- 投稿日:2025/07/04
- 更新日:2025/10/02
最近ふと思ったことがあります。
「日本食って健康食だったよね?」
そう言われていたのは、いったいいつまでだったんでしょうか。
気がつけば、朝ごはんはシリアルやプロテイン、スムージー、バナナ、ヨーグルト…。
手軽で噛まずに済むものが主流になっていて、
かつての和食の長寿文化はどこへ行ったのかな、と思う事があります。
もっとシンプルに、もっと静かに
“毎朝のおしるし”=トイレで自分の体調に気づけるようにできてる。
そこに目を向けず、サプリやオーガニック製品、健康グッズをあれこれ探す前に
もっと簡単にできることがあるんじゃないかなと感じています。
私は相変わらず、「1ヶ月10万円生活」を実践中です。
でも、そこで気づいたのは節約のススメではありません。
玄米・ぬか漬け・たまにいわし・豆腐・納豆・季節の野菜という、
とても素朴な食生活をしているだけで
洗い物が少なくなった洗剤の消費も減った朝のお通じも快調買い物の回数も減った…
と、生活全体が軽やかに整ってきたんです。
炒め物もしなくなったから、コンロも汚れないし、何より「今の自分に本当に必要なもの」が見えてくる。
健康を保つのに、お金は本当にそんなに必要でしょうか?
瞑想だって、お寺に行かなくても、場所も時間も選ばなくてもできる。
でも、なぜか「健康になるにはお金がかかる」と思い込まされてる人があまりにも多い気がします。
私は医療現場で30年以上働いてきました。
その中で「対処療法」でしか手を打てない仕組みの限界も見てきました。
でも、掘り下げていくと、結局たどり着くのは
早寝早起き・適度な運動・シンプルな食事なんです。
それが、なぜか“地味で退屈なこと”として扱われる時代。
でも、そこにこそ、本当の整いと静かな豊かさがあると私は思います。
お金を得る事で一番大事なことは
失ってから気づく、健康の有り難み。
沢山の患者さんが仰ってました。
健全な体と精神性があってこそ。
信頼を得るには誠実であること。
誠実であるとは、嘘をつかないこと。
その順番が、いまどこかでズレてきていないかな……と、
ちょっとだけ立ち止まって考えてみたくなった朝でした。
📖ちょっと本のご紹介
さくらももこさんの著書『そういうふうにできている』は、
日々の体のこと、心のこと、そして人間の不思議さを、
ユーモアと優しさでつづったエッセイ集。
“おなかがゆるいのも、虫歯ができるのも、
そういうふうにできているから”──
そんな軽やかな筆致のなかに、
「本来の人間の自然さ」を感じさせてくれる一冊です。
現代の健康情報に振り回されがちな私たちに、
“力を抜いて、自分の身体を信じてみよう”と
やさしく語りかけてくれるような本です。