- 投稿日:2025/04/23

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要約
今回は、日本酒・醤油・味噌の「麹」の違いについてご紹介します。日本酒は米麹、醤油は大豆と小麦を使った醤油麹、味噌は米・麦・豆の3種の麹が用いられます。それぞれの麹が生み出す香りや旨味の違いを知ることで、発酵食品への理解が深まり、日本の食文化がもっと楽しくなるかもしれません。
日本の伝統的な発酵食品に欠かせない「麹」。
でも、日本酒と味噌、醤油では使われる麹の種類や働きが実は異なります。今回は、その違いをわかりやすくご紹介します。
1. 日本酒に使われるのは「黄麹」
日本酒造りで主に使われるのは黄麹菌(アスペルギルス・オリゼー)。
お米のデンプンをブドウ糖に変える酵素(アミラーゼ)を多く出すのが特徴で、このブドウ糖が酵母によってアルコールに変えられ、日本酒ができあがります。
米麹の甘くほのかな香り、まろやかな味わいは黄麹ならでは。吟醸酒や純米酒の香りの繊細さにも、この黄麹の働きが関係しています。
2. 醤油は「醤油麹(黄麹+菌)」
醤油にも基本は黄麹菌ですが、同時に乳酸菌や酵母など、複数の微生物が活躍します。
黄麹が小麦と大豆に含まれる成分を分解し、さらに乳酸菌や酵母が旨味や風味を深めていきます。
独特の香りや、深いコクはこの多段階の発酵のおかげ。
つまり醤油は「多重発酵」の代表選手とも言えます。

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