- 投稿日:2025/10/12

こんにちは。元大手大学受験予備校職員の”たけいし”といいます!
私はこれまで大学受験予備校で多くの受験生、保護者と関わってきました。
受験が近づくと、「勉強時間を確保しなきゃ」という思いから、つい体を動かす時間を削ってしまいがちです。
しかし、私がこれまで見てきた多くの受験生の中で、最後まで集中力を保ち、精神的にも安定していた子には、ある共通点がありました。
それは、「ほどよく動いていた」ということです。
実は運動は「勉強時間を削るもの」ではなく、「勉強効率を高めるもの」です。
ここでは、受験期に必要な運動との付き合い方を紹介します。
運動不足がもたらす「見えない失速」
一見、机に長く向かっている方が努力しているように見えます。
しかし運動をまったくしない生活が続くと、体だけでなく脳にも影響が出ます。
たとえばこんな変化が起きます。
●朝起きても体がだるく、勉強を始めるまで時間がかかる
●集中できる時間が短くなり、同じ時間勉強しても効率が悪い
●イライラしやすくなり、親子で衝突が増える
つまり、「勉強ばかり=効率が悪くなる」という悪循環に入ってしまうのです。
成功例:短時間の運動で集中力を取り戻したAくん
浪人生のAくんは、1日10時間以上机に向かっていたものの、成績が伸び悩んでいました。
「頑張っているのに頭に入らない」、「机に向かってはいるが集中できていない」、「夜も寝付きが悪くなった」と悩んでいました。
原因は明確で、体の疲れが抜けず、心のリズムも崩れていたのです。
勉強時間は確保していたのに、体と脳がついてこない。
私との面談で「1日15分だけ外に出て歩く」を提案しました。
最初は半信半疑でしたが、1週間も経つと、
「歩くと頭がすっきりして、勉強の入りが全然違う」と実感。
結果的に、朝/夕方15分の散歩+夜の軽いストレッチが習慣になり、勉強効率が上がって成績も安定しました。
運動が「集中のスイッチ」になる好例です。
勉強と運動のちょうどいいバランス
受験期に激しい運動をする必要はありません。
大事なのは「短く、毎日」続けることです。
勉強→運動→休憩→勉強……と切り替えのリズムを作ることで、脳も休みながら働けます。
「1日30分の運動」よりも、10分×3回のこまめな動きのほうが実践しやすく効果的です。
親ができるサポート
運動を「やらせる」より、「自然と動くきっかけを作る」ことがポイントです。次のような関わり方を意識すると、自然に生活に運動が馴染みます。
●「一緒にコンビニ行こう」「夕方ちょっと散歩しない?」と軽く誘う
●「ずっと机に向かって体がだるくなっていない?私も仕事の合間にストレッチとかしてるよ」と“自分の体験”を伝えてみる
●ストレッチや散歩など、勉強以外の時間をリラックスタイムとして承認する
親が「管理者」ではなく「環境づくりの伴走者」になることで、子どもも罪悪感無く動けるようになります。
睡眠・食事とのつながりも意識する
運動を取り入れると、睡眠の質も自然に上がるのが大きなメリットです。
寝つきがよくなり、朝の立ち上がりもスムーズになります。
さらに、運動によって食欲や消化も整うため、
「夜遅くまでダラダラ起きて食べる」などの生活習慣も改善されやすくなります。
運動は、受験期の生活リズム全体を「再起動」させる鍵になります。
まとめ
●運動は「勉強の敵」ではなく「集中力の味方」
●激しい運動より、短くても毎日が大事
●親は「動くきっかけ」をつくる存在に
受験期こそ、心と体を整える小さな運動習慣を作りましょう。
それが最後まで走り切るエネルギーになります。
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これからも受験生と保護者の役に立つ情報をお届けしていきます。