- 投稿日:2025/11/03
- 更新日:2025/11/16
初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回は大原昌人著『これからの集客はYouTubeが9割』(2021年発行)をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:大原昌人(おおはらまさと)
株式会社ダニエルズアーク代表取締役。YouTubeプロデューサー。元「楽天市場」プロデューサー。
慶應義塾大学環境情報学部卒業後、楽天株式会社に入社。データ分析力を買われてクリエイティブ部門に配属。フリマアプリ「ラクマ」や、年間100億円規模の流通を生み出す「6時間タイムセール」など、数々のヒット企画に参画する。2016年、今では当たり前になった「買って応援企画」の火つけ役として話題に。同年「楽天市場MVP賞」を受賞。2017年からは国内最大級の流通額を誇る「楽天スーパーSALE」の総合プロデューサーに最年少で就任。1週間で683億円という驚異の売上最高記録を生み出した。
2018年、株式会社ダニエルズアークを設立し、代表に就任。
✅ 広告収益ではなく、動画を「集客の仕組み」として使うべし。
✅ YouTubeは“検索エンジン”であり、顧客教育の場である。
✅ 成功の鍵は「継続」と「ストック型コンテンツ」にある。
検索ニーズに対応するハウツー型のコンテンツを提供する企業や個人が増えています。自社の商品やノウハウ、考えを知ってもらうために、YoutubeをブログやWebサイトのような媒体、つまり「集客の窓口」として活用し、大きく成功しているところもあるのです。
大原昌人著『これからの集客はYouTubeが9割』
「YouTubeで稼ぐ時代は終わった」と聞いたことがあるだろう。
だが、それは“広告収益”の話であり、集客ツールとしてのYouTubeは今が最盛期である。
本書は、動画を「売るための装置」として再定義した一冊だ。
顔出し不要、カメラ1台、スキルゼロからでも始められる「検索型YouTube戦略」を通じて、ビジネスを継続的に伸ばす方法を解説している。
シンプルな話、Webサイトやブログなどで情報を発信していくよりも、動画だとはるかに情報が伝わりやすいのである。
Youtubeが得意なのは、「認知・興味・関心」だ。
いきなり、「購入や申込」にはつながらないことだけは注意しよう。
『これからの集客はYouTubeが9割』
広告収入よりも「宣伝費」が安く済むと考えなさい。その方が儲かるさ。
「宣伝=購入」から「信頼=購入」という消費マインドへ
大原昌人著『これからの集客はYouTubeが9割』
YouTubeは「信頼の装置」である──再生数ではなく“信用資産”を積み上げよ
氷も積みあげ方次第で芸術や資産になる。
マーケティングの世界では「ザイオンス効果」という名前がついています。
「人は接触頻度が多くなればなるほど、その対象に対して親近感を持つ」という効果のことです。
大原昌人著『これからの集客はYouTubeが9割』
⇒ 再生数ではなく「信頼残高」を増やすことがビジネスの本質である。
かつてYouTubeは、広告収益を稼ぐための“数字の競争”だった。
どれだけ多くの再生回数を稼ぐかが目的であり、コンテンツの中身よりも「バズる」ことが重視されていた。
しかし、時代は変わった。
いまやYouTubeは「集客インフラ」であり、「信頼構築の装置」である。
視聴者は娯楽ではなく、「自分の課題を解決してくれる人」を探して動画を開く。
「確定申告 方法」「営業 コツ」「初心者 筋トレ」…。
検索の入口はすべて“悩み”だ。
つまり、YouTubeとは“悩み解決の検索エンジン”である。
世界最大手の検索エンジンであるGoogleの思惑もあり、今後Youtubeは検索の面でもさらに優遇されていくことになると考えられるのです。
大原昌人著『これからの集客はYouTubeが9割』
この検索の先頭に自分の動画を置ければ、視聴者は自らあなたを見つけ、信頼し、購入へと進む。
発信の目的は「再生数」ではなく「信頼の蓄積」。
課題を解決し続けることで、あなたは“専門家”として認識される。
そしてその信用こそが、どんな広告よりも強い集客を生み出すのだ。
例えば、Youtubeで毎日、税金まわりのテクニックなどを聞いているうちに、親近感がわいて「この人にお願いしたい」という気持ちが生じてきた。
Youtubeのライブや動画を見て、お金にまつわる情報を毎日聞いているうちに、話し手のオンラインコミュニティに入会する…。
この記事を見ている人は、間違いなく心当たりがあるだろう。
指名買いを生む「教育型動画」──売るな、伝えろ、体験させろ
溶けない氷で作るロウソク入れだって立派なコンテンツになる。
Youtubeはエンタメ系に限らず、実用的なコンテンツでも発展を遂げており、家具の組み立て方から、家庭菜園の方法、トイレの黒ずみの取り方、洗顔フォームの使い方、歯の黄ばみ取りの方法、美味しいプリンの作り方まで、教えてくれるのです。
大原昌人著『これからの集客はYouTubeが9割』
⇒ 売ることよりも「納得してもらうこと」が最大の営業である。
現代の消費者は「何を買うか」よりも「誰から買うか」を基準に選ぶ。
大量の広告があふれる中で、最も影響力を持つのは“信頼”だ。
本書では、この現象を「指名買い」と呼ぶ。
YouTubeが強いのは、視聴者が発信者の“顔”と“声”を通して、人格や価値観まで感じ取れる点にある。
ブログや広告よりも“人柄の温度”が伝わるのだ。
美容師なら「髪型の作り方」を教えるだけでなく、「この人に切ってもらいたい」と思わせる信頼を築ける。
さらに、現代の消費トレンドは「モノ消費」から「コト消費」へ。
商品そのものではなく、「体験」「世界観」「価値観」に人はお金を払う。
カフェは“コーヒー”を売るのではなく、“落ち着ける空間と時間”を提供している。

引用画像:有隣堂公式サイト
企業チャンネルである「有隣堂しか知らない世界」の戦略は、企業っぽさをなくした「本音トーク」と「素」の面白さにある。
具体的には、有隣堂の社員やバイヤーが商品への愛を語る一方で、MCのキャラクター「R.B. ブッコロー」が辛口で鋭いツッコミを入れ、宣伝臭のない自然な魅力を引き出している。
このアプローチにより、視聴者の知的好奇心を満たし、信頼感と中毒性を生み出し、結果として高い販促力につながっている。
このチャンネルは商品を「売る」ことを目的にしていない。
にもかかわらず、YouTube Liveの5分でスケッチブック5000冊を完売させるなど、驚異的な販促力が特徴だ。
Youtubeには、単なる情報発信にとどまらず、「ライブコマース」としても活用できるという特長があります。
大原昌人著『これからの集客はYouTubeが9割』
ライブコマース:オンライン販売(ECサイト)とライブ配信を組み合わせた販売形態のこと。リアルタイムで商品に対する質問やコメントをしたり、販売者がそれに答えたりして、双方のコミュニケーションをとりながら買い物販売する。
「マツコの知らない世界」のように、特定の分野に熱中する人の熱量を伝えるスタイル(インフルエンサーマーケティング)も取り入れている。
文具メーカー社長や作家、同業他社の店員など垣根を超えた人物をゲストに招いている。
決して、最初から大人気コンテンツだったわけではなく、公開1週間の再生回数はわずか42回だった。
しかし、結果的に集客や広告収入につながっている。
斜陽産業といわれる「本屋業界」の中でも稀有な例である。
YouTubeはどのような業界でも企業が参入できる媒体だ。
YouTubeは、その体験を映像で“疑似体験”させることができる唯一のメディアだ。
動画の目的は「売ること」ではなく「教育すること」。
“商品の価値を理解してもらい、納得して選ばれる”――それが本当のマーケティングだ。
YouTubeとは、顧客の信頼を育てる「教育装置」なのである。
Youtubeには「鮨の握り方」や「槍の投げ方」も網羅されており、動画で学んで、板前やオリンピックの銀メダリストになった人物のいるのだから驚きである。
継続こそ最強の差別化──「ストック×フロー」で信頼資産を自動増殖させよ
なんでもそうだけど、歩き続けないと目的地にはたどり着かないよ。
ニッチなテーマでなく、すでに他のチャンネルがたくさん動画を出しているような人気のテーマであれば、たとえそれが後発であっても、「他の動画の関連動画」として、掲載されやすくなるのです。
大原昌人著『これからの集客はYouTubeが9割』
⇒ 継続とは根性ではなく、信頼を積み上げる“仕組み”のことだ。
多くの人がYouTubeを始めても、ほとんどが途中で挫折する。
理由は簡単だ。
「結果が出る前にやめてしまうから」である。
アルゴリズムより大切なのは「継続性の仕組み化」だ。
動画を作るテンプレート、撮影のルーティン、そしてネタ帳――この3つを回すだけで、制作は加速度的に楽になる。
動画の投稿本数に関しては、まずは「半年で100本を目指す」ということが、最低の目標ラインとなります。理想は「毎日投稿」ですが、それは難しいという方も多いのが実情です。
大原昌人著『これからの集客はYouTubeが9割』
また、チャンネル運営には「ストック」と「フロー」の2種類がある。
ストック動画は、検索から長期的に見られる“資産”動画。
フロー動画は、トレンドや旬の話題を扱う“瞬発力”動画。
「ストック動画」で数年のスパンの長期展望で再生回数を増やしていきながら、時事・トレンドネタなどを絡めた「フロー型動画」によって一気に視聴者数、チャンネル登録者数を増やすという戦略です。
大原昌人著『これからの集客はYouTubeが9割』
ストックがチャンネルの基礎流入を生み、フローがその勢いを保つ。
この両輪を回すことで、常に新規流入と既存ファンの信頼を同時に獲得できる。
多くのチャンネルは2,3ヵ月も持たずに動画のアップをやめてしまう。
再生回数が1万回をすぐに突破するようなチャンネルはごくまれで、0.01%ぐらいの話なのである。
自分のチャンネルに投稿した動画を参考にしてみると、よくわかる。
アナリティクスで視聴回数の変動が確認できる。
縦軸が再生数。横軸が経過日数である。
たまたま、世間のニーズに合い、「フロー動画」となった。
特に新しいチャンネルは「おすすめ」や「関連」に出てこないのだから当然である。
こんな感じで、3ヵ月ぐらいたってから、何故か再生数が増え始めることがあるのだ。まさに「ストック動画」だ。
こういう説明をする時に、やっててよかったYoutube運営♪
さらに重要なのは、再生数ではなく“深さ”だ。
たとえ100回しか再生されなくても、そのうち10人があなたのサービスを買えば立派な成功である。
数字を追うのではなく、「信頼の濃度」を上げること。
それこそが、ビジネスYouTubeにおける真の成長戦略だ。
チャンネル登録者数が1000人に届くまでは、基本的に「ヒットしている動画テーマを攻める」という戦略が効果的です。
徐々に視聴者がつき、「このチャンネルが出してくれる情報なら有益に違いない」という認識まで持っていければ、オリジナルのコンテンツを出しても伸びていきます。
大原昌人著『これからの集客はYouTubeが9割』
特にテーマが思いつかないなら、「お金」「健康」「人間関係」「恋愛」「ダイエット」が良いだろう。
普遍的で多くの人が興味を持つ分野である。
ただし、「切り口は最初、専門的なものに統一せよ」と語る。
「個人事業主や中小企業向けの”節約術”」
「経費申請の賢い方法5つ」
「個人事業主が法人成りで節税するための売上目安3つ」
といったような、テーマに即した動画をあげるべきである。
視聴者がビジネス系のチャンネルに望んでいるのは、「具体的なノウハウや情報」だということを常に意識しましょう。
大原昌人著『これからの集客はYouTubeが9割』
つまり、税理士として集客したいのであれば、エンタメ系や料理動画、起業話といった目的からそれた動画をいろいろアップしてはいけない。
焦点を絞ってダメな場合は、その時焦点を変えればよいのだ。
動画投稿のタイミングは、できれば毎回時間を固定しましょう。
Youtube全体として、視聴者が最も多くなる時間は18~23時あたりなので、投稿は毎日「夜」にするというのもよいでしょう。逆に、ビジネス系のチャンネルであれば、「朝」の通勤時間などを狙い「毎朝8時アップ」などとするのも手です。
大原昌人著『これからの集客はYouTubeが9割』

小山竜央著『〈超完全版〉YouTube大全』
TTPS「徹底的にパクって進化させる」というビジネス・マネジメント手法の略称や山場となる3秒のフックや10秒以内には画面切り替えやアップによる視聴者を飽きさせないための動画編集のコツ、機材選びなど、調査、企画、検証、分析まで大全と銘打つだけあって、その手法はかなり網羅されている。
結論から言うと、今からでも動画マーケティングは遅くありません。 すぐにでも始めるべきです。 また、自分には必要ないと思っている方でも、今一度自分のビジネスを伸ばしていくことの本質を考えてみてください。
小山竜央著『〈超完全版〉YouTube大全』
飯田祐基著「バズる動画・ライブ配信 確実に拡散するしくみ インフルエンサーマーケティングの基本がわかる本」
Googleが提唱するHHH(スリーエイチ)戦略は、動画マーケティングの一種。
この戦略では、視聴者の目的や流入経路に応じて、3つのコンテンツタイプに分けることが推奨されている。
参考 Think with Google.
https://www.thinkwithgoogle.com/marketing-strategies/video/schedule-your-content/
この3つのバランスを取ることが、成功への近道としている。
また、定期的にチャンネルのパフォーマンスを見直し、戦略を調整することも成功への鍵としている。
セス・ゴーディン著『パーミッション・マーケティング』
一方的に消費者の注意を奪うテレビCMやオンライン広告といった「割り込み型マーケティング」は情報過多の現代においては効果を失いつつあり、むしろ消費者に嫌悪感を抱かせると語る。
DMや広告は、見せた瞬間に勝負が決まる。
だからサムネイルも構成もインパクト最重視になりがちだ。
わざわざ、「マーケティングの大半はスパム(迷惑行為)だ。」と著者が言い切るほどに。
従来の広告マーケティングが「狩り」、パーミッション・マーケティングは「農耕」に近い。
インターネットの最大の秘密は、それが本質的にダイレクトマーケティング媒体であるということだ。 実際、インターネットは史上最高のダイレクトマーケティング媒体である。
セス・ゴーディン著『パーミッション・マーケティング』
「集客」も同じ。
相手のほうから来てもらうのが一番だ。
ヘンリー・チェスブロウ著
『OPEN INNOVATION ハーバード流 イノベーション戦略のすべて』
本書はオープンイノベーションの元祖と言える本である。
古いと思うだろうが、この手法は現在でも意識していないだけで使われている。
いまや知識の普及は速く、簡単に真似されてしまう時代。
企業や個人が知識を囲い込むのは不可能である。
つまり、社内で不採用のアイデアを外に売るのだ。
オープン・イノベーションは企業内部と外部のアイデアを有機的に結合させ、価値を創造することをいう。 オープン・イノベーションはアイデアを商品化するのに、既存の企業以外のチャネルをも通してマーケットにアクセスし、付加価値を創造する。
ヘンリー・チェスブロウ著『OPEN INNOVATION ハーバード流 イノベーション戦略のすべて』
オープン・イノベーションでは社内で生んだアイデアを使い倒す。
使わないアイデアは積極的に社外に出して稼ぐ。
X(旧Twitter)やnote、YouTubeも立派な「オープン・イノベーションの場」になる。
オマケ
【本当は教えたくない】書籍と人に会って見えた!YouTubeで収益化するための7つの法則!
企業YouTubeでも『収益化の共通法則』は変わらない。
人に会い、大量の書籍を読んだシロマサル独自調査による黄金即7選を紹介中!
5万円するような情報商材を買うぐらいなら、ノウハウ図書館で書いたから一度見てってや~。
YouTube制作の助けになるかもしれない。
まとめ
✅ 広告収益ではなく、動画を「集客の仕組み」として使うべし。
✅ YouTubeは“検索エンジン”であり、顧客教育の場である。
✅ 成功の鍵は「継続」と「ストック型コンテンツ」にある。
投稿して1,2ヵ月でいきなりバーンと伸びるのは、ごくごく少数の相当センスがあるチャンネルのみ。喩えるなら、勉強をあまりしていない(ように見える)のに、東大に受かってしまうような人です。
大原昌人著『これからの集客はYouTubeが9割』
⇒ 集客の未来は「信頼を動画で可視化すること」にある。
YouTubeは「二次関数的に伸びる媒体」である。
最初のうちはとにかくYouTube側に認識してもらうこと、少しずつでも動画のデータをYouTubeに蓄積すること、高速でPDCAを回していくことが重要です。
大原昌人著『これからの集客はYouTubeが9割』
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆


