- 投稿日:2025/06/22
- 更新日:2026/02/19
はじめに|「信頼できる人の紹介」から始まった
2022年12月。
FP資格を取得して間もない頃のことです。
私は「これからの時代は、自分で資産形成を考える必要がある」と感じ、不動産投資にも関心を持ち始めていました。
老後の備え、節税、安定収入──そうした言葉を、前向きに受け止めていた時期です。
そんな中、信頼していた人から紹介されたのが、都内の区分ワンルームマンションでした。
当時の私は、この「紹介」という前提が、判断に大きく影響することを自覚していませんでした。
この記事では、私がどのような流れで契約に進んでしまったのかを振り返っています。
そもそも、なぜ不動産投資を検討し始めたのか、購入時にどんな前提を置いていたのかについては、入口記事で整理しています。
▶ 入口記事|【体験談】毒キノコだと知らずに都内ワンルームを購入した話|不動産初心者が陥った判断ミス《購入編》
提示された物件と、当時の受け止め方
紹介された物件は、築年数30年超、駅から徒歩20分弱のオーナーチェンジ物件。価格は1,000万円前後でした。
当時の私は、
・節税の仕組み
・キャッシュフロー
・将来的な売却可能性
これらを自分の言葉で整理できていない状態でした。
それでも、提示された資料や説明を「そういうものなのだろう」と受け取り、深く立ち止まることなく検討を進めていました。
今振り返ると、この段階で一度、情報を持ち帰り、自分で考える時間を取るべきだったと思います。
契約までの流れ|「スムーズさ」に違和感を持てなかった
物件紹介から契約までは、とてもスムーズに進みました。
説明、ローンの案内、書類の準備。
すべてが滞りなく用意され、「整っている」印象を受けました。
ただ後から考えると、自分で判断する余白がほとんどなかったことに気づきます。
質問をしても、
「よくあるケースです」
「特に問題ありません」
と返され、それ以上深掘りすることはありませんでした。
当時の私は、「スムーズに進むこと=安心できること」だと受け取ってしまっていたのだと思います。
後から気づいた、取引構造の分かりにくさ
購入後、時間が経ってから分かったのですが、この取引には複数の関係者が関わっており、それぞれの役割や責任の所在が、購入時点では十分に整理されていませんでした。
当時の私は、
「専門家が間に入っている」
「信頼できる人の紹介だから」
そう考え、確認を後回しにしていました。
これは知識不足というより、判断そのものを他人に委ねてしまっていた状態だったと感じています。
「おかしいかもしれない」と思ったときには、もう戻れなかった
契約後、少しずつ違和感を覚える場面が出てきました。
ただ、その時点ではすでに契約は成立しており、簡単に引き返せる状況ではありませんでした。
「自分で決めたことだから」
そう思おうとする一方で、どこか腑に落ちない感覚が残っていました。
前編のまとめ|判断を誤らせたのは、知識よりも「空気」
この前編で伝えたかったのは、「自分が未熟だった」という話ではありません。
・信頼関係
・紹介という形
・スムーズに進む流れ
こうした要素が重なると、人は想像以上に冷静さを失います。
この段階では、私はまだ「本当の問題」に気づいていませんでした。
次の記事へ|売ろうとして、ようやく見えた現実
この前編では、契約に至るまでの判断環境と、立ち止まれなかった流れを振り返りました。
次の後編では、
・この物件を売ろうとしたときに直面した現実
・初心者が特に注意したい条件
を、感情ではなく事実ベースで整理しています。
▶ 後編|売却を考えて初めて見えた現実と、初心者が避けたい条件の整理
購入を検討している方にとって、最も実務的な内容になると思います。