- 投稿日:2025/10/28
- 更新日:2025/10/31
初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回は五百田達成『話し方で損する人得する人』(2022年発行)をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:五百田達成(いおた たつなり)
心理カウンセラー。米国CCE,Inc.認定GCDFキャリアカウンセラー。
東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て、五百田達成事務所を設立。個人カウンセリング、セミナー、講演、執筆など、多岐にわたって活躍中。専門分野は「コミュニケーション心理」「社会変化と男女関係」「SNSと人づきあい」「ことばと伝え方」。
サラリーマンとしての実体験と豊富なカウンセリング実績に裏打ちされた、人間関係、コミュニケーションにまつわるアドバイスが好評。
✅ 得する人は「話す」より「聞く」に集中している。
✅ 共感は「要約」ではなく「寄り添い」で伝わる。
✅ 早く・丁寧なレスが信頼を生む。
人間関係は、お互いの相性や立場、年齢・性別で、うまくいくかどうかが決まるように思われがちです。しかし、そうではなく「話し方」で、人間関係は良くも悪くもなるのです。
五百田達成『話し方で損する人得する人』
「一生懸命話しているのに、なぜかうまく伝わらない」
「気をつかっているのに、人に好かれない」
そんな悩みを抱える人は少なくない。
しかし、原因は性格でも才能でもなく、「話し方」にある。
五百田達成氏の『話し方で損する人得する人』は、心理学に基づいて「得する話し方の技術」を解説した一冊だ。
本記事では、特に重要な3つのテーマ――「聞き方」「共感」「伝え方」――に絞って、人生を好転させる“会話のコツ”を紹介する。
『話し方で損する人得する人』
言葉は贈り物である。
話し方ひとつで、人生は得もするし、損もする。
どうせなら、得する話し方をしたほうがいいと思いませんか?この本では、そんな「得する話し方」をご紹介します。
五百田達成『話し方で損する人得する人』
話したがりは損をする──「聞く力」が信頼をつくる
沈黙は金。雄弁が銀ならば、傾聴は銅である。つまりベターだ。
たとえば、会議などで「人の話を聞きながら、頭のなかでは自分が話すことを考えている人」はいませんか? 「この話が終わったら、あの意見を言ってやろう!」「あ、こんなことも思いついちゃった!」「早く、自分の番にならないかな……」などと、次に自分が話す内容を考えているのです。
五百田達成『話し方で損する人得する人』
⇒ 聞く姿勢が、人を惹きつける最強の武器になる。
多くの人は、会話で主導権を握ろうとする。
相手の話を聞きながら「次に何を言おう」と考え、自分の順番を待っている。
だが、その“話したがり”の姿勢こそが、相手との距離を広げてしまうのだ。
当然、一見聞いているようでいて、相手の話はまったく耳に入っていません。そして、相手の発言が途切れるやいなや、「で、思うんですけど……」とそれまでの話題を踏まえずに、自分の言いたいことを語り出してしまうのです。
五百田達成『話し方で損する人得する人』
五百田達成氏はこう断言する。
「人は、話を“聞いてくれる人”を好きになる」
会話で信頼を得る鍵は、発言力ではなく「受け止める力」にある。
相手の言葉を遮らず、最後まで耳を傾ける。
その沈黙こそ、最上のリアクションなのだ。
聞き上手の第一歩は、「黙ってうなずく」ことから始まる。
「うん」「そうなんですね」といった短い相づちを添えるだけで、相手は“受け入れられている”と感じる。
逆に「なるほど」を多用すると、理解よりも“早く終わらせたい”という印象を与えかねない。
会話とは、知識を見せつける場ではない。
人が本当に求めているのは、“理解”ではなく“共感”である。
話を遮らず、評価せず、ただ「聞く」。それだけで相手の心は開かれる。
話し上手より、聞き上手のほうが信頼されるのはそのためだ。
「話したい」人がほとんどのなかで「聞く姿勢」を持てば、あなたはそれだけで頭ひとつ抜けることができます。
五百田達成『話し方で損する人得する人』
「要約」より「共感」──話を広げる人が得をする
寄り添うということは、わかってあげることだ。何も言うまい。
「それって、こういうことでしょ?」「つまりまとめると、問題はこういうことだよね」と得意気に要約をはさんでしまう。これをやると、「この人、ぜんぜん共感してくれていないな」「単に自分の頭のよさをアピールしたいだけなのでは?」と思われてしまいます。
五百田達成『話し方で損する人得する人』
⇒ 相手の話を“まとめず、広げる”ことで信頼が生まれる。
多くの人がやってしまうのが、「なるほど、要するにこういうことですね?」という要約返しだ。
ビジネスの場では有能に見えるが、プライベートでは逆効果になる。
相手が求めているのは、的確な分析ではなく「気持ちをわかってほしい」という心のつながりだ。
たとえば、友人が「義母がよく家に来て困る」と話したとき、「それってよくある嫁姑問題ですね」などとまとめてしまうのは最悪だ。
この瞬間、相手は「この人、全然わかってない」と感じてしまう。
正しい対応は、「そうなんですね」「それは気をつかいますね」と受け止めること。
さらに、「困っちゃいますよね」「私なら緊張しちゃいそう」と話を広げると、相手は安心し、より深く心を開いてくれる。
悩みを抱えている人の多くは、スピーディに解決策を提案してほしいと思っているわけではありません。まずは聞いてもらい、共感してほしいのです。
五百田達成『話し方で損する人得する人』
この“共感のキャッチボール”ができる人は、自然と信頼を集める。
反対に、すぐアドバイスしたり、自分の体験を語ったりする人は、「話を奪う人」として敬遠されてしまうのだ。
悩み相談では、答えを出す必要はない。
大切なのは、「どうしたい?」と一緒に考える姿勢。
向かい合うのではなく、同じ方向を見て話す。
この距離感が、会話を安心な空間に変える。
早い連絡は最高のコミュニケーション──“マメさ”が得を呼ぶ
返事が素早ければ、あなたの心配事も減るだろう。
あなたは連絡が早い人ですか?ならば「得」をしています。
逆に連絡が遅い、返すべきメールが溜まっているなら「損」をしています。
五百田達成『話し方で損する人得する人』
⇒ 返信の速さは、誠実さのスピードである。
話し方の技術だけではなく、「連絡の仕方」もコミュニケーションの重要な一部だ。
五百田氏は、「連絡が早い人はそれだけで得をしている」と語る。
メールでもLINEでも、レスポンスの早さは“気づかいの速さ”として伝わる。
ビジネスで信頼される人ほど、「状況を共有する力」に長けている。
「いま確認しています」「○日までにご連絡します」たった一行でも相手の不安を取り除くことができる。
返事が遅れるときほど、先に「遅れること」を伝える。
それだけで印象は180度変わる。
向こうにとってマイナスなこと、たとえば何かを断るときも、期限ギリギリになってから断ると向こうもダメージが大きい。人づきあいにおいて「損」となります。とにかく連絡は早く、そしてマメに。これが得するコミュニケーションだと肝に銘じておきましょう。
五百田達成『話し方で損する人得する人』
一方で、都合の悪いときに黙り込む人は、たとえ実力があっても信頼を失う。
人間関係は“誠実なタイミング”で築かれる。
連絡が遅れる人は、「考えていない人」と見なされてしまうのだ。
早い連絡は、相手への安心感を生む。
それは「あなたのことをちゃんと気にかけていますよ」という無言のメッセージであり、話すよりも雄弁な“信頼のサイン”である。
人間関係の本質は、どれだけ相手に「安心」を与えられるか。
その安心を形にする最短ルートが、“早く、丁寧に返す”という行動だ。
言葉を飾るよりも、行動のスピードが心を動かす。
ビジネスの世界では、連絡が早いだけでデキる人になれます。
たったこれだけです。
五百田達成『話し方で損する人得する人』
得する人はつねに「他人」に目が向いている。
だから、まわりをほめたたえることができるのだ。

永松茂久著『人は話し方が9割』
コミュニケーションにおける3つの大原則にまずは従うこと。
①人は自分への関心が一番強い。
②人は自分のことをわかってほしい生き物
③人は自分のことをわかってくれる人に好意を持つ
⇒ 人に好かれる聞き方は、話し方を超える武器になる。
話し方は言葉だけのテクニックではなく、あなたの内面を表すものである。
会話が上手くなる方法、それは「苦手な人との会話を避け、大好きな人と話す時間を増やす」。これだけです。
永松茂久著『人は話し方が9割』
ダニエル・ゴールマン著『EQ こころの知能指数』
心理学者でジャーナリストでもある著者のゴールマンは、「成功要因のうちIQは2割で、EQは8割」という。
人の感情は、仕草や表情で表現される。
非言語的サインを読み解き、他者の感情を理解する。
微妙な非言語サインを情動の脳で受け止められれば、他人に共感できるようになる。
些細な表情やしぐさを見逃さないのは「共感力の高さ」
「どんなグループでも仲良く遊べる子供はそのグループの行動を観察して真似るのが得意」だという。
つまり、『人はEQ(共感)が8割』である。
学校の成績がよくても、人生のピンチやチャンスにはほとんど役に立たない。 IQが高いからといって富や名声や幸せを得られる保証はないのに、学校も社会も学力ばかりに注目して、人生を左右するもう一方の大切な資質、すなわちEQには目を向けない。情動の知性にも、数学や国語と同じように能力差がある。
ダニエル・ゴールマン著『EQ こころの知能指数』
まとめ
✅ 得する人は「話す」より「聞く」に集中している。
✅ 共感は「要約」ではなく「寄り添い」で伝わる。
✅ 早く・丁寧なレスが信頼を生む。
結局、「自分のためか、相手のためか」ということです。
人を見ているようで自分しか見えていない人は案外多いものですし、それは周囲からはバレバレということです。
五百田達成『話し方で損する人得する人』
⇒ 「伝える」より「伝わる」話し方こそ、人間関係の本質である。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆

