- 投稿日:2025/09/27
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回はエリック・シュミット著『第五の権力 Googleには見えている未来』2014年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:エリック・シュミット
出典:Wikipedia
Google元CEO。1955年生まれ。2001年から2011年までGoogleの最高経営責任者(CEO)を務め、創設者のサーゲイ・ブリン、ラリー・ペイジとともにGoogleの技術や経営戦略を統括してきた。Google入社以前は、ノベルの会長兼CEOやサン・マイクロシステムズの最高技術責任者(CTO)を務めていた。
著者:ジャレッド・コーエン
出典:Wikipedia
GoogleのシンクタンクGoogle Ideas創設者兼ディレクター。1981年生まれ。史上最年少の24歳で米国国務省の政策企画部スタッフに採用され、2006年から2010年までコンドリーザ・ライス、ヒラリー・クリントン両国務長官の政策アドバイザーを務めていた。現在は米国外交問題評議会の非常勤シニア・フェローを務め、国家テロ対策センター所長諮問委員会のメンバーでもある
インターネットは、人間がその手でつくっておきながら、まだ十分に理解することができていない。数少ないものの1つである。
インターネットの世界はつかみどころがなく、絶えず変異を繰り返し、ますます巨大で複雑になっている。
エリック・シュミット著『第五の権力 Googleには見えている未来』
✅ インターネットは新たな「権力」として社会構造を変える
✅ 個人の自由と支配は表裏一体
✅ 国家も企業も変化への対応を迫られている
「テクノロジーは私たちを自由にするのか、それとも支配するのか?」
いまや日常のすべてに浸透したインターネット。
だがその裏で、私たちは知らず知らずのうちに、新しい権力の網に巻き込まれているかもしれない。
本記事では、元Google会長が描く未来予測を通して、「第五の権力」としてのインターネットの実像に迫る。
『第五の権力 Googleには見えている未来』
21世紀に入ってからの10年間で、世界のインターネット人口は、3億5000万人から20億人を突破し、同時期の携帯電話契約数は、7億5000万から50億を超えるまでに急増している。
すでにマサイ族の女性が携帯電話をビーズポーチに入れている。
コンゴの漁師が、顧客からの電話を待ってから魚をさばくことができるようになり、高価な冷蔵庫を購入する必要も、魚を腐らせる心配や乱獲のリスクも減少した。
2025年、世界人口80億人のほとんどが、オンラインでつながる。
誰もがインターネットへアクセスでき、誰もが世界中とつながり、自由に発言をし、革命を起こすパワーさえも手にできる。
エリック・シュミット著『第五の権力 Googleには見えている未来』
インターネットは「第五の権力」である
誰もがオンラインでつながることで、私たち1人ひとり、80億人全員が新しい権力、つまり「第五の権力」を握るかもしれない。
このような「デジタル新時代」を迎えた今、私たちは、市民は、国家は、そして世界は、どのように変わっていくだろうか。
エリック・シュミット著『第五の権力 Googleには見えている未来』
⇒ 社会構造を根本から再定義する。
⇒ 世界中が同時に影響を受ける。
「第五の権力」とはインターネットのことを示している。
2025年までに世界人口のほぼすべてがオンラインに接続する。
情報は瞬時に広がり、国境を超えて個人・組織・国家を結びつける。
70億人がつながる超接続社会はもうやってきた。
立法・司法・行政・報道に続く新たな権力として、インターネットは個人に情報と影響力を与える一方、国家や企業の力も強化する。
仮想世界でできることが増えれば増えるほど、現実世界の諸制度もますます効率的になっていく。
エリック・シュミット著『第五の権力 Googleには見えている未来』
ローレンス・レッシグ著「CODE インターネットの合法・違法・プライバシー」
「規制=悪」「自由=善」という単純な構図はもう古い。
自由を守るためにこそ、戦略的な規制が必要だと説く。
言論の自由の権利は、コストなしで話す権利じゃない。
ローレンス・レッシグ著「CODE インターネットの合法・違法・プライバシー」
個人はエンパワーされ、同時に監視される世の中で。
エンパワー(empower):「力(権限)を与えること」
「信頼」が先か「支持」が先か
歴史を振り返ると、重要な地位にある人はみな、民衆からそれ相応の信頼を得ていた。(中略)
だが将来、この構図は逆転する。
まず知名度がぐんと高まり、次にそれに見合った実体的な指示や信頼、経験を築く必要が生じるだろう。
エリック・シュミット著『第五の権力 Googleには見えている未来』
⇒ 力を持つ代わりに、リスクも背負う。
デジタル上の行動は消えずに残り、自由な表現はプライバシーの喪失と背中合わせ。
SNSでの発言が将来を左右する時代へきている。
一度も実際にあったことのない人物を信用・支持し、”推し”となる。
本当に実在するかどうかも分からない。
オフ会やライブや集会・演説で実際にお目にかかって素晴らしければ、さらに妄信していく。(逆もしかりで嫌いになることもある。)
しかしこれは、古代から変わっていない。
自分の頭の中にある”理想像”を信じて日々を生きていくのは、まさに”崇拝や信仰”である。
とはいえ、原子や電子などのミクロな世界の物理現象の世界では実際に目にしたことが真実とは限らない。
AIが生まれてより人間の目ではわからない”情報”があっという間に拡散される。広告料も払えば、伝播速度はさらに加速していく。
ユーチューブ等のプラットフォームは、今もすでに抗議活動に利用されている。これらのプラットフォームでは、さまざまな「大義」を広めるために、動画や画像、メッセージを活用する新しい方法が、世界中で開発されている。
エリック・シュミット著『第五の権力 Googleには見えている未来』
様々な知識と選択肢から、バランス感覚と適切な嗅覚を知ることが大事。
山を登るのに浮き輪を持っていくのは確かに悪手だが、山で浮き輪を有効活用する方法を思いつけるのも、これから必要な力になる。
インターネットはより自由に行動するための”道具”として考えていこう。
誰でも撮影でき、投稿と発信ができる世界では、情報を完全に独占することはできない。
悪事や不正はすぐに見つかるのだから、お天道様(天地をつかさどり、すべてを見通す超自然の存在)に見られていなくても適切な行動を心がけなければならない。
世の中の流れを読み、今どの場所にいるのが最も有利なのかを適切に察知する能力が必要です。
田所雅之著「起業の科学」
さまざまな分野のさまざまな考え方を学び、それらを日常的に活用すべきである。 一部だけ使うのではなく、すべてを使って。
デビッド・クラーク著『マンガーの投資術』
カイフー・リー/チェン・チウファン著『AI 2041』
画風や音声を真似する技術はすでにAIで可能だ。
「YouTube」に著名投資家やインフルエンサーの音声合成した偽広告も出ている。
生成AIの普及で多くの人がディープフェイクの手法を使えるようになり、今後は見た目では偽広告を見抜けなくなっていく危険もある。
広告に知っているインフルエンサーや著名人が写っていても安易にクリックしない、信じないことも必要になってくる。
投資の格言をもじるなら、「”崇拝”を一つのカゴに盛るな」である。
ディープフェイクの作成とその検出のいたちごっこは軍拡競争と同じだ。 コンピューターの計算力をより多く使える方が勝つ。
カイフー・リー/チェン・チウファン著『AI 2041』
テクノロジー企業が新たな支配者に?
そのうち、何があれば人々から一定の反応を引き出せるかがわかってくれば、各集団がそれに合わせたコンテンツやメッセージを発信するようになる。
エリック・シュミット著『第五の権力 Googleには見えている未来』
⇒ 仮想国家が進む。
⇒ テクノロジー企業の影響力は国家を超える。
有名なのは米国の主要IT企業であるGoogle、Apple、Facebook (現Meta)、Amazon、Microsoftといった通称:GAFAM (ガーファム)である。
インターネットの無料かつ無形資産が持つスケール効果は圧倒的である。
スケール効果:物体の大きさが変わると、その物体に作用する力や特性が変化する現象のこと。
インターネットにおけるスケール効果とは、システムの規模が大きくなるにつれて、特定のコストが相対的に低下したり、パフォーマンスが向上したりする現象を指す。
インターネットサービスが大規模になるほど、効率性や経済性が高まる。
それぞれが社会規範や経済モデルすら再定義し始めている。
また、インターネットは国家の枠組みを超え、思想や制度の異なる「仮想国家」を生み出す。
知名度や正式な地位を必要としない新たな勢力が台頭することを示唆している。
日本が海外のデジタルサービス(クラウドサービス、ソフトウェア、コンテンツ配信など)の利用が増加していることも1つの大きな変化である。
コンテンツ消去とアクセス制限は国家だけのものではない。
いきなり、GoogleドキュメントやGoogleドライブがなくなれば、多くの企業、事業主の混乱と麻痺と機会損失は避けられない。
「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」をミッションとして掲げている”Google国家”はもはや社会インフラレベルになっている。
ジェレミー・リフキン著『限界費用ゼロ社会』
✅ これからの社会では限界費用ゼロが主流となる。
✅ 指数関数的な進化に備えるべきだ。
✅ 未来は「共有型経済」とともにやってくる。
今日(こんにち)のミュージシャンは、しばしば自らの音楽を何百万もの人が無料でシェアできるようにオンラインで提供し、熱心なファンを獲得して有料のライブコンサートに来てもらおうとする。
ジェレミー・リフキン著『限界費用ゼロ社会』
ジョナサン・ハスケルとスティアン・ウェストレイク著「無形資産が経済を支配する」
「無形資産」:目に見えないモノの価値は大きく上がっていく。
目に見えない「情報や人材」がビジネスを一変させたと語る。
無形資産を、次の3種類に分けている。
❶コンピュータ化情報:ソフトウェアやデータベースなど
❷イノベーション財産:研究開発や娯楽作品
❸経済能力:人材への研修や企業変革への投資
現代では、豊かさの源泉は目に見えない無形資産に変わった。
やがてこうした資産や投資の性質は変わった。
ジョナサン・ハスケルとスティアン・ウェストレイク著「無形資産が経済を支配する」
教育・経済・市民活動にも波及する
ほとんどの生徒が技術を使いこなすための基礎的な知識や技能をしっかり身につけるだろう。
教育の自由度が高まり、子どもたちの学習スタイルやペースを授業に合わせるのでなく、授業の方が子供たちに合わせるようになる。
エリック・シュミット著『第五の権力 Googleには見えている未来』
人生の様々な瞬間は、オンラインで時間を止めて保存され、簡単に発掘されて、万人にさらされる。
これに対応して、企業は新しい情報管理ツールの開発を急ぐだろう。
エリック・シュミット著『第五の権力 Googleには見えている未来』
⇒ 接続性が新たな機会を生む。
⇒ 私たちは「すべての人とつながっている」世界で生きている。
テクノロジーは教育の壁や経済的障害を打ち破る可能性を秘めている。
リベシティも同じで、今まで日本国内でも会うことはなかった人たちが交流できたことで新しい試みやお金の稼ぎ方も生まれている。
AIの台頭によって資料収集や資料作成の効率化も当たり前になり、独学やプログラムの学習も大金をかけなくても学習できる場ができている。
テクノロジープラットフォームが個人に力を与える一方で、既存の制度や規範が新たな技術的に対応しきれない現実もある。
(ポイントの不正獲得するといった制度の悪用など)
レイチェル・ボッツマン著『TRUST(トラスト)世界最先端の企業はいかに〈信頼〉を攻略したか』
✅ 「信頼」は制度から個人・プラットフォームへと移動した。
✅ テクノロジーが新たな信頼の土台を作っている。
✅ 信頼の再構築は、社会そのものを変える革命である。
「制度」を信用できないということは、社会の信頼そのものが失われてしまうということだ。制度がわたしたちを裏切ったなら、何を信じたらいいのだろう? 誰に、あるいは何に頼ればいいのだろう? ほかにどんな悪いことが起きるのだろう? 制度のなかにわたしたちの知らないどんな欠陥があるのだろう?
レイチェル・ボッツマン著『TRUST(トラスト)世界最先端の企業はいかに〈信頼〉を攻略したか』
大塚あみ 著『#100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった』
AIを「仕事」や「学習」のために使う。
そうでない人達は、AIを「娯楽」のために使うか、使わない。
❶とりあえず作ってみる
❷実際に動かしながらコード(関数)の仕組みを学ぶ
世代間で区切るような言い方は良くないが、Z世代の視点から見たAI駆動型プログラミング学習の探究記の一例である。
まとめ
✅ インターネットは新たな「権力」として社会構造を変える
✅ 個人の自由と支配は表裏一体
✅ 国家も企業も変化への対応を迫られている
未来に何が起こるかは、機械ではなく、私たち人間の手にかかっている。
エリック・シュミット著『第五の権力 Googleには見えている未来』
⇒ 自由は接続の中に、支配もまた接続の中にある。
技術は無限の可能性を秘めている。
それがよいことか悪いことに使われるかは人間次第である。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆