- 投稿日:2025/04/25
- 更新日:2025/10/02
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株の初心者🔰向けの会計用語です。
(これから株をしてみたい方、少し投資を始めてみた方向け)
超メジャーな株式指標『EPS,BPS、PER,PBR、ROE,ROA』について (計算式だけではなく、)分かるようにご説明いたします。FP3級で見たので何となくは 知っているけど、という方も復習に。
📍【前提として】 ~ 株について ~
株式は、会社が市場から資金を調達するために発行します。
株式を買うということは、株主となり、ある意味ではその会社の一部を保有することになります。(会社の資産・利益は、持ち株分 株主のものでもある)
企業(会社)は、その資金を使って企業を成長させ、利益を出してその一部を株主に配当金・株価上昇などで還元します。
株主は配当金を受け取ったり、株価が上がったときに売って利益を得たりすることで、恩恵を得ることができます。(株価が下がったり、減配もあり)上場会社の『紙の株券』は、2009年1月5日(平成21年)に廃止され、電子化されました。(昔のマンガやドラマでしか見たことない. 金庫に入ってた)
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株主が100株、保有しているとき、100万株しか発行していない会社なら、会社の1万分の1を保有していると言えますが、1億株の株式を発行している会社なら100万分の1を保有していることになります。
集めたお金(自己資本)に対してどのくらい利益を上げられたかなどの指標が、投資家に評価され、売買動機につながり、株価にも反映します。
日本で一番時価総額の高い(約40兆円)「トヨタ自動車」は、158億株を発行.
割り算したものが 1株当たりの株価 ≒ 2,531円(※株価は毎日変わる)
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🔴 EPS,BPS 《1株当たりの》当期純利益,純資産 について
経営者側から、銀行側、投資家側からで、判断基準はいろいろありますが、投資家(特に株式投資家)目線👀でいったら、「投資した株式(持っている株)に対して、どのくらい会社が儲けたのか」は、気になるところですよね?
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それを分かるように表したのが、1株当たりの当期純利益(EPS)です。
1年の税引き後の利益(当期純利益)を”発行株数”で割って
『1株当たりの利益』を投資家(株主)にわかりやすく提示しています。
※EPSが高いということは、企業の収益性が高いということです。
前年と比較することで成長性を判断するのにも役立ちます。
同様に 純資産[(株式で調達した資金を含む)自己資本+利益の積上げ]〈負債を含めない返済義務のない資産〉に対して発行株式数で割ったものが『1株当たりの純資産』(BPS)です。
※BPSが高い企業は、純資産が多く、負債が少ないため、財務状況が安定していると判断できます。
EPSの頭文字の”E”は、英語で利益(もうけ)のEarnigs,を意味し、
BPSの”B”は、Book-value(純資産・帳簿価額)を意味します。
「PS」は、 per Share(☜株の意味)⇒ ( /株)➡ 1株当たり
🟢 PER と PBR [株価に対して割安か・割高か]
この指標は、現在の株価(Price)が「あげた利益」と「持っている純資産」に対して割高か、割安であるかを比率(Ratio)を見る指標です。(●倍で表す)PERは、株価を1株あたり利益で割ったもので、収益力を表す。
PBRは、株価を1株あたり純資産で割ったもので、健全性を表す。
1株当たりの株価に合わせているので、EPS,BPSで割っていますが、
時価総額(企業価値)を当期純利益、純資産金額で割っているのと同じです.
[時価総額 = 株価 ✕ 株式発行数]
PERが15倍だったとき、当期純利益の15年分の企業価値だともいえる。
PBRが1倍ということは、企業の解散価値と等しい。/割高・割安の基準両方とも値が高いほうが、市場の期待値が高いということですが、高いことは株価が割高ということにもなりますよね。(高配当株はタイミング投資)
割安さを重視するのか?、さらなる成長性(期待値)を重視するか❓
「株価」 = PER × EPS(1株当たりの当期純利益) ※計算式を変形
🔵 ROE と ROA 〈利益の効率性を図るもの〉
1年間の当期純利益(税引き後利益)[Return]が、「自己資本(Equity)」「総資産(Assets)」に対しての 収益の効率性を見る指標です。Return On ●● ⇒ 『当期純利益 ÷ ●●』
Onが間にあるので、当期純利益 Rが上(分子)になる。EとAが下(分母).・ROE(自己資本利益率)➡ 株主からのお金ををうまく使っているか❓
・ROA(総資産利益率)⇒ 企業の資産全体をうまく活用できているか❓
ROEは、米の有名投資家バフェット氏が、株式投資の中で一番重視している指標と言われています。(ROE上昇 ⇒ EPS上昇 ➡ 株価上昇の流れ)
「純資産」が会社のもの(≒株主のもの)という考え方もでき、株主が投資した金額に対してどれだけ効率的に利益を上げているかを表す指標と言える.
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⚠️株価 や 株式発行数は、随時変わりますが、上記に出てくる
「当期純利益」・「純資産」・「総資産(自己資本)」などの数値は、
基本的に「直近の前期末決算(直前会計年度末)」の実績値が用いられています.
あくまで、前期実績との比較になるので、予想PERなどが出ている場合は、そちらを参照することをお勧めします。(将来の株価・利益が大事なので)
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まとめ 🎈🌀
最後に図表でまとめてみました。
あくまで、全体の一般論としての目安ですが、
高配当株投資をするなら、できれば安定性・成長性がある企業を探しておき、株価が割安な時に買いたいですね。株価は市場の期待値なので難しい。
企業の業績が一番ですが、国内・海外情勢/為替/関税/増配/災害も影響。雰囲気投資でとりあえず、少額から高配当株投資をされた方もいらっしゃると思いますが、決算後の各指標が分かっていると自信をもって株を持ち続けられるのではないかと思います。(または,未来予測して売買の判断ができる)
学長高配当株マガジンチャットで、紹介企業の上記の指標は時系列に表📊でまとめてくれていますので、そこから勉強に入っていくのもお勧めです。✨
最後までお読みいただき、ありがとうございました。🙏🏻
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