- 投稿日:2025/08/22
- 更新日:2025/09/30

~香典・お見舞い・割り勘・フリマ購入…日常に潜む“これどうするんだろう案件”~
経理や確定申告をしていると、どうしても「これ、領収書がないけど経費になるの?」という場面に出会います。
実際に私がよく遭遇するのが以下のケースです。
よくある「領収書が出ない支出」の例
香典・お見舞い・お花代(葬儀や慶弔関連)
相手方から領収書をもらう習慣がそもそもないもの。特に香典は“香典返し”で精算されることも多く、支払い証明は残りません。
※香典に関しては葬儀に参列した際、もし会葬礼状をいただいた場合、その礼状にいくら出したかをメモしておくだけでも大丈夫です。こうすると日付も残りますし、誰に払ったかもそこに書いてあるので後々分かりやすいです。
ジモティやフリマアプリでの購入
個人間の取引で、領収書を発行してもらえないことが多いです。メルカリなら購入履歴が残りますが、ジモティは現金手渡しが多いため証憑が曖昧になりがち。
割り勘・会費(送別会や懇親会など)
幹事さんにまとめて支払って、領収書は代表者のみ。個々の参加者には何も残らないケースがほとんど。
その他のケース
・組合費や町内会費
・交通費を割り勘で精算したとき
・冠婚葬祭の“ご祝儀”や“心づけ”
こうしたものは「支出事実はあるけれど、領収書はない」典型です。
そんな時に使える「自分で作る領収書」
実は、領収書は必ずしもお店や相手からもらう必要はありません。
証拠として残せばよいので、自分で手書きの領収書を作ってOKなんです。
ノートでも、白いコピー用紙でも大丈夫。大事なのは「後で見て誰が見ても分かる」ようにしておくことです。
書き方の基本
1.日付:支払いをした日
2.相手先:お金を渡した先(例:〇〇葬儀社、△△さんへ)
3.内容:香典・お見舞い・会費・ジモティ購入など
4.金額:支払った額
5.インボイス番号(あれば):個人事業主や会社から受け取った場合のみ
これを書いてサインしておけば、経費の証憑として十分使えます。
もっと安心にする工夫
スマホで証拠を残す
送金アプリの画面や、現金を渡すときのやり取り(LINEでの「立て替えてくれてありがとう!」など)をスクショして残しておく。
→後で税務調査になったとき、かなり強い証拠になります。
エクセルや家計簿アプリで一元管理
手書きの領収書を写真に撮り、データと一緒に保存。紙とデジタル両方で残しておけば安心です。
毎回の習慣化
つい「また今度書こう」と思いがちですが、後でまとめるのは大変。支払いの都度、30秒で書いてしまうのがおすすめです。
稼ぐ力につながる理由
「どうせ少額だからいいや」と放置してしまう人も多いですが、こうした“グレーな支出”をきちんと処理できるかどうかは、最終的に手取り額に直結します。
例えば月に3,000円、年間で36,000円のこうした支出があったとします。
経費にできれば、所得税・住民税・事業税などを合わせて10〜20%は節税効果があるため、数千円のキャッシュが残る計算になります。
「たかが数千円」かもしれませんが、これを5年、10年と積み重ねれば、数万円〜十数万円の差。
コツコツ記録することが“稼ぐ力=お金を残す力”につながります。
まとめ
・領収書が出ない代表例は「香典・見舞い・お花代」「ジモティ購入」「割り勘・会費」など。
・白紙やメモ帳でもOK、自分で領収書を作れる。
・ポイントは「日付・相手先・内容・金額・(あればインボイス番号)」。
・スマホ証拠やエクセル管理を組み合わせるとさらに安心。
・少額でも積み重ねれば、大きな節税=稼ぐ力UPにつながる。
私自身も最初は「こんなの経費になるのかな?」と迷いましたが、こうして整理してみるとスッキリ。
結局は「証拠を残す姿勢」が一番大事なんだと思います。
日々のちょっとした工夫が、確実にお金を守り、稼ぐ力を底上げしてくれますよ。