- 投稿日:2025/05/10
- 更新日:2026/02/22
はじめに
インターネット回線を選ぶ際、「光回線の工事が面倒」「でもモバイルルーターだと通信量に制限があって不便」と悩んだ経験はないでしょうか。
私もその一人でした。過去にはスマホのテザリングや、月100GB上限のモバイルルーターを利用していましたが、オンライン面接が途切れたり、月末に通信速度が制限されて動画が止まったりと、強いストレスを感じていました。光回線を契約しようとしたものの、工事の立ち会いの手間や、土日工事の追加料金(3,300円)といったハードルからキャンセルしてしまった経験もあります。
そんな私が最終的にたどり着き、現在も快適に利用しているのが「ホームルーター+楽天モバイル」という組み合わせです。
本記事では、私の実体験に基づく具体的な導入手順や実際にかかった費用、リアルな通信速度の実測値を具体的な数字とともにまとめています。
完璧なネット環境ではなくとも、自分にとって「ちょうどいい」回線を探している方の参考になれば幸いです。
1. 結論:工事不要・月額通信費が1,790円安くなり、快適な環境が手に入った
結論からお伝えすると、私の用途(Web閲覧、動画視聴、時折のオンライン通話など)において、この選択肢は非常に満足のいくものでした。
楽天モバイルのデータ無制限プランと、自分で別途用意した中古のホームルーターを組み合わせることで、光回線のような工事をすることなく、ルーターとSIMが届いてから実質数時間の設定作業だけでインターネット環境を構築できました。申し込みから開通までにかかった期間はわずか1週間程度です。
通信速度については後ほど詳しく紹介しますが、常時200〜400Mbps程度が出ており、月に250GB使用しても速度制限はかかりませんでした。
(2024年4月19日 7時03分 計測場所:リビング)
さらに、家計の固定費も下がりました。以前はスマホ(ahamo 30GB:月額2,970円)とモバイルルーター(FUJI Wi-Fi 100GB:月額3,190円)の合計で月額6,160円かかっていました。
現在はスマホを日本通信(合理的みんなのプラン:月額1,390円)に乗り換え、自宅のネット回線を楽天最強プラン(データ無制限時:月額2,980円 ※税抜換算)にしたことで、通信費の合計は月額4,370円となりました。
通信環境が劇的に改善しただけでなく、月々1,790円も安くなりました。

2. 【重要】絶対に失敗しないための3つの注意点
この方法を試す前に、ぜひ知っておいていただきたい注意点が3つあります。特にプラン選びや申し込み手順を間違えると、想定外の出費に繋がる可能性があります。
注1)「エリア確認」が前提条件
この運用が快適にできるかどうかは、ご自宅が楽天モバイルの通信エリア内(できれば5Gエリア)であるかどうかに大きく依存します。
契約前に必ず公式サイトのエリアマップで確認してください。
可能であれば、契約前に手持ちの使っていないスマホ等に楽天SIMを入れて、実際の電波状況をテストすることをおすすめします。
• 通信シミュレーションで判定
楽天モバイル公式サイトでは、通信エリアのシミュレーションツールが提供されています。
こちらからあなたの住所を入力して、楽天回線の利用可能性や予想される速度を把握してみましょう。
出典:楽天モバイル(my エリア 通信シミュレーション | 通信・エリア | 楽天モバイル)
• エリアマップで確認
楽天モバイルの公式エリアマップも必ず確認しましょう。
こちらから、実際にあなたの地域がサービスエリアに含まれているかを見てみてください。
特に、屋内での利用を考えているなら、エリアマップで自宅周辺のカバー状況をしっかりとチェックすることが大切です。
わたしの住んでるところは下画像のピンが立っているところです。
出典:楽天モバイル(通信・エリア | 楽天モバイル)
注2)プラン選択の注意点!申し込むべきは「②Rakuten最強プラン(通常)」
楽天モバイルには現在、主に4つの選択肢がありますが、目的と異なるものを選んでしまうと後悔する可能性があります。
ご自身の用途に合わせて慎重に選んでください。
①Rakuten Turbo(自宅の固定代替)
ホームルーター目的ならこれが正解に思えますが、注意が必要です。月額料金が割高(1年目以降は月額4,840円)な上、登録した住所以外では使えない「エリア縛り」があり、さらに端末代も41,580円と高額なため、個人的には非推奨としています。
②Rakuten最強プラン(通常)
普通のスマホ回線用プランです。今回申し込むべきはこちらになります。 どれだけ使っても月額3,278円(税込)という安さで、いざという時はルーターから抜いて普通のスマホに挿して使うこともできる柔軟性があります。
③Rakuten最強プラン(データタイプ)
タブレットやサブ回線向けのプランです。本人確認が簡単というメリットはありますが、機能の制約があるため非推奨です。
具体的には、通常の音声通話(050/090等の番号)や、無料通話アプリ「Rakuten Link」が利用できず、キャリア決済などにも対応していません。
④Rakuten最強U‑NEXT
ギガ無制限+U-NEXTのプランです。最初からU-NEXTの契約を決めている人以外は、純粋に通信費が高くなってしまうため不要です。
注3)必ず「物理SIM」を選ぶこと
申し込み画面では必ず「物理SIM」を選んでください。
スマホ向けの「eSIM」で申し込んでしまうと、後からホームルーターに挿し込むための物理SIMへ変更する際に、3,300円の再発行手数料がかかってしまいます。
また、利用開始月の料金に日割り計算がないため、月末に申し込むと数日しか使っていなくても1ヶ月分の最低料金1,081円(税込)が請求される点も覚えておいてください。

3. 具体的な導入ステップと初期費用
私が実際に導入した手順と費用は以下の通りです。
• ステップ1:ルーターを中古で調達
私は、ネットで相性が良いと評判だった「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」という機種をメルカリで約12,000円で購入しました。
新品にこだわらなければ初期費用を抑えられます。
• ステップ2:楽天最強プラン(通常)の契約
公式サイトからスマホで申し込みました。
時期によってはポイント還元キャンペーンが開催されていることがあり、これを活用すればルーターの購入費用を実質無料にできる可能性もあります。
• ステップ3:SIMを挿して初期設定
SIMカードが届いたらルーターに挿し込み、電源を入れます。APN設定という初期設定が必要ですが、動画サイト等にある解説手順を見ながら行えば、専門知識がなくても数分で完了しました。
結果として、私の初期費用はルーター代の約12,000円のみで済みました。

この導入手順は文章で細かく説明するより、実際に映像で見た方が断然分かりやすいです!私が導入する際にとても参考になった、非常に分かりやすいYouTube動画をご紹介します。
固定回線化!WiMAXホームルーター「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」を楽天モバイルSIMで使うための設定方法と実際の速度を色々なアプリで検証してみた
出典:「Wi-Fiの森チャンネル」様
4. 実際の通信速度と使い心地(体験談)
ここからは、実際に使用してわかったリアルな実測値や使い勝手をお伝えします。
私の自宅の環境は「アパートの2階(1LDK)」です。一般的なホームルーターの実測値は50Mbps~200Mbps程度と言われていますが、私の環境はかなり「当たり」の部類だったようです。
・実測値とデータ使用量
アパート2階のリビング窓際にホームルーターを設置したところ、常時200〜400Mbpsが出ており、時には600Mbpsを超えることもあります。プロ野球のネット配信や高画質のYouTube動画を視聴しても、止まることはありません。
初月は月に250GBを使用しましたが、速度制限は一切かかりませんでした。
・PCの有線接続でさらに安定
デスクトップPCを使用する際、ホームルーターとPCをLANケーブルで有線接続してみました。すると、無線接続時には200Mbps前後だった速度が300〜400Mbps程度へとさらに向上し、通信がより安定する傾向が見られました。オンライン会議など安定した環境を求める方には有線接続をおすすめします。
・予備スマホとしての活用
楽天最強プラン(通常)のSIMは電話番号が付いているため、使っていない古いスマホにSIMを移し替えれば、いざという時の予備機としても使えます。データタイプではなく通常プランを選んだからこそできるメリットです。
・実験談:2階建ての実家での使用
ルーターはコンセントがあれば持ち運べるのが利点です。しかし、私の1LDKのアパートでは快適だったものの、少し広い2階建ての実家に持っていき、2階に設置して1階でWi-Fiに繋ごうとしたところ、速度が10Mbpsも出ませんでした。建物の構造や広さによってはルーター1台では電波が届きにくいため、広い家で使う場合は中継機などを追加する工夫が必要だと学びました。
5. 他の回線との比較(メリット・デメリット)
この運用方法のメリットとデメリットを、比較検討していた「マネーフォワード光」の客観的な数字と併せて整理します。
【メリット】
• 工事不要
面倒な立ち会いや、土日工事の追加料金(3,300円)が不要です。
• コストパフォーマンス
マネーフォワード光の月額は集合住宅で3,850円、戸建てで4,950円ですが、楽天最強プランなら月額3,278円でデータ上限なしです。
• 柔軟性
公式のRakuten Turboのような登録住所の縛りがなく、持ち運んで使えます。
【デメリット】
• 環境依存
楽天モバイルの電波状況(エリア)や建物の構造によって通信品質が大きく変わります。
• 無線の不安定さ
光回線の有線接続と比べると、時間帯や環境要因で接続が不安定になる可能性はゼロではありません。
これらの点から、この方法は「光回線の工事ができない・面倒な人」や「日常的なネット利用がメインで、通信費を抑えたい人」には適していますが、「FPSなどのシビアなオンラインゲームをする人」や「自宅の楽天電波環境が良くない人」にはおすすめできません。
6. まとめ:完璧な100点より、自分に合った「ちょうどいい60点」を
世の中には様々なインターネット回線があり、どれが「完璧な100点」かを探し始めると疲れてしまいます。
私にとって「ホームルーター+楽天最強プラン」は、データ上限を気にせず使えて、工事の手間もなく、料金も安いという、無駄な判断リソースを減らしてくれるまさに「ちょうどいい60点(あるいはそれ以上)」の選択でした。
もしあなたのお住まいが楽天モバイルのエリア内で、光回線の工事を面倒に感じているなら、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。この記事が、皆さんのネット環境選びの参考になれば幸いです。