達を実施し、年商200億円規模まで成長させる。著書『お金2.0』が20万部を超えるベストセラーとなり、2018年のビジネス書で売上日本一を記録した。
✅ お金の目的化で「価値主義」が台頭してきた。
✅ SNSの普及で「見えない価値」が可視化されている。
✅ 「副業」は価値主義に慣れていくチャンス!
本書は新しい経済とはどんな経済なのか、そして新しい経済のルールと生き方を解説している。
ビットコイン、シェアリングエコノミー、評価経済など毒キノコの確率も高い商品もあるので、近づくべきではないが、知らないわけにはいかない内容を教えてくれるだろう。シェアリングエコノミー:インターネットを介して個人や企業が保有するモノや場所、スキルなどの資産を共有する経済活動。
(レンタルスペース、民泊、クラウドファンディング、フリマサイト)
評価経済:さまざまな取引において、お互いに相手を「評価」(レビュー)するような経済のこと。
お金とは何か?
資本主義の限界と新たな時代
資本主義が迎える変化
資本主義の話をする前に、まず「お金」とはそもそも何もので、なぜできたかに触れておきたいと思います。
お金ができた理由は「価値」という漠然としたものをうまくやりとりするためであり、お金には価値の保存・尺度・交換の役割があると言われています。
(中略)
現在世界最古のお金は紀元前1600年ぐらいの貝殻とされています。
佐藤航陽 著「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」
「お金」は価値を運ぶ「ツール」に過ぎなかった。
しかし、「お金」を金融商品(権利)として売り買いできるようになると「価値の保存」が本命ではなくなった。
金融商品:銀行や証券会社、保険会社などの金融機関が提供・仲介する預金、株式、債券、投資信託、保険などの商品を指す。
価値を効率的にやりとりするための手段として生まれた「お金」は、やがてそれ自体を増やすことが目的に変わっていきます。
佐藤航陽 著「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」
フランスの経済学者。ピケティ氏が著した『21世紀の資本』で提唱された不等式
「r>g」資本収益率(r)が経済成長率(g)を上回っている。
・資産運用で得られる富は、労働によって得られる富よりも成長が早い。
(悲しいことに、成長が早いだけであって金額が大きくないと効果は薄い)
・裕福な人はより裕福になり、労働でしか富を得られない人は相対的にいつまでも裕福になれない。
実体経済の消費とは関係ないところで「お金」だけがぐるぐるとひとり歩きをし続けるようになってきた。
⇒ お金そのものが目的化してきた。
「お金などの資本に変換される前の価値を大事にしよう!」
⇒ 行きづまりから"価値主義"が台頭してきた。
"価値主義"とは何か
お金を超えた価値の重視
資本主義は「お金をたくさん稼いでいる奴が偉い」という世界。
価値主義では熱狂や好意など人間の持つ感情や共感、信用は立派な価値であるととらえる。
私はこの流れを「資本主義(capitalism)」ではなく「価値主義(valualism)」と呼んでいます。
佐藤航陽 著「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」
⇒ 人間の感情や信用が新しい価値となる。
価値主義時代の生き方
好きなことに熱中し発信するスタイル。
人気のあるYouTuberほど、お金を失うことは怖くないが、ファンやチャンネル登録者を失うのは怖いと言います。
これはYouTuberが、自分の価値は動画を見てくれるファンの人たちからの「興味」・「関心」であり、お金はその価値の一部を変換したものに過ぎないということをよく理解しているからだと思います。
佐藤航陽 著「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」
⇒ 好きなことを見つけ、それを発信することが成功への鍵。
⇒ 企業がカバーできない「分野」が「副業」のカギ?
価値主義では、熱中することが成功への近道となる。
好きなことをSNSなどで発信しフォロワーを獲得することが、影響力を高める手段となる。
価値主義では、熱狂や好意、共感といった見えない価値が重視される。
SNSなどのテクノロジーにより、これらの価値が可視化され、お金では得られない新たな満足を追求する動きが広がっている。
三宅香帆 著「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」
「労働による自己実現」が読書を「ノイズ」にした。と語る書籍。
"価値主義"は物質的な内容ではなく精神性に比重が置かれている。
本は双方向のやりとりではない部分もノイズになった要因である。
フレデリック・F・ライクヘルド 著「顧客ロイヤルティのマネジメント」
顧客ロイヤルティは「顧客との絆」である。
新規開拓よりも「ファンや推してくれる人」を大切にしよう!という考え方は2000年代には既に概念はあった。
資本主義と価値主義の両立が鍵?
多くの人が評価経済や信用経済に対して違和感を抱くのかというと、今話題になっている大半の仕組みが「評価」や「信用」ではなく、「注目」や「関心」に過ぎないから、ということがまずあげられます。
佐藤航陽 著「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」
ネットのインフルエンサーが集めているのは、興味・関心・注目であって、世の中の人が考える評価・信用とは異なる。
炎上商法といった、敢えて奇をてらった発言で炎上を繰り返すような人は、確かに他人からの注目を集めている事例があるから。
政治や選挙でもその傾向があるので、評価経済や信用経済というものに対して何となくネガティブな印象を持つ人も多いのもわからなくはない。🤔
違和感や抵抗感があるのは、この部分が大きい。
とはいえ、お金を超えた価値が重視されていくのは間違いない。
私たちはどうすればよいのか?🤔
⇒ 資本主義と価値主義のバランスが未来を開く。
⇒ 「副業」は価値主義に慣れていくチャンスである。
貯金と株式のマーブルで中長期の出費に備えるように、両方に投資することが重要である。
仕事でお金を稼ぎながら、価値主義的な活動にも挑戦する。
ブログや動画配信などを通じて、価値主義の世界にも足を踏み入れることで、安定と成長を両立できる可能性が広がる。
人間の内面的な価値に関しては、現在の資本主義の枠組みでは上の世代が認識しにくく、ここには大きなチャンスが存在している。
この点を知っておくこと自体、損にはならないだろう。
人生の意義や目的とは欠落・欲求不満から生まれるものですが、あらゆるものが満たされた世界ではこの人生の意義や目的こそが逆に「価値」になりつつあります。
(中略)
これから誰もが自分の人生の意義や目標を持てることは当然として、それを他人に与えられる存在そのものの価値がどんどん上がっていくことになります。
佐藤航陽 著「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」
山岸俊男著「日本の『安心』はなぜ、消えたのか」
個人同士の信頼が必要になる「信頼社会」はSNSやオンラインコミュニティである。
ネガティブ情報はアカウントを変えればリセットできてしまう。
結果、ネット上では良い評判を地道に蓄積する人を評価するように変わっていった。
飯田祐基 著『バズる動画・ライブ配信 確実に拡散するしくみ』
炎上マーケティングの例とそのリスクの記載アリ。
⇒ そもそも、炎上商法は安易に手を出すべきではない。
まとめ
✅ お金の目的化で「価値主義」が台頭してきた。
✅ SNSの普及で「見えない価値」が可視化されている。
✅ 「副業」は価値主義になれるチャンス!
⇒ お金は道具、価値は人生を彩る。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆