- 投稿日:2025/09/17
- 更新日:2025/09/20

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要約
お金が貯まらないのは意思が弱いせいではありません。私自身の経験から気づいた「欠乏+享楽スクリプト」という心の台本。その正体と抜け出す方法を解説します。
私は幼少期、常にお金に余裕がない家庭で育ちました。
「欲しいものは手に入らない」「いいことの後には悪いことが来る」――そんな刷り込みを持ったまま大人になり、稼いでも気づけば散財してしまう…。まさに欠乏と享楽の繰り返しでした。
そんな私が経営を始めて、数字の壁に直面し「なぜお金が残らないのか」と自問自答を繰り返す中で辿り着いたのが、欠乏+享楽スクリプトという考え方です。
お金が貯まらない原因は“心の台本
「お金が貯まらないのは努力不足ではなく、心の台本のせいです。」
こう言うと、少し意外に思うかもしれません。実際、私たちの多くは「節約できないのは自分の意思が弱いからだ」と責めがちです。ですが、心理学的に見ると、お金が貯まらないのは**「欠乏+享楽スクリプト」という無意識の仕組みに操られているケースが多いのです。
心理学者のMullainathanとShafir(2013)は「欠乏理論(Scarcity Theory)」において、欠乏感は人の認知資源を奪い、短期的な衝動や即時的な消費行動を強めると指摘しています。つまり「貯められない」のは弱さではなく、脳の構造的な反応でもあるのです。
Mullainathan, S. & Shafir, E. (2013). Scarcity: Why Having Too Little Means So Much. Harvard University Press.

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