- 投稿日:2025/06/24

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要約
かつての日本酒は「特級・一級・二級」と国の官能審査で格付けされていました。税率や価格も等級によって異なり、蔵元は評価基準に合わせた造りを強いられていました。1992年に制度は廃止され、現在は精米歩合などに基づく「特定名称制度」に。今は飲み手が自由に好みで選べる個性豊かな時代です。
いまや「純米吟醸」や「本醸造」など、酒質に応じて細かく分類されている日本酒。
でも、少し昔までは「日本酒に等級(ランク)」があったって、ご存じですか?
今回は、今とはまったく違う時代に存在していた「等級制度」と、そこから今の“選べる時代”への変化についてご紹介します。
👆これが限界だった(笑)
「特級・一級・二級」ってなんのこと?
かつての日本酒は、国による審査で3つの等級に分けられていました。
・特級酒:香り・味ともに優れた“高級酒”
・一級酒:中程度の品質。家庭でも贈り物でもOKな定番酒
・二級酒:価格重視の“庶民の味方”。業務用などにもよく使われていました
これらの評価は、国の官能審査(=香りや味わいを人が直接評価する)で決まっていて、
なんと酒税まで等級によって変わっていたんです。つまり、「高評価=高い酒税=高級酒」。
同じ酒でも“ランク違い”が当たり前?
同じ蔵で造られたお酒でも、特級と二級では味や価格がまったく違うということもありました。
“官能評価で等級が変わる”というルールのもとでは、蔵元も「特級を狙うために造りを寄せる」なんてことも日常茶飯事。

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