- 投稿日:2025/11/21
初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回は荒木博行著『努力の地図』2025年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:荒木博行
株式会社学びデザイン代表取締役、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部教授。住友商事、グロービス(経営大学院副研究科長)を経て、株式会社学びデザインを設立。株式会社フライヤーなどスタートアップのアドバイザーとしてかかわるほか、武蔵野大学、金沢工業大学大学院、グロービス経営大学院などで教員活動も行う。
✅ 努力は感情でなく構造である
✅ 報われる努力には「地図」がある
✅ がんばらない工夫こそ、最大の努力
努力:目標実現のため、心身を労してつとめること。ほねをおること。
荒木博行著『努力の地図』
「こんなにがんばっているのに、なぜ成果が出ないのか?」
「努力しているのに、努力不足と言われた」
努力が実を結ばないことに焦りを感じる人は多い。
特に、仕事や資格取得、人間関係で「どう動けばいいかわからない」と立ち止まってしまうケースはよくある。
今回は、努力を戦略的に設計するための考え方を紹介。
努力とは感情ではなく、構造である。
本書ではその設計図の描き方を学べる。
リベシティで言うところの「方向性」である。

私たちは、「努力」と「報酬」をつなぐプロセスを自分の経験則から無意識に採用している。
いづれにせよ、小さな成功体験があって「努力」のモチベーションが出てくる。
「自分は努力ができない人間だ」と自己不信に陥っているなら、「頑張りが足りない」のではなく、正しい努力の地図を持っていないだけだ。
確実にわかっていることが1つある。
「諦めたらそこで試合終了」ということだ。
『努力の地図』
地図がなければ、長い道のりの先にある目的地にはたどり着けない。
よく、努力には量と質が大事といわれるが、本当は更に2つある。
実際は、4階建てだと本書は定義している。
引用画像:荒木博行著『努力の地図』
❶量の努力:回数を重ねてやり切る
❷質の努力:行動を改善していく
❸設計の努力:目標に立ち返る思考力
❹選択の努力:そもそもの目標を選ぶ行為
(方向性の努力といっても良い)
後半の2つは間接的なため、物事に集中しているときほど見えてこない。
正しい努力は4階(選択の努力)から考えなければならない。
多くの行為を組み合わせた努力が必要と言っても、私たちはレイヤーの異なる多種多様な頑張りをマルっとひとまとめにして努力として片付けている。
それは、私たちが努力に関する共通言語を持っていないからだ。
荒木博行著『努力の地図』
努力に「地図」がなければ迷走する
⇒ 努力を語るうえで、「目標」は欠かせない。
⇒ だが、闇雲な努力では成果につながらない。
努力を構成する単語として、注目すべき言葉がある。
それは「目標」だ。努力を語るうえで、目標は欠かすことのできないピースである。目標なくして、努力はない。
荒木博行著『努力の地図』
努力しても報われない人は、「どこに向かって(目標)」「何をすべきか(選択肢)」の地図を把握していない。
ただ、努力をした分だけリターンが返ってくるという神話を信じている。
(本書では「自動販売機型神話」と表現。)
150円を入れてボタンを押したら、欲しかった商品が出てくる。
「低い報酬しか得ていない人=努力が足りない人」といった線形の関係だけが努力と報酬の関係ではない。
「紆余曲折を経て、最後には報酬を得ることができる」努力も多い。
(こちらを「階段型神話」と表現。)
階段の踊り場のように時間軸に対して報酬が停滞する表現。
努力の報酬を得ていない人を総じて「努力不足」や「自己責任」と捉えてしまうのは早計である。
努力と報酬の関係にはいくつかのパターンがあることを知ろう。
あくまで、設計や選択のない努力は良くないだけだ。
年収2000万を目指そうとしたら、役員にならない限り無理かもしれない。 そうであれば、いかにして年収2000万に到達できるかを逆算で設計していく必要がある。 その結果、「いまの職場で稼ぎながら副業する」という案が浮かぶかもしれない。
荒木博行著『努力の地図』
目標の立て方にもコツがあると本書は語る。
本書内の図を引用すると…。
引用画像:荒木博行著『努力の地図』
目標が高ければ高いほど努力すべき行為の範囲は増え、目標が低いほど努力は限定的になる。
より多くの行為を組み合わせた努力が必要になり、微修正や方向転換の自由度が高くなる。
地図がある人は、途中で迷っても、下位の努力を軌道修正できる。
目的地、ルート、現在地を常に確認できることが最大の武器だ。
目指すべき目的の解像度が高いほど、具体的な手法に落とし込みやすく、
自分の手持ちカードを活かしやすい。
⇒ 努力の地図(努力への解像度が上がる)があれば、モチベーションが切れても立て直せる。
一度図にしてみるのも、自己理解が進むのでオススメだ。

アンジェラ・ダックワース著『GRIT やり抜く力』
成功者の共通点として「明確な目標とそれに向かう粘り強さ」が挙げられる。
上位の目標を達成するうえで、下位でもっとふさわしい目標があれば、下位の目標は柔軟に変えてもいい。
⇒ 下位の目標の柔軟さが「粘り強さ」である。
平井孝志著『武器としての図で考える習慣』
2次元は考えるのに都合がいい。
図は情報を視覚化し、全体像を把握しやすくする。
「図」は思考整理に抜群の効果を発揮する。
「図で考える」というアプローチは、「深く考える」の答えの1つ、しかも、誰でも使える、効果的な武器であると、私は確信しています。
平井孝志著『武器としての図で考える習慣』
努力は「設計」できる
大きな力をかけずに物事や仕組みを回せれば、長続きもしやすい。
人間の成長は、努力の仕方を学習するプロセスでもある。
私たちは幼い頃、最初は低い目標をベースに「ひとつのことを愚直にやり切ること」を学んでいく。
こうして漢字が書けるようになり、逆上がりができるようになる。
やがて、徐々に高い目標に向き合っていくことで、複雑な努力の組み合わせについて理解していく。
荒木博行著『努力の地図』
⇒ 行動はつながりと順番が命。
⇒ 習慣化と意味づけがカギ。
成果を出す人ほど、無理なく継続できる仕組みを持っている。
つまり、「苦にならない習慣」で「成功できるまで実施する」。
「続けやすく整える」ことが、長期的な成長を支える。
努力に関する議論がすれ違うのは、その人が語る努力がどのフロアの視界に立っているかが異なるだけであり、どのフロアが正しいというわけではない。
荒木博行著『努力の地図』
何をどの順番で、どれくらいやるか。
それが明確になっていれば、やる気に頼らず継続できる。
また、撤退条件や期間を明確にすることで、すでに費やした時間やコストを無駄にしたくないという心理を乗り越えて下位の目標を方向転換できる。
うまくいかないときは、努力に対する考え方を広げる絶好のチャンスである。
努力は感情でなく「設計」だ。
地図を描けば、戻れる場所ができる。

村山太一 著『なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか?』
マヨネーズ理論「一流に学べば、一流になれる」
⇒ 他者の成功例を徹底的に模倣すること。
⇒ ゼロから開発するより、知っている人に教わる方が効率的。
努力が失敗(挫折)しづらい「方向性」の一例である。
3年独学で学ぶより、3年かけてでもベストな師匠を探して教わった方がいい
村山太一 著『なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか?』
グレッグ・マキューン 著「エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする」
あなたが決めた、やりたいことのリスクを把握しよう。
5つの質問
❶プロジェクトにはどんなリスクがあるのか?
❷最悪の場合、どんなことになる?
❸周囲の人への影響はどのようなものがあるか?
❹そのリスクは自分にとってどの程度、経済的負担となるか?
❺リスクを減らすためにどのような投資を行うべきか?
やめた後、1%のワクワクをやるために。
適正なリスクの把握と良い習慣化を目指せ。
まとめ
✅ 努力は感情でなく構造である
✅ 報われる努力には「地図」がある
✅ がんばらない工夫こそ、最大の努力
構造化された地図を手に入れると、「努力が本当に報われるのか?」というモヤモヤに終止符を打てるだけでなく、 今後まったく新しい目標や課題に直面した際も役立つ。再現性のある「思考と行動の道具」になるからだ。
荒木博行著『努力の地図』
⇒ 努力は「構造」であり、感情ではない。
本書には、努力が報酬に辿り着くまでのプロセスには、いくつかのバリエーションがある等…いくつかの視点で「努力」を見つめなおしているので、興味があれば読んでみるといいだろう👍
見通しの立たない努力の報酬に到達するまでの気休めにはなるだろう🍀
「自分は外発的動機のために努力している」という認知を生みだし、「自己決定の喪失感」を持つことにつながってしまう。
荒木博行著『努力の地図』
最初に求めていた「報酬」が何だったのかを忘れると、やる気が続かなくなってしまう。
「ただ楽しいからやる」という境地に行ける者は幸せ者である。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆

