- 投稿日:2025/07/15
- 更新日:2025/09/29

🕊 このシリーズでは、会社の数字を「健康診断する」前提として、決算書の読みかたをやさしく解説しています。
今回はいよいよ、お金の出入りに注目した「キャッシュ・フロー計算書」について見ていきましょう😊
🟩 POINT│「利益」と「お金」はちがう!
「売上も利益も出ているのに、なぜ倒産?」
実際のビジネスでは、こんなことが起きます。
その原因は、「利益 ≠ お金」だから。
お金の出入りを正しく把握していないと、いくら利益が出ていても、会社はお金が足りなくなって倒れてしまうんです。
🟩 キャッシュ・フロー計算書は、会社のお財布レポート
そんな「お金の動き」を記録したのが、【キャッシュ・フロー計算書(C/F)】です。
「現金の出入りだけを、きちんと記録したレポート」なので、
いま手元にどれくらい現金があるか?
何にお金を使ったのか?
どこからお金が入ってきたのか?
が、ひと目でわかります💡
🟩 お金の流れは、3つに分かれている
キャッシュ・フロー計算書は、3つの活動別にお金の流れを整理しています。👜 日常生活でいうと
営業CF 👉 給料と生活費(働いて得たお金、生活で使うお金)
投資CF 👉 家や車など高い買い物
財務CF 👉 ローンを借りる・返す、貯金を崩すなど
🟩 具体例│利益は黒字でも、お金が足りない?
たとえば、A社のある1年で考えてみます。
売 上: 1億円
純 利 益 : 500万円(黒字)
現金出入:△1,000万円(!)
…えっ!?利益が出てるのに現金マイナス?
よく見てみると、新しい設備投資をしたために、お金をたくさん使っていたようです。
一般的には、次のようなキャッシュフロー計算書の企業は、ステキと言われています😄
営業CF 👉 +(プラス) 本業でキャッシュを貯めた
投資CF 👉 -(マイナス) 設備投資などのお金を使った
財務CF 👉 -(マイナス) 借金返済のためにお金を使った
CF合計 👉 +(プラス) 設備投資や借金返済にお金を使ってもトータルでプラス
🟩 POINT(再掲)│キャッシュ・フロー計算書で、会社の“お財布の現状”が見える
利益だけでは見えない「現金の動き」がわかる
会社がちゃんとやっていけるかどうか、【資金繰りの健康度】がわかる
だから、キャッシュ・フロー計算書はとても重要なんです😊
🕊 さいごに
利益が黒字でも、現金が足りなければ会社は立ちゆきません。
お金の出入りを見て「大丈夫かな?」と気づけるようになること。
それがキャッシュ・フロー計算書を読む意義なんです。
次回は、そんなお金の話の続き。
「売上が伸びてるのに利益が出ない」会社のナゾについて、やさしくひもといてみましょう😊
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すぐに取り組めそうなことはありましたか?
ぜひ、レビュー欄でお聞かせください😊
また、「ココわかんない!」「コレ教えて!」などのご要望についても、レビュー欄で教えてくださいね😆
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