- 投稿日:2025/05/31
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回は川上徹也 著『キャッチコピーのつくり方 一瞬で心をつかむ、一生役立つスキル』2024年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:川上徹也
コピーライター。湘南ストーリーブランディング研究所代表。大阪大学人間科学部卒業後、大手広告代理店勤務を経て独立。数多くの企業の広告制作に携わる。東京コピーライターズクラブ(TCC)新人賞、フジサンケイグループ広告大賞制作者賞、広告電通賞、ACC賞など受賞歴多数。特に企業や団体の「理念」や商品の「コンセプト」を1行に凝縮する「川上コピー」が得意分野。「物語」の持つ力をマーケティングに取り入れた「ストーリーブランディング」という独自の手法を開発した第一人者として知られる。
✅ 強い言葉が心を動かす。
✅ 空気コピーを排除すべし。
✅ 広告はWhy(なぜ)から。
本書の構成は以下の通り。
STEP1 キャッチコピーの目的 Why
STEP2 誰に?いつ?どこで? Who,When,Where
STEP3 何を言うか? What to say
STEP4 どう伝えるか? How to say
そこまで分厚くもなく、コンパクトにまとまっている。
手元に置いておいても損は無い。
キャッチコピーの大前提
❶ 空気コピーを避ける
どこにでも存在していて「空気」のようにあってもなくても変わらないキャッチコピーを、私は「空気コピー」と名付けました。
川上徹也 著『キャッチコピーのつくり方 一瞬で心をつかむ、一生役立つスキル』
使い古された陳腐な言葉は効果が薄く、本気コピーで差別化する必要がある。食品業界:「こだわりの厳選した」
情報システム業界:「ソリューション」「最適化」「エンゲージメント」
また、「世界」「未来」といった言葉が入っているフレーズ。
競合商品や同業者が使っても成立してしまうようなキャッチコピーはダメ。
⇒ 陳腐さを捨て、本気を伝えよ。
❷ 言葉の化学反応を考える
各々の言葉は平凡であっても、組み合わせることで化学反応を起こし、強い言葉になることが多々あります。
川上徹也 著『キャッチコピーのつくり方 一瞬で心をつかむ、一生役立つスキル』
平凡な言葉も組み合わせ次第で、強烈な印象を生み出すことができる。
【書籍】
『嫌われる勇気』『コンビニ人間』『沈まぬ太陽』『電車男』
【映画】
『踊る大捜査線』『プラダを着た悪魔』『少林サッカー』
【楽曲】
『丸ノ内サディスティック』『勝手にシンドバッド』
【広告コピー】
『おいしい生活』 『子供店長』 『想像力と数百円』 『駅前留学』『ココロも満タンに』
ポイントはオクシモロン(oxymoron)だ。オクシモロン(oxymoron):相反する意味の言葉を組み合わせた修辞法
「急がば回れ」「公然の秘密」「負けるが勝ち」「生きる屍」「小さな巨人」
簡潔ながら深い意味を持つ表現となっており、読み手に強い印象を与える。
「ツンデレ」「キモカワイイ」も、オクシモロンの一例である
言葉の化学反応を起こすことで、読み手が反応する可能性が高まる。
⇒ 言葉を組み合わせて新たな響きを。
⇒ 矛盾の中に魅力を見出せ。
❸リズム・語呂を良くする
◆【三語並列の技法】
「うまい・安い・早い」
「清く・正しく・美しく」
「友情・努力・勝利」
「来た、見た、勝った」
3つの言葉を連ねることで、記憶に残るフレーズが生まれる。
◆【韻を踏む手法】
「インテル 入ってる」
「バザールでござーる」
「セブンイレブン いい気分」
「北海道はでっかいどう」
語尾を揃えることでリズムと勢いが生まれ、印象が強化される。
◆【対句を使う】
「帯に短し、襷(たすき)に長し」
「前門の虎、後門の狼」
「沈黙は金、雄弁は銀」
「一事が万事(いちじがばんじ)」
「何も足さない、何も引かない」
「裸を見るな、裸になれ」
「No music, No life」
表現形式が同一または類似している二つの句を並べる手法。
⇒ 三語連続で心に響く。
⇒ 韻の響きや対句がリズムで記憶を呼び覚ます。
⇒ 声に出して読みたい言葉が強くする。
ターゲットに合わせた戦略
Why(なぜ)から調査をはじめる
コピーを書く前に、最初にやるべきは、コピーを書く対象のことを良く調べ知ることです。
川上徹也 著『キャッチコピーのつくり方 一瞬で心をつかむ、一生役立つスキル』
対象を徹底調査し、誰に何を伝えるかを明確にすることが必須である。
広告には段階がある。
❶ 知ってもらう
❷ 興味を持ってもらう
❸ 好きになってもらう
❹ 価値を高める
❺ 買ってもらう(参加、行動)
そのために、Why(なぜ)からはじめる必要があると語る。
読み手にとって「自分に関係がある」と思ってもらうこと。
そして、HOW(テクニック)とWHAT(中身)をつくりだす。
効果のあるキャッチコピー = 何を言うか×どう言うか
川上徹也 著『キャッチコピーのつくり方 一瞬で心をつかむ、一生役立つスキル』
DaiGo著『人を操る禁断の文章術』では、
人の悩みは4つ。
「HARM」(ハーム)である。
Health:健康、美容
Ambition:夢、将来、キャリア
Relation:人間関係、結婚、恋人、会社
Money:お金
悩みは人の心を動かす大きなフックとなる。
⇒ 読み手の隠れた本音を読みだす。
サイモン・シネック 著『WHYから始めよ!―インスパイア型リーダーはここが違う!』
人々を本当に突き動かすのは、「共感できる大義名分」である。
それが「WHY」だという。
バイロン・シャープ 著『ブランディングの科学 新市場開拓篇』
新ブランド発売で、ありがちなパターン
❶ 消費者にとっての便益を明確にする。
❷ 差別化のメッセージを決める。
❸ 「○○が新発売」という説得力ある広告を出す。
たいていは売れずに終わる。
消費者は忙しいので、差別化メッセージを出しても、そもそも気がつかない。
⇒ ブランドを記憶に定着させ、購入の確率を上げる。
ハードセル?ソフトセル?
商品やサービスの宣伝の仕方が異なる。
ハードセル:その場で消費者に購入してもらうのが最終ゴール。
ソフトセル:得することを興味を持ってもらう、知ってもらう目的が強い。
それぞれのメリット・デメリットを理解しよう。
表内単語の補足
・クロージング
(営業活動において商談を契約に結びつける最終段階のこと)
・ランディングページ
(ユーザーに問い合わせや注文などのアクションを促すためのWebページ)
イメージとしてはイソップ動画の『北風と太陽』とのこと。
ハードセル:北風 服を脱がせるために直接吹きかける。
ソフトセル:太陽 服を脱がせるように促す。
自分が書くべき「キャッチコピー」はハードセル、ソフトセルどちらか?
⇒ 目的に応じた戦略を選択せよ。
言い切るのか、問いかけるのか、それが問題だ。
まとめ
✅ 強い言葉が心を動かす。
✅ 空気コピーを排除すべし。
✅ 広告はWhy(なぜ)から。
⇒ 強い言葉は未来を切り拓く鍵である。
個人的に好きなキャッチコピーはこちら
ち、 のち、 いのち。 献血でつながる命があります。
日本赤十字社 東海北陸ブロック血液センター
【韻を踏む手法】でありながら、改行、句点読点のシンプルさに美しさを感じる。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれる。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆