- 投稿日:2025/08/21
- 更新日:2025/10/01

こんにちは!ニコ👒です😊
私は本が大好きで、毎日読書を30年以上・年間100冊以上読んでいます。
今回ご紹介するのは、「親といるとなぜか苦しい:リンジー・C・ギブソン著」です。
「親といるとなぜか苦しい:リンジー・C・ギブソン著」の紹介
✔️主題:親といるとなぜか苦しい
✔️副題:「親という呪い」から自由になる方法
✔️著者:リンジー・C・ギブソン
✔️出版年:2023年6月6日
✔️ページ数:288ページ
✔️定価:1500円+税
✔️ジャンル:教育心理学
どんな本なの?
本書では、精神的に未熟な親がその子ども、それも特に感性豊かな子どもに及ぼす影響について述べていく。親からこうむるつらい思いや混乱から、どうやって子どもは自力で立ちなおっていけばいいのだろうか。
(中略)
また、「精神的な未熟さとはどういうものなのか」を理解することで、他人に対して、もっと現実に即した期待を抱けるようになるかもしれない。相手の無反応に傷つくのではなく、相手の精神的なレベルに応じた関係を受け入れていけるようになるのだ。
(中略)
「精神的に未熟な親からの自立」こそが、心の平安と充実した自分をとり戻す方法だ。
(中略)
そしてもっとも大切なのは、自身の問題である。いつまでも変わろうとしない親に合わせるのではなく、本当の自分を大切にして生きていけるようになれるのだ。 親の精神的な未熟さを理解すれば、自分が精神的な孤独からも解放される。親からのネグレクトの原因は子どもである自分ではなく、親自身にあるのだから。
【引用】P.11~13 「私の家はどうしてこうなの?」を抱えているすべての人たちへ 親といるとなぜか苦しい:リンジー・C・ギブソン著
本書は精神的に未熟な親(毒親)で苦しむ人たちのための本です。
次の2点をメインに構成されています。
①精神的に未熟な親(毒親)とどう関わっていくか
②精神的に未熟な親(毒親)から独立・成長するにはどうすればいいか
要所にチェックシートがあり、自分が置かれている状況が理解しやすい構成です。
精神的に未熟な親(毒親)から逃げるといっても、どこから手をつければいいか分からないと思います。
まずは自分が置かれている状況を確認し、それから逃げる方法を考えて実行しましょう。
なぜ「親といるとなぜか苦しい:リンジー・C・ギブソン著」を読んだのか
私がなぜ本書を読んだのか。
①子供のころから感じていた、生きづらさの理由が分からなかった。
②毒親・HSPのせいらしいが、どう解消すればいいか分からなかった。
この2つの理由からです。
なぜ生きづらいのか、分からない
私は子供の頃から生きづらさを感じてきました。
👒同じクラスの子たちとうまく馴染めない…。
主に人間関係の悩みでした。
それは就職して社会に出てからも同様で。
当時はインターネットやSNSも無く、情報を集めるということが難しかったのです。
私はただ思い悩むことしかできませんでした。
生きづらさの原因がHSP・毒親と気づく
結婚を機に退職、実家を離れて専業主婦に。
自由になる時間が増えたので、私はなぜ生きづらいのかを調べることにしました。
心理学の本を読んだり、悩んでいることをネット検索したり。
やがて私の生きづらさの原因は、大きく2つに分類できると分かりました。
✅私はHSP特性がある
✅私の両親は精神的に未熟な親(毒親)である
それからはHSPと精神的に未熟な親(毒親)の情報を集めました。
精神的に未熟な親(毒親)について参考になったのが、本書「親といるとなぜか苦しい:リンジー・C・ギブソン著」です。
現在は子供のころから感じていた生きづらさを乗り越え、精神的に未熟な親(毒親)に縛られない自分の人生を生きています。
「親といるとなぜか苦しい:リンジー・C・ギブソン著」の心に響いたこと
本書は毒親の具体的な行動例が、多く書かれています。
チェックリスト形式になっているので、自分の親が毒親か簡単に確認することができます。
親の精神的な成熟度を知ろう
まずは自分の親が精神的に未熟な親(毒親)かチェックしてみましょう。
※チェックリストから、私が重要だと思うものをピックアップしています。
<親の精神的な成熟度>
□些細なことにも過剰に反応することがよくある
□自分が成長するにつれて、親は自分を相談相手として利用したが、自分の相談相手にはなってくれなかった
□自分が落ち込んでいても、表面的ななんのなぐさめにもならないことを言われるか、逆に怒られたり、嫌味を言われたりした
□親は、自身を省みることもなかったし、問題が起こってもそれを自分のせいだと考えることもまずなかった
【引用】P.57~59
2.親の「心理」と「行動」を見抜く 親の精神的な成熟度 親といるとなぜか苦しい:リンジー・C・ギブソン著
あなたの親はいくつ当てはまりましたか?
私の母は、このチェックリストのほとんどに当てはまりました。
それぞれの家庭でのやりとりは、外部の人間には知りようがありません。
なので私も生きづらさの原因を調べるまで、母が精神的に未熟な親(毒親)だと気づきませんでした。
精神的に未熟な親(毒親)は、感情的で自己中心的
精神的に未熟な親(毒親)には、具体的にはどのような特徴があるのでしょうか。
自制心の程度にかかわらず、彼らはあくまでも感情のままに行動し、万事を白か黒かで判断し、ひたすら根に持ち、情に訴えて相手を意のままにする。
気分にムラがあり、ああ言えばこう言うので、信頼できない上に威圧的だ。
傍若無人に振る舞うくせに、自分は被害者だと思うのがつねで、家族はいつも振り回される。
外ではたいてい、自分を抑えてきちんとした役割を果たせるのに、家族の親密な関係になると、これでもかと衝動的になる。
【引用】P.122
4.精神的に未熟な親「4つのタイプ」 感情的な親 親といるとなぜか苦しい:リンジー・C・ギブソン著
母は感情的で、発言や態度に一貫性のない人でした。
✅家族と意見が違ったときは、論理的に考えず自分の敵か味方かという考え方をする
✅機嫌が良いときはベタベタしてきて、機嫌が悪いときは別人のように突き放す
✅ころころ意見が変わり、昨日Aと言ったことが今日はBになっている
✅長時間自分のパート先での愚痴を聞かせるが、家族の悩みはほとんど取り合わない
私がつらいことがあって泣いていた日、母に「うるさい!」と怒鳴られたこともあります。
いっぽうで母は、私や家族が大切だと言います。
💀「無条件であなたを愛しているのは私だけ。家族以外に、あなたのことなんて大切に思わないよ。」
しかも母は、自分こそが私や家族のことを1番大切にしていると思い込んでいます。
母は「家族のため」と大義名分をかがげて、自分のいう通りにするよう強要してきました。
いつしか私は、母とは心を通わせることもないし味方でもないと悟りました。
「親といるとなぜか苦しい:リンジー・C・ギブソン著」からの学び
ここからは私が本書を読んで、学んだことをご紹介します。
本書に書かれていることを全て実践するのは、難しいかもしれません。
しかし1つずつやっていけば、気づいたときには自分の人生を生きられるようになります。
自分自身が精神的に成熟していく
精神的に未熟な親(毒親)から逃げて自分の人生を生きるために、自分自身が精神的に成熟することが必要です。
※チェックリストから、私が重要だと思うものをピックアップし、一部見やすいように太字にしています。
(前略)
自分の望む人間関係を維持していくには、みずからも精神的に成熟していくことが大切なのだ。
<人間関係のつくり方をみなおす>
・進んで助けを求める
□必要なときはいつでも人に助けを求める
□親密なコミュニケーションを介して、しっかり自分の望みを伝える。その際、自分の気持ちや、なぜそれを望むのかもきちんと伝わるように説明する
・相手に受け入れてもらえても、もらえなくても、自分自身でいる
□自分の考えをはっきりと丁寧に伝えるときは、相手がどう受けとるかをコントロールしようとしない
□嫌々受け入れて、あとで腹を立てて文句を言いそうだと思ったら、断る
・精神的なつながりを維持し、感謝する
□「この人は」と思う大切な人とはつながりを断たず、電話やメールをもらったら必ず返事をする
□相手にイライラしたら、自分たちの関係をもっとよくするために何を言えばいいかを考える。時間をおいて頭を冷やしてから、相手が自分の感情に耳を傾けてくれる意志があるかをたずねる
・自分に対して無理のない期待をする
□いつも完璧でいる必要などないと心に留めておく。完璧にこなすことを考えるより、とにかくとりかかる
□だれもが自分の感情や、自分の欲求を伝えることに責任を持っていることを忘れない。常識の範囲を超えて他者の望みを推し量るのは自分のすべきことではない
・自分が望むことは、わかりやすく積極的にコミュニケーションをとる
□自分から言わなければ、自分の欲求は相手にはわからない。気持ちを自然に察してもらえるわけではない
□心が傷ついたら、まずはその理由を考える。過去の経験が引き金となったのだろうか。それとも相手が自分の気持ちをわかってくれなかったからだろうか
□相手に心を寄せること。ただし、相手が同じように心を寄せてくれなければ、もっと思いやりを持って接してほしいと伝える。あとは相手しだいだ
【引用】P.279~283
10.「本当に大切にすべき人」の見極め方 人間関係のつくり方をみなおす 親といるとなぜか苦しい:リンジー・C・ギブソン著
私は人間関係の悩みが多く、良好な関係を築くのが苦手でした。
自分の気持ちを伝えることによって、人にどう思われるのか怖かったのです。
👒「自分の気持ちを伝えて拒否されたらどうしよう…。」
やがて社会人になって、人間関係が広がり。
生きづらさの大きな原因である、精神的に未熟な親(毒親)と向き合う努力もして。
もっと自分らしく生きてもいいんだと気づきました。
そしてだんだんと自分に自信がついていき、人にどう思われるのかが気にならなくなりました。
実際他人から見た私のイメージは、自分が恐れるほど悪いものではありません。
👒「自分の気持ちや考えていることを伝えるって大切!どんどん伝えていこう!」
はっきり言えば、自分の気持ちを話すことはまだ怖いです。
でも続けていけば、いつの間にか豊かで穏やかな人間関係が築けると信じています。
なお引用しているチェックシートは一部で、本書ではさらに精神的に成熟する方法が書かれています。
短期間に全ての項目をクリアしようとせず、1つずつ自分に取り入れ。
最終的には生きやすい人生を手に入れましょう。
自分の周りに精神的に未熟な人を置かない
精神的に未熟な親(毒親)から逃げて自分の人生を生きるために、自分自身が精神的に成熟することが必要です。
同時に、自分の周りに精神的に未熟な人を置かないことも必要です。
せっかく精神的に未熟な親(毒親)から逃げられたのに、友だちやパートナーが精神的に未熟だったら意味がないからです。
※チェックリストから、私が重要だと思うものをピックアップし、一部見やすいように太字にしています。
<相手の精神的な成熟度を見分ける>
・現実的で信頼できる
□現実に抗わず、うまく折り合いをつけられる
□すべてを個人的な攻撃と受けとったりしない
・尊敬できて、たがいを思い合える
□相手との境界線を尊重できる
□嘘をつかない
□謝罪や償いができる
・反応力
□相手を安心させる共感力がある
□自分の行動を省みて、変えようとする
【引用】P.276~278 10.「本当に大切にすべき人」の見極め方 相手の精神的な成熟度を見分ける 親といるとなぜか苦しい:リンジー・C・ギブソン著
残念ながら精神的に成熟している人は多くないです。
だからこそいろいろな人と出会い、付き合う人を選ぶべきです。
💦「でも選んだら、友だちが1人か2人しか残らないよ!」
私の場合、知り合いは何人もいるけど本当の友だちは1人だけです。
友だちの数が減ったとしても気にすることはありません。
薄い友だち付き合いを維持する時間を、本当の友だち1人だけに使えばいい。
友だちやパートナーは、精神的に成熟しているかどうかが大切です。
まとめ:精神的に未熟な親(毒親)から逃げて、自分らしい人生を歩むことはできる
さいごにQ&A形式で、本書のまとめとします。
💦「精神的に未熟な親(毒親)から逃げるにはどうすればいいの?」
👒「まず自分の親が、精神的に未熟な親(毒親)か確認しよう!」
本書には親の精神的な成熟度をはかるチェックリストがあります。
実際にチェックして、自分の親が精神的に未熟な親(毒親)なのか確認しましょう。
💦「チェックしてみたら、精神的に未熟な親(毒親)だったよ。どうしたらいいの?」
👒「精神的に未熟な親(毒親)から全力で逃げよう!そして自分自身が精神的に成熟していこう!」
まずは精神的に未熟な親(毒親)から逃げること。
そして自分自身が精神的に成熟していくと同時に、自分の周りに精神的に未熟な人を置かないことが大切です。
そうすればいずれ、自分らしい人生を歩むことはできます!
時間もかかるし、途中でやめたくなるかもしれません。
でもあなた自身を精神的に成熟させるのは、あなただけです。
私も精神的に成熟している途中です。
一緒に頑張っていきましょう!
ここまでお読みになっていただき、ありがとうございました!
「もし、ひとりで抱えるのがつらいと感じたら」
お話しするだけでも心が少し軽くなるかもしれません。
スキルマーケットにて、毒親相談室やってます😊