• 投稿日:2026/01/06
ユヴァル・ノア・ハラリ著『ホモ・デウス』:人類は神になるのか?

ユヴァル・ノア・ハラリ著『ホモ・デウス』:人類は神になるのか?

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シロマサル@ノウハウ図書館×本の要約🍀

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要約
飢餓・疫病・戦争を克服した人類は、不死・幸福・神性を新たな課題とし、AIや遺伝子工学の進展によって自己を超越しようとする。 その結果、自由意志の崩壊や「無用者階級」の出現が予測される。ヒューマニズムの終焉とデータ主義の台頭を通じて、人類の意味そのものが揺らぐ可能性を提示している。

初めまして!シロマサルです。

知ることで、人生はもっと楽しくなる!

今回はユヴァル・ノア・ハラリ著『ホモ・デウス』2018年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。

著者:ユヴァル・ノア・ハラリ

250px-Yuval_Noah_Harari_cropped.jpg出典:Wikipedia

1976年生まれのイスラエル人歴史学者。オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻して博士号を取得し、現在、エルサレムのヘブライ大学で歴史学を教えている。オンライン上の無料講義を行ない、多くの受講者を獲得している。著書『サピエンス全史』(河出書房新社)は世界的ベストセラーとなった。


00000.png✅ 人類はAIと生命科学によって自らを超越しようとしている。

✅ その結果、自由意志や人間中心の価値観は崩壊する。

✅ 新たな宗教「データ主義」が人類を支配する可能性がある。

歴史を学べば、私たちはあちらへ、こちらへと顔を向け、祖先には想像できなかった可能性や祖先が私たちに想像してほしくなかった可能性に気づき始めることができる。

ユヴァル・ノア・ハラリ著『ホモ・デウス』


AIの進化や遺伝子工学の発展は、これからの社会をどう変えていくのか。

人類は「神のような存在」へと進化できるのか、それとも意味を失う存在になるのか。

本記事では『ホモ・デウス』の議論をかみ砕き、未来の可能性を考察する。

人類の新たな目標はホモ・サピエンスをホモ・デウス(神のヒト)へアップグレードすることなのか?


『ホモ・デウス』

Image_fx (1).jpg石の記録から我々は大きく飛躍したのだろうか?

『サピエンス全史』は取るに足りない類人猿が、どのように地球の支配者となったのかという、人類の過去についての物語である。本書『ホモ・デウス』でユヴァル・ノア・ハラリは、人類の未来を描く。

ユヴァル・ノア・ハラリ著『ホモ・デウス』

人類の新しい目標とヒューマニズムの終焉

Image_fx (5).jpg電子の海に漂う私たちは、いつだって不安や恐怖に関心がある。

その答えは、何千年にもわたって不変だった。20世紀の中国でも、中世のインドでも、古代のエジプトでも、人々は同じ3つの問題で頭がいっぱいだった。
すなわち、飢饉と疫病と戦争で、これらがつねに、取り組むべきことのリストの上位を占めていた。

ユヴァル・ノア・ハラリ著『ホモ・デウス』

0.png⇒ 飢餓・疫病・戦争を超えた人類は「不死・至福・神性」を追求する。


人類は長らく「生き延びること」に全力を注いできた。

飢餓や感染症、大規模戦争といった脅威は、科学技術の進歩によってかつてほど致命的な問題ではなくなりつつある。

そこで新たに浮上したのが「どれだけ長く、どれだけ幸福に、そして神のように力を持って生きられるか」という目標である。

寿命を延ばす医療、幸福感を増幅させる薬やテクノロジー、遺伝子操作による能力強化。

これらは「人間らしさ」を超えていく試みであり、やがて私たちは「ホモ・デウス(神の人)」へと変貌するかもしれない。

しかしこの進歩は、同時に「人間とは何か」という根源的な問いを突きつける。


AIによる大分離と無用者階級の誕生

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人間の優位を正当化するときに持ち出される説には、地球上のあらゆる動物のうち、意識ある心を持っているのはホモ・サピエンスだけだというものもある。だが、心は魂とは完全に別物だ。

ユヴァル・ノア・ハラリ著『ホモ・デウス』

0.png知能を失わないAIが、人間を労働から追放する。


AIの進化は、知能と意識の切り離しを鮮明にした。

AIは感情や自我を持たないにもかかわらず、膨大な情報処理能力と予測能力によって、人間の知能を凌駕しつつある。

チェスや将棋の世界にとどまらず、医療診断、金融取引、法的判断といった専門的領域でも、人間はAIに後れを取っている。

ここで重要なのは、意識がなくとも「知能だけ」で機能するAIが、社会に大きな価値を生み出してしまう点である。

生成AIは文章作成、画像生成、プログラミングなど、従来は「人間固有の知的労働」と思われた分野に急速に浸透している。

すでに一部の企業では、採用担当やカスタマーサポートをAIが代替し始めており、今後は弁護士や医師といった専門職の領域にまで及ぶ可能性が現実となりそうだ。

これにより、多くの人々が「無用者階級」として社会から周縁化される恐れがある。(ある個人や集団が社会の主流から排除され、政治的、経済的、文化的な影響力を持つ機会が制限されること。)

ロボットやコンピューターには意識がないのは、どちらも無数の能力を持つにもかかわらず、何も感じないし、何も渇望しないからだ。(中略)一方、エネルギーを使い果たした人間は空腹を覚え、この不快な感覚を止めることを渇望する。

ユヴァル・ノア・ハラリ著『ホモ・デウス』

人間の肉体的な労働力は扇風機のモーター(約40W)の出力程度に過ぎない。

しかも1日最低9時間の休養が必要だし、多くの要求や欲求を持っている。


データ主義の台頭と未来の支配構造

Image_fx (7).jpg現実の景色を見るよりも、データで出来た羅針盤の方がより多くの情報を吟味できる時代になるのさ。

なにも自動運転車が特別なわけではない。
他の多くのコンピュータープログラムも自らの行動を考慮に入れるが、そのどれ一つとして意識を発達させていないし、何一つ感じたり望んだりしない。

ユヴァル・ノア・ハラリ著『ホモ・デウス』

0.pngアルゴリズムが人間の意思決定を凌駕する。


一方で、AIが集めるデータは「人間の欲望や行動」を私たち以上に理解するようになっている。

生命科学とAIの進歩は、人間の意思決定を「魂の働き」ではなく「生化学的アルゴリズム」として解明しつつある。

例えば、私たちが何を食べ、誰を愛し、何を信じるかは、脳内の化学物質と電気信号の組み合わせで説明可能になってきた。

Googleマップが「行きたい場所」を予測し、SpotifyやYoutubeが「聞きたい音楽」を先回りするのは序の口だ。

将来的には、AIが「誰と結婚すべきか」「どの投資をすべきか」まで提示し、個人の選択よりも正確だと信じられる時代が来るかもしれない。

このとき、民主主義や自由市場といった「人間の判断」に基づく制度は力を失い、「データ主義」という新たな信仰が世界を支配する。

元々、人間は組織に所属することも、特定の個人を崇拝しやすいのも、社会性のアルゴリズムから来ている。

生命科学の観点から言えば、生き物は計算を行って決定を下す機械ともいえる。

つまり、アルゴリズムこそが最高の権威となる時代が到来するのだ。

生命科学では、生命とはデータ処理に尽きる

ユヴァル・ノア・ハラリ著『ホモ・デウス』


0000000.png321.pngカイフー・リー/チェン・チウファン著『AI 2041』

本書は近未来の技術と経済をテーマにした10編の短編。

どれも2041年の未来を書いたもの。

GAFAMのうち3社でAI開発に関わってきたカイフー・リーがAI解説パートを、Google時代のリーの同僚でいまはSF小説家であるチェン・チウファンが小説パートを担当している。

この十篇は、単なるAIの物語ではなく、人間自身についての物語である。 人工知能と人間社会が正しく手を取り合い、ダンスを踊ることができれば、人類史上最高の成果がもたらされるだろう。

カイフー・リー/チェン・チウファン著『AI 2041』


380.pngエリック・シュミット著『第五の権力 Googleには見えている未来』

そのうち、何があれば人々から一定の反応を引き出せるかがわかってくれば、各集団がそれに合わせたコンテンツやメッセージを発信するようになる。

エリック・シュミット著『第五の権力 Googleには見えている未来』

これは、一部の人間だけの話ではない。

AIだってそうだ。

脳や遺伝子の仕組みがわかればわかるほど、「人間」をより良く肯定して甘い言葉を使うようになる。

私が書いてきた文章…。

実はすべてAIに書いてもらったもので、私は何も書いていないとしたら?

そこまで来ると、もはやノイズなのだろうか?


393.png安宅和人著『イシューからはじめよ』

世の中で「問題かもしれない」と言われていることの総数を100とすれば、今、この局面で本当に白黒をはっきりさせるべき問題はせいぜい2つか3つくらいだ。

安宅和人著『イシューからはじめよ』


「AIやデータ主義の時代に、人間が本当に向き合うべき問い(イシュー)は何か?」

AIや生命科学の進化によって社会が激変する中で、いたずらに枝葉の問題に振り回されず、「人間とは何か」「意識や自由意志とは何か」といった、本質的なイシューに向き合うべきだ。


「知能」と「意識」、どちらが人間らしさの本質なのか?

「感じる」ことに価値はあるのか?

「私たちは本当に“自分の意志”で選んでいるのか?」

「それとも脳内の化学反応とデータ分析が“選ばせている”のか?」

「人間の魂よりも、データのほうが信頼できる時代を受け入れるのか?」

「人間中心主義からデータ中心主義への転換をどう防ぐのか?」

「“できる”ことと“していい”ことの境界はどこか?」

「人間は自らの存在条件をどこまで改変してよいのか?」


AI・バイオテクノロジー・データ主義の融合によって、人間は「神のような存在(ホモ・デウス)」になる。

「テクノロジーが人間を超えるとき、人間は何を“人間”と呼ぶのか?」

社会全体が決めるべきではなく、まずは個人の中で決めなければならない。

「どうでもいいかな。」というのも立派な意思決定である。


まとめ

note_見出し用.png✅ 人類はAIと生命科学によって自らを超越しようとしている。

✅ その結果、自由意志や人間中心の価値観は崩壊する。

✅ 新たな宗教「データ主義」が人類を支配する可能性がある。

本書で概説した筋書はみな、予言ではなく可能性として捉えるべきだ。
こうした可能性のなかに気に入らないものがあるなら、その可能性を実現させないように、ぜひ従来とは違う形で考えて行動してほしい。

ユヴァル・ノア・ハラリ著『ホモ・デウス』


⇒ 未来は人類が神になるか、意味を失うかの分岐点である。

未来はどこへ向かっていくのか?それは人間が決めるのだ。


知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。

是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!

見ていただきありがとうございました!😆

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