- 投稿日:2025/10/14
- 更新日:2025/10/14
「お兄ちゃんは何をやっても続かないね」
親戚の集まりで獣医になった弟と比較されるたび、僕は自分を責めていました。
しかしある一冊の本が、僕の「飽きっぽさ」を最大の武器に変えてくれたのです!
僕のコンプレックス

僕には1つ、コンプレックスがあります。
それは「飽きっぽい」こと!
僕は学生時代から今日まで、3年以上なにかを続けられたことがありません。
高校時代は弓道部に入りましたが、顧問の先生が気に入らず半年で辞めました。
大学ではダンス部に入りましたが、大学を休学すると言って1年で辞めたのです。
銀行に入ったかと思えば、3年経たずに辞めて海外へ留学とインターンに行き…
香港で就職したと思えば、独立するため1年後には日本へ帰ってきました。
参考:銀行で鬱になり訓告処分に…人生に絶望した自分が民泊にたどり着いた軌跡
振り返ってみると、僕の人生は「スタートとリセット」の繰り返しでした。
周りからは「根気がない」「中途半端」と言われることも。
履歴書を書くたびに、この短期間での転職や活動の変更をどう説明すべきか悩んだものです。
弟との比較が生んだ劣等感

僕には弟が1人いるのですが、彼は僕とは正反対です。
彼は小学生のときから「獣医になる」という夢を持ち続け、現在それを叶えています。
一本道を歩む弟の姿は、家族にとって誇りでした。
「弟くんは小さい頃から変わらないね」
「目標に向かってよく頑張っているね」
親戚からも、よく褒められていたものです。
そんな弟と、僕はよく比べられてきました。
「弟は優秀だけど兄は出来が悪い」と、陰で父親から言われています。
やっぱり、自分の親から信頼されていないというのはツラく…
それがずっと、自分の中で引っかかっていました。
「飽きっぽい」は長所

しかし「自分はこれで良い」と思わせてくれる本と出会いました。
それは「ゼロ」という、堀江貴文さんの著書です!
この本の中で堀江さんは「これからの時代、飽きっぽさは最大の長所になる」と書いています。
今は事業のスピードが速くなり、じっくり腰を据えて取り組むというのが難しい世の中です。
たとえばスマホが登場してからまだ20年も経っていませんが、私たちの生活は根本から変わりました。
SNS、動画配信、キャッシュレス決済、リモートワーク...
10年前には想像もできなかったサービスが次々と生まれ、そして消えています。
また「20年後には今日の職業の半分はなくなる」と言われているように…
時代の流れの中で、自分の仕事がなくなることも十分にあり得ます。
セルフレジや配膳ロボットなど、ルーティンワークの多くがすでに自動化され始めているのです。
「変化力」こそ最強のスキル

そのときに重要になってくるのは、「誰よりも早く動けること」です!
過去の栄光や経験にしがみついていると、いつの間にか時の流れに取り残されてしまいます。
「昔はこうだった」「これまでのやり方で十分だ」という思考は、変化の激しい現代では命取りになるのです。
どんなことにでも挑戦していき、自ら積極的に変わっていける人がこれからは強いです。
飽きっぽい人は自分の専門に縛られることなく、好奇心のおもむくままにチャレンジできます。
新しい技術が出てきても「おもしろそう」と飛び込める。
業界が変わっても「やってみよう」と思える。
この柔軟性こそが、今の時代における最大の武器なのです!
堀江さん自身も、様々な挑戦と失敗を繰り返してきた人です。
その経験から生まれた言葉だからこそ、重みがありました。
「飽きっぽさ」を武器にする方法

では、飽きっぽさをどう活かせば良いのでしょうか?
僕の経験から、3つのポイントをシェアします。
①小さく始めて素早く学ぶ
「無節操」「行き当たりばったり」と批判されても、誰よりも早く動き出して形にしてしまうのです。
完璧を求めて何もしないより、60%の完成度でも世に出してフィードバックを得ましょう。
これはスタートアップの世界では「リーンスタートアップ」と呼ばれる手法です。
飽きっぽい人は、この方法と相性が抜群です!
②失敗してもすぐ立ち直る
僕はこれまで失敗や挫折をたくさんしてきましたが、必ず次の道を見つけてきました。
心理学の世界では、この困難から素早く立ち直る力を「レジリエンス」(resilience)と呼びます。
飽きっぽい人は、実はこのレジリエンスが非常に高いです!
なぜなら何度も環境を変えて新しいことに挑戦しているうちに、失敗への免疫ができているから。
③点と点を線でつなぐ
スティーブ・ジョブズは「点と点をつなぐ(Connecting the dots)」という有名なスピーチをしました。
その時々では意味がわからなかった経験も、後から振り返ると全てつながっていたという話です。
銀行で培った数字への理解、海外就職で磨いた語学力、ブログで身に着けたWEBスキル。
一見バラバラに見える経験も、すべて今の自分の事業である民泊に活きています!
参考:起業は「好きなこと」で始めよ!「得意なこと」が落とし穴になる意外な理由とは?
小さな挑戦の積み重ねが人生を作る

人の一生は「小さな挑戦の積み重ね」で決まると、堀江さんはこの本の中で言っています!
何かを待つのではなく、自らが小さな勇気を振り絞り、自分の意思で一歩を踏み出し続ける。
それをできる人のみがチャンスをつかみ、成功していくとのこと。
僕が大切にしているのは、「とりあえずやってみる」という心構えです。
「すぐに辞めてもいいから、まず挑戦してみる」というのを徹底しています。
やらない後悔よりも、やった後悔の方が学びが多いです。
失敗しても、経験値は確実に増えていきます。
最後に
僕は弟とは違う方法で、自分の人生を切り開いていくつもりです!
弟は一本の太い幹を持つ大木のように成長しています。
それに対して僕は、あちこちに枝を伸ばす樹木です。
どちらが正しいということはありません。
ただ、生き方のスタイルが違うだけです。
もし飽きっぽさに悩んでいる人がいたら、ぜひ視点を変えてみてください。
時代は確実に、多様な経験を持つ人を求めていますよ!