- 投稿日:2025/07/27
- 更新日:2025/09/29

🟩会社の安全性ってなんだろう?
「安全性」というと少しかた苦しいですが、要するにこういうことです。
借金が多すぎないか?
手元に現金はどれくらいあるか?
短期的な支払いに困らないか?
これらをチェックすることで、「すぐに潰れないかどうか」を数字で確認できます。
この回では、特に大事な3つの指標にしぼってお伝えします。
🟩視点①:自己資本比率 👉 会社の“体力”
自己資本比率=自己資本 ÷ 総資本(負債+資本)×100
これは、会社の総資産のうち、どれくらいが「自前のお金(出資や蓄積された利益)」でまかなわれているかを見る指標です。
たとえば自己資本比率が80%なら、全体の8割が自分のお金。
逆に20%なら、残り8割は借りたお金で事業をしているということです。
💡一般的に、自己資本比率が40%以上あれば健全、20%を下回ると注意信号と言われます(業種により変動あり)。
🟩視点②:流動比率 👉 短期の支払い余力
流動比率=流動資産 ÷ 流動負債 ×100
流動資産とは、1年以内に現金化できる資産(売掛金、在庫、現金など)。
流動負債とは、1年以内に支払う必要のある負債(買掛金、短期借入金など)。
この比率が高いほど、すぐに支払わなければいけないお金に対して、払えるお金が十分あるということになります。
💡目安は120%以上。
ただし、在庫が多くて流動比率が高いだけの場合は注意が必要です。
🟩視点③:固定長期適合率 👉 長期投資の資金源は?
固定長期適合率=固定資産 ÷(自己資本+固定負債)×100
ちょっとマイナーですが、大事な指標です。
会社の中でも「すぐに現金化できない資産(=固定資産)」が、ちゃんと長期の資金(=自己資本や長期借入)でまかなわれているかをチェックします。
短期のお金で長期の設備を買っていると、資金繰りが苦しくなる原因に。
この比率は100%以下が理想です。
🟩数字でわかる、倒れやすさと倒れにくさ
いくつか例を出してみましょう。💡利益だけでなく、こうした安全性指標もあわせて見ることで、「会社の継続力」を評価できます。
✅まとめ(要約)
安全性は「倒れにくさ」を表す指標。
自己資本比率、流動比率、固定長期適合率の3つが基本。
数字で「支払い余力」「借金依存度」「資金繰りの持続性」をチェックできる。
利益だけでなく、安全性を見てこそ、経営の健全度がわかる。
🟩おわりに
安全性を見ることは、地味ですがとても大切です。
派手な売上や利益に目を奪われがちな中で、「この会社は、ちゃんと長く続けられるか?」という視点を持つことで、より良い判断ができます。
次回は、「決算書の種類」について、会社法・金商法・税法の違いなどをやさしく整理していきます。
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