- 投稿日:2025/07/18
- 更新日:2025/10/15
従来の楽天SCHDが2024年9月に発売され、新たに「楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド(資産成長型)」(通称:楽天SCHD資産成長型)が2025年7月に登場します。
既に販売されている従来の楽天SCHD(四半期決算型)の違いを分かりやすく整理していきます!
◆ そもそも「楽天SCHD」って?
楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)は、米国の人気ETF【SCHD】(シュワブ米国配当株式ETF)を日本の投資信託として運用するファンド。
安定した配当と堅実な成長が魅力のETFで、日本でも注目されています。
◆ 新型楽天SCHD「資産成長型」が登場!
2025年7月、楽天投信から登場した「資産成長型」は、同じくSCHDをベースにしつつも、運用方針と分配ポリシーが大きく異なるのが特徴です。
◆ 比較一覧:四半期決算型 vs 資産成長型
なお、ファンドの管理費用は新しい資産成長型も従来の四半期決算型と同程度の0.1238%の見込みです。
◆それぞれどんな人に向いてる?
◇ 従来型(四半期決算型)はこんな人におすすめ
・毎年・毎月のように分配金を受け取りたい
・将来の生活費の補填として分配金収入を得たい
・NISA枠を意識せず、まとまった分配金を定期的に受け取りたい人
◇ 新型(資産成長型)はこんな人におすすめ
・NISA枠を無駄なく使いたい(再投資時にはNISA枠を消費しない)
・再投資による複利成長を最大化したい
・今は配当を受け取る必要がない
◆さいごに
楽天SCHDに「受け取り型」と「育てる型」の2種類が登場したことで、投資家はライフステージや目的に合わせて、より柔軟な選択ができるようになりました。
特にNISA制度を活用して投資をする方にとっては、この2種類のファンドの使い分けが重要になります。その主な違いは以下の通りです。
・ 四半期決算型を「再投資型」で運用する場合: 受け取った分配金を再投資する際に、その都度NISAの非課税投資枠を消費してしまいます。
・ 資産成長型で運用する場合: 分配金が自動的に再投資されるため、NISAの非課税投資枠を再投資で消費することはありません。
この違いを理解し、ご自身の投資目標やライフプランに合わせて最適な選択をすることが大切です。
たとえば、私のように現役時代はしっかり資産を成長させたいけれど、将来的に分配金を受け取って使いたいと考える場合、以下のような選択肢が考えられます。
・ NISA枠を最大限に活用しつつ複利成長を重視するなら、当初から「資産成長型」を選ぶ。
・ 将来的に「受取型」への変更を視野に入れるなら、「四半期決算型」を選び、現役時代は再投資型で運用しつつ、老後やFIREのタイミングで分配金を受け取れる受け取り型に切り替える。ただし、この場合、再投資時にNISA枠を消費することに注意が必要。
どちらのタイプを選ぶにしても、選択肢が増えたことで、より自分の方針に合うファンドに出会える可能性が高まったのは嬉しいですね。
◎ それぞれの楽天SCHDについて理解を深めたところで、さらに米国株式の王道であるS&P500との比較にもご興味はありませんか? 楽天SCHDの資産成長型とS&P500、それぞれの指数の違いも含めて比較した記事もぜひご覧ください!