- 投稿日:2026/02/07
初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
「好きな仕事に出会えない」
「キャリアの正解がわからない」
「自由に働きたいのに、自由が遠い」
多くのビジネスパーソンが抱えるこの悩みは、才能や環境の問題ではない。
今回は楠木建著『好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則』2016年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:楠木建
一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授。1964年東京生まれ。92年一橋大学大学院商学研究科博士課程修了。専攻は競争戦略。著書に『ストーリーとしての競争戦略』『「好き嫌い」と経営』(ともに東洋経済新報社)、『戦略読書日記』(プレジデント社)、『経営センスの論理』(新潮新書)などがある。書店で「経営」に関する本棚に行くとちらほら見かける名前である。
✅ 自由は「戦略的排除」の結果である。
✅ 価値は“一つだけ”に絞ることで尖る。
✅ 競争を避けることが、最短で自律へ向かう道である。
結局のところ、「好きなようにしてください」としか言いようがないのです。
楠木建著『好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則』
本書は、さまざまな人々からの質問(主に仕事関係)に答える形式となっている。
なぜなら、News picksの「楠木教授のキャリア相談」という連載を下地に書籍化したものである。
楠木建が示す“たった一つの原則”を知ると、仕事の見え方が完全に変わる。
好きな仕事とは偶然出会うものではなく、戦略的に“つくる”ものだからだ。
つまり、「好きなようにしてください」とのこと。
『好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則』
好きなようにしなさい。ただ、あるがままに。レリゴー。
それだけの量のどうしても伝えたいことが自分の中にあるかどうかが問題なのです。「どうしてもわかってもらいたいことをつくり出す力」、これが世に言う「文章力」の正体だと思います。
楠木建著『好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則』
仕事の原則10カ条を挙げている。
1.「仕事と趣味は違う」
2.「自己評価は無し」
3.「客を選ぶのはこっち」
4.仕事は誰からも頼まれていない。
(すべて自分の意思で行われる)
5.「向き不向きは必ずある」
6.向いていなければ次に向かう。
(ただし、近場で)
7.自分には過程、お客には結果が残る。
8.自己満足は舞台裏で留めておく。
9.仕事の量と質を区別する。
(仕事の質は内発的動機から生まれる)
10.❶あいまい❷人間の本性❸需要<<供給の3つを満たす仕事を探す。
考え方の軸として参考にしてみると良い。
仕事の本質は「トレードオフ」である──何を捨てるかで仕事は決まる
捨てるといっても、環境汚染するようなことはダメだ。
一般的教訓、それは「人生はトレードオフだ」ということです。
時間や体力やお金などの資源成約がある以上、「何かを得る」「何かをする」ということは、同時に「何かを手離す」「何かをしない」と表裏一体です。
楠木建著『好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則』
⇒ やらないことを決めることが戦略である。
仕事における最も重要な意思決定は、「何をやるか」ではなく「何をやらないか」である。
こんな感じでルールを決めても良いし。
基準にする項目も自由に決めて良い。(縦軸)
3次元的に考えても良い。
時間もエネルギーも才能も有限である以上、すべてを選ぼうとする姿勢は、結果としてどれも中途半端になり、突出した価値を生み出せない。
楠木建は“トレードオフがある以上、何をやらないかを決めることが必須である”と強調する。
これは単なる効率化の話ではなく、「戦略の本質」を突いた指摘である。
多くの人が苦しむのは、「できそうなこと」を全部抱えこんでしまうからだ。
あらゆるスキルを学び、あらゆる可能性に手を伸ばし、どの方向にも未練を残す。
だが、万能性を追えば追うほど、逆に凡庸になり、競争の渦に巻き込まれていく。
“あの人でもできる仕事”に自分を押し下げてしまうからだ。
本当に価値を生むのは、「これはやらない」と公言し、その決断を貫く規律である。
何を捨てるかを厳しく決めた瞬間、残った領域に自分の資源が濃縮され、仕事の質が一気に上がる。
選択とは、同時に切り捨ての行為である。
切り捨てる勇気を持った人だけが、独自の道を切り開くことができる。
「稼ぐ」とはどういうことか。きわめて単純です。それは、
①売り上げが上がる
②コストが下がる
③もしくは①と②の両方
この三つしかありません。
楠木建著『好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則』
非競争領域をつくる──競争しないための「一つだけ」
この世界は無数の枠組みと土俵がある。君自身でも作れる。
無理やりアドバイスを申し上げます。普通は仕事を選ぶ時は、仕事の中身で選ぶものです。(中略)その相手に幻滅してしまえば、もう即時、転職するのがいいと思います。なぜならそれ以外にその仕事をする理由がないからです。
楠木建著『好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則』
⇒ 一番大切なもの以外は切り捨てる。
トレードオフによって削ぎ落とした先に生まれるのが、「非競争領域」である。
これは、他者と同じ土俵で戦うのをやめ、自分だけが価値を生み出せる領域へ深く潜る戦略である。
この領域をつくるために必要なのが、“たった一つの価値”に資源を集中することである。
楠木建は「ビジネスで一番大切なものを一つだけ選べ」と説く。
複数の価値を同時に追うと、矛盾した要求を満たそうとし、戦略が曖昧になる。
中途半端な多様化は、競争優位を弱体化させ、自分を“比較される側”に落とし込むだけである。
重要なのは、抽象的な理想ではなく、具体的なスペックである。
「丁寧な仕事」ではなく「○○の領域だけは誰にも負けない」
「幅広いスキル」ではなく「この一点の技術は異常に尖っている」
具体的なスペックこそが、他者が真似できない強みとなり、あなたの存在を“代替不可能”に変える。
代替不可能になると、競争そのものが消える。他者と比べられなくなるからだ。
唯一性は、偶然の才能では生まれない。
唯一性は、削り、削り、削り続けて、最後に残った一点を圧倒的に磨き上げた人だけが手にする。
「好き」は偶然ではなく結果である──戦略的努力が本当の自由を生む
その武器を磨き上げるまでに多くの道具が必要になる。1つは「好き」だ。
「一%の才能と九九%の努力」というのは真実でして、要するに、微弱ではあっても一%の才能がなければ、九九%の努力を突っ込んでも何も起こりません。ゼロに何をかけてもゼロ。その「微弱な才能」とは何か。それが「理屈抜きにスキ」ということだというのが仕事の特殊原則の起点にして基点にして重点にして核心だということです。
楠木建著『好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則』
⇒ 自律は「決めて捨てた結果」として訪れる。
多くの人は“好きな仕事に出会う=天職との偶然の邂逅”だと考えがちである。
しかし、本書が提示する真実はまったく逆である。“好き”とは結果であり、戦略的な排除の積み重ねによって最後に手に入る成果である。
他人と自分を変えることができないように、自分の好き嫌いも変えることはできない。
トレードオフを繰り返し、「これはやらない」と決め、「一つの価値」に資源を集中し、「具体的なスペック」を磨き込む。
その結果、他者が立ち入れない深い専門性が形成される。
この状態に到達すると、仕事の選択肢が自然と自分に寄ってくる。
競争に巻き込まれず、好きなペースで働ける自律性が手に入る。
つまり、自由とは“能力が高いから得られる”のではなく、戦略的に「選ばない」を続けた者だけが獲得できる副産物である。
さらに重要なのは、キャリア計画がほぼ無意味だという点である。
未来を予測して計画しても、その計画が合理的である保証は何もない。
むしろ計画に縛られ、現在のトレードオフを曖昧にし、決断を先送りさせる副作用がある。
未来は読めない。
読めない未来に対して戦略を練るより、“今やらないことを決める”方が、ずっと大きなリターンをもたらす。
結果として、残った仕事が「好きになった」のではなく、捨て続けた先に残った仕事だから「好きになれた」のである。
ちなみに、組織に対するメンバー(ないしは顧客)の構えは基本的に三つのモードに分けられるという。
一つは「エグジット」(離脱)。
自分にとって意味や価値がある限りはその会社にいるけれども、嫌だったらさっさと辞めてしまうという構え。
二つめは「ロイヤルティ」(忠誠)。
その組織に対して忠誠心を持ち、自分と組織を同一化する状態ないし行動。
三つめが「ボイス」(告発)。
異議申し立てをすることによって、衰退する組織を回復させようという構え。
自身の現状が、どの構えなのかを知ることができれば、次の「何をやめるか」がわかるかもしれない。

有山徹著『なぜ働く?誰と働く?いつまで働く?──限られた人生で後悔ない仕事をするための20の心得』
結論は、人生の“解像度”を上げることである。
自分を言語化し、他者と共有することで、新しい出会いや可能性が生まれる。
答えが見つからないのは、あなたが答えを持っていないからではありません。 「問い」を変えられていないだけです。
有山徹著『なぜ働く?誰と働く?いつまで働く?──限られた人生で後悔ない仕事をするための20の心得』
岩尾俊兵著『世界は経営でできている』
人生にかかわるあらゆることは「経営」であり、様々な視点から教えてくれる。
世の中の九割九分九厘の人は仕事をしていない。 その筆頭はもちろん私である。 正確には人間の労力や時間のほとんどは、一応「仕事」という名前がついているだけの、何のために/誰のためにあるのかよくわからない無意味な「作業」ないし「運動」で費やされている。
岩尾俊兵 著『世界は経営でできている』
まとめ
✅ 自由は「戦略的排除」の結果である。
✅ 価値は“一つだけ”に絞ることで尖る。
✅ 競争を避けることが、最短で自律へ向かう道である。
マイクの法則1「すべては場合によりけりである」
マイクの法則2「場合によりけりでなければ戦略ではない」
言うまでもないことですが、マッツェオは皮肉をこめて「法則」という言葉を使っています。
楠木建著『好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則』
経済学者マイケル・マッツェオは「すべての戦略的問題の答えは、場合によって異なる」と提唱した。
私たちは常に何かの妙薬なり特効薬を求めがちである。
常に複雑な問題を解いてくれる単純な公式を求める。
ビジネス理論というのは大体そういうものだ。
しかし、一般的な解など特定できないのが普通である。
「仕事」は他人から見た「できない」を日々の努力で「当たり前」にすることである。
⇒ 「捨てる覚悟が自由をつくる」
つまり、「好きなようにしてください」である。
ただし…限度はある。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆

