- 投稿日:2025/04/12
- 更新日:2025/09/29

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回は、小林弘幸著『疲れたら動け!』2019年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:小林 弘幸
1960年埼玉県生まれ。順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。自律神経研究の第一人者。
✅ 疲れたときこそ動くべし。
✅ 精神的な疲れは、自律神経の乱れが原因。
✅ 生活習慣を変えることで、疲れにくい体を作れる。
じつは、疲れを感じているときに、ごろごろ体を休めてはいけません。 疲労感が増し、抱えている疲れが慢性的なものに変化してしまうからです。
小林弘幸著『疲れたら動け!』
シンプルなメッセージ。
疲れたときほど、動くこと。
理由は肉体的な疲れよりも「精神疲労」がほとんどだからと著者の小林医師は分析する。
『疲れたら動け!』
1. 疲れの正体を知る
あなたはこう聞かれたとき、なんと答えるでしょうか?
「あなたは何に疲れているのですか?」
(中略)
状況はさまざまでも、イメージとしては体の疲れを思い浮かべていると思います。 しかし、そこで「では、体のどこが疲れているのですか?」と聞かれると、「なんとなくだるい」「起きるのが億劫」「寝覚めが悪い」など、答えが曖昧なものになっていきます。
小林弘幸著『疲れたら動け!』
「頭が痛い」
「お腹が張って苦しい」
「太ももの筋肉が痛い」
患部と症状をしっかりと言い表すことができない疲れは、「なんだかだるい」「体が重い」「気持ちが晴れない」といった表現になっていく。
私たちが感じている「疲れ」は肉体的な疲労以上に、自律神経の乱れからくるものである。自律神経:呼吸や体温、血圧、心拍など、生命維持に必要な機能を調節する神経。生きていく上で欠かせない生命活動を維持するために24時間365日、休むことなく働き続けている。
⇒ 疲れの多くは「精神的な疲れ」。
精神的なストレスは想像を絶するくらい健康を奪っている。
⇒ 自律神経のバランスを整えれば、「精神的な疲れ」を制御できる。
体が疲れているというより、「気持ち」が疲れている人が多い。
本書では、この精神的な疲れを「悪い疲れ」と呼び、ハードワークだけど達成感のある疲れなど「良い疲れ」と明確に区別している。
2. 自律神経が疲労を左右する
元々、私は外科の中でも腸管や肝臓を専門としていたため、それらの臓器をコントロールしている自律神経に深い関心を持っていました。また、「なぜ、人には心身の好不調の波があるのだろう?」という疑問もあり、30代でのイギリス留学から帰国した後、本格的に自律神経の研究を始めたのです。
小林弘幸著『疲れたら動け!』
著者曰く、自律神経は内臓器官のすべて、とりわけ血管をコントロールしている神経と語る。
自律神経が勝手に「心臓」や「呼吸」を促している。
自律神経に関する研究は曖昧なものが多かったが、24時間手軽に計測可能な装置を企業と共同開発できるようになった。
治験のバイトとかで見ることができるかもしれない。
心臓部やいくつかの位置に電極を貼る。
心拍数や脈の周期がわかるものも見かけるようになった。
順天堂大学医学部教授としてプロジェクトを進められる立場となり、あらゆる年代の方々のデータを収集できるようになった。
おかげで、「疲れ」と「自律神経の乱れ」が深く関わっていることがわかってきたのだ。
ビジネスパーソンを中心に計測したデータからは、1週間のうち、木曜日にもっとも自律神経の働きが下がっていることが分かった。
ところが、不思議なことに金曜日になると、特に何か具体的な疲れ対策を講じたわけでもないのに自律神経の数値は回復するという。
⇒ 交感神経と副交感神経のバランスが鍵。
⇒ 「明日は休みだ」と思うだけで、自律神経の働きはよくなる。
♪~明日は休みだ仕事もない~♪
♪~早起きなんかしなくてもいい~♪
♪~キミと昼まで眠れそう~♪
・・・といったところか…。
まさに、ストレスが自律神経を乱し、疲労を助長している。
「疲れ」の理由となっている自律神経の乱れは、あなたの気持ちの変化やちょっとした運動、取り巻く環境の改善によって整えることができるのです。
小林弘幸著『疲れたら動け!』
3. 休むのではなく動く
私たち医師は、患者さんやメディアからの取材で「結局、健康ってどんな状態のことですか?」と聞かれることがあります。
定義の仕方は人それぞれですが、私はいつもこう答えています。
「身体の細胞のすみずみまで、質のいい血液が流れている状態です」
小林弘幸著『疲れたら動け!』
全く関係ありませんが、漫画・アニメ「鬼滅の刃」に登場する呼吸法をイメージします。
漫画では、肺に酸素を多く取り込み、血液中の酸素濃度を高めることで、高い集中力と身体能力を発揮する。出典:漫画 鬼滅の刃
そんなイメージでしょう。
最も影響を受けるのは「呼吸」です。
忙しくストレスの多い現代人は交感神経優位になりがちですが、動きを「ゆっくり」にして呼吸を深くすると、副交感神経を高めることができます。
小林弘幸著『疲れたら動け!』
❶普段の呼吸を意識せずとも深くさせるのが理想。
❷細胞のすみずみまで質のいい血液がたっぷりと流れていれば、すべての臓器の機能がよくなる。
❸肝臓の機能が良くなれば、肌のくすみやたるみ、髪や爪のぱさつきなどの肉体的な疲れが改善し、腸の働きが活発になれば便秘も解消する。
男性は30歳、女性は40歳を境に、副交感神経の働きが下がってくる。
加齢によって体力の衰えを感じるのは、交感神経優位で、血管が収縮し、血行が悪くなって、筋肉に血液が不足するためである。
⇒ 「気持ち」の疲れにこそ簡単に行えるストレッチ(運動)が有効。
⇒ 動くことで血流が改善し、疲れが取れる。
⇒ コツは普段から「ゆっくり動く意識」「呼吸を深く」こと。
疲れたときにじっと休むのは逆効果。
軽いストレッチやウォーキングで疲労回復を促そう。
まずは2分でもいいから、深い呼吸とゆっくり動くストレッチから始めてはいかがだろうか?
血流を止めないように意識することは今日からでもできる!
片野秀樹著『休養学 -「休み方」を20年間考え続けた専門家がついに編み出したあなたを疲れから救う』
7つの休養タイプが存在する。
適度な運動は間違いなく、「休養」なのだ。
まとめ
✅ 疲れたときこそ動くべし。
✅ 精神的な疲れは、自律神経の乱れが原因。
✅ 生活習慣を変えることで、疲れにくい体を作れる。
⇒ 「疲れたら動け!」
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆