• 投稿日:2025/07/25
  • 更新日:2025/09/29
【転職全盛の時代】私たち“氷河期世代”が、踏ん張ってきた意味

【転職全盛の時代】私たち“氷河期世代”が、踏ん張ってきた意味

ととさん@ブログ×youtube

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要約
転職が当たり前の今、選べなかった氷河期世代の私たちが歩んできたキャリアにも、確かな価値がある──「長く働いたからこそ見えてくる世界がある」ーーそんな思いを綴りました。

今や「転職」は特別なことではなく、当たり前の選択肢になっています。

ネットでは

「会社辞めました。年収〇〇万円アップしました✨️」
「未経験からキャリアチェンジ成功✨️」

といった情報が溢れ、世の中は“柔軟なキャリア”を推奨する時代になりました。

会社も世間も、

「終身雇用の時代は終わった」

といった風潮を強く感じます。

でも、そんな風潮を見るたびに、心のどこかでふと思うのです。

”私たちが新卒だったあの頃、そんな“選択肢”はなかったよね”──と。

ここでは、そんな氷河期時代を生き抜いてきた私が、「転職が全盛時代」の今に思うことを綴っています。

就職氷河期、それは「選べなかった世代」

バブルがはじけ、企業は採用を絞り込み、「新卒カード」さえ通用しなかった私たち氷河期世代。

希望の業界どころか、正社員になることすら難しい時代。

面接で落とされ続け、受かっても非正規や短期契約。

気づけば、「とりあえず働ける場所にしがみつく」しか選べなかった時代でした。

今の会社が嫌で辞めたくても、次がない😢

スキルアップの時間も、お金も、余裕もない。

そんな中で、私たちはただ、「耐える」ことを続けてきた世代です。

「起業すればよかったじゃないですか?」

そうですね。

そんな知識も発想も皆無でした。

世界がすべて灰色で覆われていたような時代、

ただただ、生きていくのに精一杯でした。

変わったのは時代。でも、自分の生き方は誇っていい

もちろん、時代は随分変わりました。

情報に溢れ、PCひとつで世界中に繋がれる。

今は20代、30代の若者が「やりがい」を求め、環境が合わなければすぐに転職。

自分のスキルを活かして、さらにステップアップの転職。

人事も、「人が辞める前提」で動いています。


それが悪いとは思いません。

私たちの苦しみの上に、ようやく「選べる時代」が来たのだとすれば、それは誇るべき変化です。

たとえ、

転職しない自分たちは負け犬」

だとか、

「選べなかった私たちのキャリアが劣っている」

なんて、絶対に思わないようにしています。

「環境のせいで動けなかった」ではなく、

あの頃の社会の中で、

自分なりに道を切り拓いてきたんだ

と自信を持っています。

転職が「正解」とは限らない。続けることも、立派な選択

今さら転職しても年齢で弾かれる、

キャリアチェンジは難しい、

家庭の都合で動けない──

そんな声もよく聞きます。

実際、40代半ばから50代の転職市場はまだまだシビアです。

「柔軟なキャリアモデル」は、私たちにはなかなか適用されないこともあります💦

でも、だからといって、

「自分にはもう何もない」

と思う必要はありません。

☆ 長く働いたからこそ得た深い知識と高いスキル✨️

☆ 築いてきた信頼と仲間たち✨️

それは転職市場には見えにくいかもしれませんが、

確実に“わたしたちの財産”です。

自分の人生に「他者の評価」はいらない

転職できない自分は、

「価値がない」なんてことは絶対にありません

キャリアや生き方に、他人の評価は必要ありません。

「もっと早く動けばよかった」

「こんな会社にしがみつくしかなかった」

そんな後悔を、心の奥に抱えている人も多いかもしれません。

だって、転職に成功していく人たちの情報を見るたびに、

「うらやましいな、、、。」

って、思ってしまう自分がいるんです。

でも、それでもいいんです。

今まで、長く必死に辛い時代を生き抜いてきたこと、働き続けてきたこと、

それだけで、もう十分すぎるほど価値があると思います。

「自分の仕事人生に、他人の評価を入れるのはやめませんか?」

“自分たちの時代”を、否定しないでほしい

たとえ今、心から満足できていなくても──

派手なキャリアチェンジをしていなくても──

私たちは私たちなりに、社会を支えてきました。

職場で若手を育て、裏方としてチームを回し、

家庭と仕事を両立し、

病気で辛くても、休まず出社した日々。

それを「評価されなかったから」と否定するには、

あまりにももったいないと思います。

最後に──静かな誇りを胸に

氷河期世代として歩んできたこの20年、30年。

時代に振り回され、安い賃金、働きやすいといえない不遇の中、

それでも辞めずに続けてきた氷河期世代。

どうか、自分を誇ってください。

他人の人生と比べる必要はありません。

「辞めなかったこと」
「耐え抜いたこと」

それ自体が、ひとつの成功だと思います。

もし、今の働き方を見直したくなったら、それも良い選択です。

でも、「今まで積み上げてきたもの」は、

どんな時代の人にも真似できない財産です。

✨️“転職が当たり前”の時代に、

“残り続けた自分”を肯定していい✨️

これからも、私たちの歩き方で、

静かに、でも力強く、前を向いていきましょう☺️

私は、これからも今の会社に働き、骨をうずめる覚悟です。(旧い!?)☺️

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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  • 会員ID:kw21ALqw
    会員ID:kw21ALqw
    2025/09/29

    とても深く感じ入りました。ありがとうございました。私は、長期の非正規を堪えて正職員になったので今の職場に感謝しています。が、今の新卒は私よりも給与が高く、心の持っていき場が…と思っているときにこの投稿を拝読しました。救われた気持ちになりました。自分なりに頑張ります。

    ととさん@ブログ×youtube

    投稿者

    2025/09/29

    いっしんさんコメントありがとうございます😊 長期に渡る非正規雇用から正社員になれて良かったですね。 でも、給与を今の若い子と比べると愕然とする気持ち、とてもわかります。 私は、自分の能力を否定された気持ちになったり、落ち込んだ時は自分の人生無駄だった⁉️みたいに、卑下してしまう時もありました。 この記事を書いていたのも、 自分の生き方に意味を持たせたい 自分の人生に自信を持ちたい という、思いがキッカケでした。 少しでも心元気になってくらたなら、とても嬉しいです☺️ こちらこそ、ありがとうございました

    ととさん@ブログ×youtube

    投稿者

  • 会員ID:uN1ZNvUR
    会員ID:uN1ZNvUR
    2025/07/26

    団塊世代の父は定年を迎えるまで一つの会社を勤めきりました。それも凄いことで尊敬しています。氷河期世代の私は転職を繰り返し正社員になれない時代もありました。 今は転職は普通のこととなり、面接でも転職そのものを否定的な見方をされることが少なくなったように感じます。 子供が成人し、やっと自分自身の老後の心配をできるようになりました。手遅れかなとも思っていましたが、今回の転職で給料も少し増え、僅かな光が見えて来たようにも思えます。まだまだ踏ん張らないとですが、このような記事も励みになります。 ありがとうございました。

    ととさん@ブログ×youtube

    投稿者

    2025/07/26

    温かいコメントありがとうございます。 「転職を繰り返しながらも努力を続け、ようやく見えてきた“僅かな光”が見えて来た」こと、少しずつでも前に進もうとする姿勢に、私自身も勇気をもらいました。 ありがとうございました。

    ととさん@ブログ×youtube

    投稿者