• 投稿日:2025/09/23
遠吠え【物語】

遠吠え【物語】

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要約
物語を読むこととは・・・豊かな浪費とも言い換えることができるかもしれませんね。物語を要約することは出来ませんので、人生のエアポケットのようなスキマ時間にお読み頂けますと幸いです。※書き下ろしたので、修正したり、削除したりするかもです。ご了承くださいませ。

遠吠え【物語】

夜中の二時を過ぎたあたりで、オオカミの遠吠えが聞こえた。

それはたった一度だけ、9月の夜を刺すように響いた。

第一部「絆の維持」

一体、何が起こったのか分からなかった。

ただ時間が経つにつれて、自分の呼吸と心臓の鼓動の定期的なリズムをゆっくりと意識が手繰り寄せてくる。

その呼吸は聞いたことがないほど荒く、心臓の鼓動は大きく響いていた。

完全な真っ暗だった視界がぼんやりと光を捉え始める。ぼやけた世界が徐々にその輪郭を取り戻していく。そして目の前に(という表現が的確ではないが)満月が浮かんでいた。

残念ながら星々の光はあまりにも弱過ぎて、満月以外の光を捉えることはできなかった。夜空には何億という星々が輝いているというのに。


意識は回復の傾向にあるようだった。さっきまでぼやけていた視界は鮮明になり、体の中の音しか聞こえなかった聴覚も今や街の喧騒すら耳に届くようになった。ただその音の中に誰かの叫び声やサイレンの音がやたら近くに響いていることがいつもと違った通奏低音を響かせていた。

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