- 投稿日:2025/07/16
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要約
「お金=愛情」ではなく、家族には健全な“世代間の境界線”が必要。親と祖父母の間でルールを共有することで、子どもの自立と信頼関係が育まれます。問題がない家族はなくても、賢い家族運営は可能です。
子どもにお金を渡す前に考えたい ― 「世代間の境界線」が家族の健全さを守る鍵
こんにちは。家族会議ファシリテーターで家族心理臨床家のbunkudoです。
今日は、子どもを育てる中で起きがちな「お金」をめぐる家族内のすれ違いについて、世代間の境界線という視点から考えてみたいと思います。
「そんな高価なもの、どこで手に入れたの?」——お小遣いの“秘密”が生んだ境界線の侵犯
あるご家庭でこんな出来事が起こりました。
ある日、母親が子どもの持ち物の中に、普段のお小遣いの額では到底買えないようなゲームソフトがあることに気づきました。
「まさか万引き?」と心配になり、子どもに問いただすと、「おじいちゃんがくれた」と答えました。
よくよく話を聞いてみると、祖父が内緒で繰り返しお小遣いを渡していたことがわかりました。孫も毎週のように、お金だけ受け取りに、祖父の会社に行っていることが判明しました。
この問題の背景には、祖父と父親との間に長年にわたる“没交渉”があったことが見えてきました。
実はかつて、父が進路を選ぶ際に、祖父の期待に応えられなかったという過去がありました。
その失望が消えないまま年月が流れ、祖父は「孫こそが、もう一度夢を託せる存在」として見ていたのです。
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