- 投稿日:2025/07/08
- 更新日:2025/09/29

🟩 POINT│B/Sは「会社のからだの中」をのぞく書類です
損益計算書(P/L)が「どれだけもうけたか」という1年の成績表なら、貸借対照表(B/S)は“今この瞬間の会社の姿”をうつす静止画のようなものです。
会社がどんな財産を持っていて、どんな借金があるのか、たとえるなら“体力測定の結果”みたいに、会社の持久力や安定性を見せてくれるのがB/Sです。
🟩 B/Sは「資産」「負債」「純資産」の3つでできている
貸借対照表は、ざっくり言うと次のとおりです。
資産 = 負債 + 純資産
この式を「左=右」と覚えるよりも、それぞれの意味をちゃんと理解する方が大事です😊
つまり、資産という“持ちもの”のうち、どれくらいが「借り物」で、どれくらいが「自分のもの」かがわかるんです。
🟩 B/Sから何がわかるの?
たとえば、こんな貸借対照表の例を見てみましょう。
この会社は、資産は0.5億円あるけれど、そのうち0.3億円は借りたお金です。
残り0.2億円が、会社が自前で集めた資金となります。
これからわかることのひとつは
自己資本比率:0.2億円 ÷ 0.5億円 = 40%
つまり、持ちものの40%分は自分のお金で準備した、残り60%分は借りてきたお金で準備した、ということです。
この比率(自己資本比率)が高いほど、「借金に依存していない会社」であるといえます。
🟩 補足│現金が多い = 安心、ではない?
B/Sでは現金も大事ですが、それだけでは判断できません。
たとえば、手元に1,000万円の現金があっても、翌月に2,000万円の支払いがあるなら、資金繰りは火の車ですよね。
だからこそ、B/SとP/L、さらに【C/Fも合わせて見ることが大切】なんです。
🟩 POINT(再掲)│B/Sは、会社の「体力」と「支え方」を映す鏡
会社が何を持っているか(資産)
それをどうやって手に入れたか(借金か、自分の資金か)
今の状態でどれくらい持ちこたえられそうか(体力)
こうした【会社のからだの構造】を教えてくれるのが【貸借対照表】なんです😊
🕊 さいごに
B/Sの数字は、動きが少なくて一見おもしろみに欠けるかもしれません。
でも、会社の安定性や経営の姿勢がにじみ出る、大切な情報の宝庫です。
次回は、B/Sのなかでも重要な存在である【現金】がどのように動いたかを教えてくれる【キャッシュフロー計算書(C/F)】をやさしくのぞいてみましょう🌱
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