- 投稿日:2025/10/09
- 更新日:2025/10/09

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要約
遠距離介護は、小さな変化に気づきにくく、家族の不安も大きくなりがちです。本記事では、認知症の父を支えた家族の体験をもとに、遠距離介護の工夫や安心につながるヒントを紹介します。
父の暮らしから見える異変
Aさんは81歳の男性。20年前に妻を亡くしてから一人暮らしを続けています。
子どもは長女と長男の2人。関係は良好で、それぞれ家庭を持ち、長女は隣県、長男は遠方の他県に住んでいます。
長男は年に数回帰省します。
長女は月に一度ほどAさんを訪ね、一緒に買い物や食事を楽しんでいます。
ある日、長女はAさんの運転する車に同乗し、いつものスーパーへ買い物に向かいました。
店までは車で10分ほど。通い慣れた道のはずでした。
しかし出発して間もなく、Aさんの様子がおかしいことに長女は気づきます。
どうやら、スーパーへの道が分からなくなってしまったようでした。
表情は険しくなり、焦ったAさんは赤信号の交差点へ進入してしまいました。
幸い事故にはならずに済みましたが、長女は胸が凍る思いでした。
ようやく店に到着すると、Aさんは普段通りの様子に戻っており、いつものように買い物を済ませました。
帰り道の運転はいつも通りで、迷うことなく家に着きました。

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