- 投稿日:2026/02/13
初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
「突然親が倒れたら?」
「仕事と介護の両立ができるのか?」
「助けを求めてもいいのか?」
そんな不安を抱える人は少なくない。
今回は町亞聖著『受援力〝介護が日常時代〟のいますべてのケアラーに届けたい本当に必要なもの』2024年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:町 亞聖(まち あせい)
フリーアナウンサー・元日本テレビアナウンサー小学生の頃からアナウンサーに憧れ1995年に日本テレビにアナウンサーとして入社。その後、活躍の場を報道局に移し、報道キャスター、厚生労働省担当記者としてがん医療、医療事故、難病などの医療問題や介護問題などを取材。〝生涯現役アナウンサー〟でいるために2011年にフリーに転身。脳障害のため車椅子の生活を送っていた母と過ごした10年の日々、そして母と父をがんで亡くした経験をまとめた著書『十年介護』(小学館文庫)を出版。医療と介護を生涯のテーマに取材、啓発活動を続ける。直近では念願だった東京2020パラリンピックを取材。元ヤングケアラー。
✅ 一人で抱え込まないことが、介護の第一歩である。
✅ 公的制度と専門職を使えば、介護と人生の両立は可能である。
✅ 受援力は、ケアラー自身の人生を守る武器になる。
<ヤングケアラー>とは障害や病気、要介護など何らかのケアを必要としている家族がいて、大人の代わりに介護や家事など日常的に担っている若者のことを指します。年齢は<18歳未満>とされていましたが2024年に「子ども・若者育成支援推進法」が改正され、18歳以上の若者も含めて国や自治体の支援の対象になると明記されました。年齢での線引きに私はずっと違和感を持っていました。何故なら私が母の介護に直面したのは高校3年まさに18歳の時で、18歳未満と定義されてしまうと私はヤングケアラーではないということになるからです。
町亞聖著『受援力〝介護が日常時代〟のいますべてのケアラーに届けたい本当に必要なもの』
今回は、介護が日常化するこれからの時代を生き抜くために必要な“受援力”について解説する。
『受援力〝介護が日常時代〟のいますべてのケアラーに届けたい本当に必要なもの』
一人で抱え込むのは、最も危険な孤立である。
ヤングケアラーの問題はケアを担っている子供だけでなく、親、大人、社会が抱えている課題をも浮き彫りにしています。<自己責任>という言葉が日本で頻繁に使われるようになって久しいですが、「自分がやるしかない」とたった一人で働きながら子育てをしているシングルマザー、「他人に迷惑をかけない」と仕事を辞めて親の介護をしている息子、アルコールやギャンブルなどの依存症に悩む親、必死に働いているのに貧困の連鎖から抜け出せずにいる親子……。本当は困っているのに誰にも助けを求められずに社会から孤立している大人が沢山います。
町亞聖著『受援力〝介護が日常時代〟のいますべてのケアラーに届けたい本当に必要なもの』
「もしもあの時に助けてと言えたなら……」とならないために、<受援力>が必要だと本書は語る。
困ったら、人や仕組みに頼る。
決して悪いことではない。必要なことなのだ。
頼ることで社会全体が助かることの方が多いと、考え方を変えていかなければならない。
介護は突然やってくる──「自分だけ」と思い込むほど追い詰められる
人は必ず老いる以上、大まかでも対処や計画を。
まずは介護を担うのは「自分しかいない」という思い込みや決め付けをしないということ。どれぐらいの人が介護を理由に仕事を辞めているのかというとなんと年間約10万人です。そしてその8割が女性という状況が長年続いています。さらに最近では未婚の男性も増えていますので、これからは介護を妻に頼ることのできない中高年の男性が介護離職を迫られるということになります。しかも誰にも相談せずに切羽詰まってからいきなり辞めますと退職してしまう人が少なくないのです。
町亞聖著『受援力〝介護が日常時代〟のいますべてのケアラーに届けたい本当に必要なもの』
⇒ 不安を抱え込まないことが介護の第一歩。
介護は、ある日突然始まる。親が倒れた、認知症が進んだ、病気で入院した──どれも今日起きても不思議ではない出来事だ。
しかし、いざその場面に直面すると、多くの人は「自分がなんとかしなければ」と強く思い込み、周囲に相談する前に一人で抱え込んでしまう。
だが、この“抱え込み”こそが最も危険で、もっとも心身を追い詰める選択である。
突然の介護に戸惑うのは、ごく自然な反応だ。
介護経験のない人が適切に判断できるわけがないし、制度も仕組みも分からないのが当たり前だ。
それでも多くの人は「家族だから」「迷惑はかけられない」という思考から助けを求めない。
結果として、介護疲れ、孤独化、仕事への影響といった悪循環に陥る。
特に怖いのは、「自分しかいない」という思い込みが介護離職を後押ししてしまう点である。
実際に、年間約10万人が介護離職しており、その多くは情報不足のまま勢いで辞めてしまうケースだ。
いったん仕事を手放すと、介護後に復帰できず、経済的にも精神的にも長期的なダメージを負うことになる。
だからこそ、介護が始まった瞬間に必要なのは“頼れる先を増やすこと”だ。
家族、友人、職場、そして専門機関。情報を共有するだけで心理的負担は大きく軽減される。
介護は決して一人で背負うものではないし、一人で背負うべきではない。“相談すること”が介護のスタート地点なのだ。
介護と仕事を両立するために必要なのは「情報」と「未来視点」
いくつもの選択肢が君を困らせつつも、助けになる。
介護と仕事を両立させるために介護サービスがありますので、上手に利用しながら自分の人生も大切にして下さい。介護には必ず終わりがやってきます。仕事を辞める決断をする前に<介護、その後>をイメージし、せっかく積み重ねてきたキャリアを捨てることで自分は後悔しないかと自問自答して欲しいです。40代50代の再就職が厳しいことは明らかであり、経済的な面だけではなく精神的な余裕を持ちながら介護をするためにも、<自分の人生設計>を考えることは実は自分のためだけでなく親のためにもなるのです。
町亞聖著『受援力〝介護が日常時代〟のいますべてのケアラーに届けたい本当に必要なもの』
⇒ 仕事を手放す前に武器と選択肢を揃える。
介護と仕事の両立は、想像以上に戦略が必要だ。
なぜなら介護は“終わりの見えない戦い”に見えがちだが、実際には確実に終わりが来るからである。
にもかかわらず、その事実に気づかないまま、短期的な混乱で仕事を辞めてしまう人が後を絶たない。
だが、介護離職は最後の最後に取る選択肢であり、最適解ではないことが多い。
重要なのは「介護後の自分の人生」を必ず想像することだ。
今は大変でも、1年後・3年後には状況が変わっているかもしれない。
親の介護が終わったとき、その後の長い人生をどう生きるのか──この視点を持つだけで判断の質は大きく変わる。
仕事を続けることは単なる収入確保ではなく、社会とのつながりを保ち、心の安定を守る“自己防衛”でもある。
さらに、日本の介護は“申請しなければ使えない仕組み”で構築されている。
知らなければ、支援があっても使えない。
だから介護は「情報戦」なのだ。利用できる制度は多岐にわたり、自分で全て把握することは難しい。
ここで頼りになるのが地域包括支援センターである。
制度・サービス・相談先を横断的に案内してくれ、自分では気づけない支援策を提示してくれる。
各市町村に設置されているので、まずは調べてみよう。
情報を武器として持てば、「選択肢がない」という思い込みに縛られることがなくなる。
介護と仕事の両立は、不可能ではなく、“準備次第で難易度が大きく変わる課題”である。
だからこそ、未来を見据え、必要な情報を武器として揃えておくことが極めて重要なのだ。
専門職と制度を味方につける──介護は“チーム戦”である
一人で悩んでも、解決はしない。助けを呼び、動くのだ。
医療と暮らしの両方の視点を持つキーパーソンを知っておくこと
町亞聖著『受援力〝介護が日常時代〟のいますべてのケアラーに届けたい本当に必要なもの』
⇒ 介護は専門家と制度を活かしてこそ安定する。
介護は、家族だけで完結させる必要はない。
むしろプロの知識を借りることで、家族は“介護者としての役割”に集中でき、本人の生活も整いやすくなる。
特に病院から在宅へ戻るタイミングは、専門職のサポートが欠かせない。
病院には、退院支援看護師や医療ソーシャルワーカーがいる。
彼らは退院後の生活に必要な制度、経済的支援、住環境の調整、必要なサービスの紹介など、生活と医療をつなぐ要の存在である。
患者本人や家族が気づかない課題を事前に洗い出し、「その後の生活の工程表」を一緒に描いてくれる。相談しないのは損でしかない。
そして在宅介護の中心人物となるのがケアマネジャーだ。
ケアマネは、利用者の生活・身体状態を総合的に把握し、必要なケアを組み立てる“介護の設計士”。
「この家で安全に暮らせるか?」
「どんなサービスを使うべきか?」
「家族の負担を最小化するには何が必要か?」
こうした視点をもとに、現実的で持続可能な介護プランを作ってくれる。
退院前のカンファレンスにも参加し、医療と生活の双方を見ながら最適なプランに仕上げるため、頼れる存在として欠かせない。
公的な支援制度にも詳しく経済的な問題だけでなく、心理的・社会的な問題にも寄り添ってくれる医療ソーシャルワーカーの存在はぜひ知っておいてもらえたらと思います。
町亞聖著『受援力〝介護が日常時代〟のいますべてのケアラーに届けたい本当に必要なもの』
さらに制度面では、障害年金の重要性も大きい。
これは経済的支援として非常に大きいが、保険料の未納があると受給できないことが多い。
免除制度の活用を含め、早めに確認しておくことが必要だ。
また、家事・手続きなど“医療ではない悩み”は特に孤独になりやすいため、地域包括支援センターのような相談窓口が心の支えになる。
介護とは、家族・医療・介護・行政の“四者連携”で成立するチーム戦だ。
専門家と制度を味方につけたとき、ようやくケアラー自身の人生を守れるようになる。
未来を変えるという言い方をよくしますが、何も行動を起こさなければ未来は変わらず、実は変えられるのは<今>だけです。そのために私に出来ることは<言葉の力>を信じてこれからも伝え続けていくこと。自分の想いを伝える時も、人が人と向き合う時も、受援力を発揮する時にも必ず必要となる言葉。未来がより良いものになるように、祈りを込めて言葉を紡いだこの本が全てのケアラーの<今>を変える一助になりますように……。
町亞聖著『受援力〝介護が日常時代〟のいますべてのケアラーに届けたい本当に必要なもの』

酒井穣著『ビジネスケアラー 働きながら親の介護をする人たち』
■ビジネスケアラー:働きながら介護する人。
「働きながら介護をする人」「仕事と介護を両立している人」という意味。
経済産業省は、2023年3月に2030年には家族介護者が833万人にのぼり、さらには、ビジネスケアラーが318万人になるとの予測を発表している。
経産省:「仕事と介護の両立支援に関する経営者向けガイドライン」
ビジネスケアラーがどうやってうまく仕事と介護を両立させていくかは、個人の問題でもありますが、日本社会全体の問題でもあるのです。
酒井穣著『ビジネスケアラー 働きながら親の介護をする人たち』
上村理絵 著『こうして、人は老いていく 衰えていく体との上手なつきあい方』
お金が無限にあっても、使えること。
いきたいときに、自分でいきたいところに移動できること
食べたいときに、人の助けを借りずに食べられる。
多少時間がかかっても、必要なものを自分で手に取れることは非常に重要だ。
「娘や息子などの都合に合わせないと、買い物にいけない」
これこそ、自己肯定感を邪魔する本質と言えるだろう。
「肉体的な老化」が「精神的な老化」を進ませ、「自信の枯渇」を生み出す1つの要因だと説明しました。 つまり、自分の思い通りに動けなくなったのがきっかけで自信が減っていき、その影響で自己肯定感が低くなったのなら、自分の思い通りに動けるようになれば、人としての自信をもう一度取り戻せます。
上村理絵 著『こうして、人は老いていく 衰えていく体との上手なつきあい方』
まとめ
✅ 一人で抱え込まないことが、介護の第一歩である。
✅ 公的制度と専門職を使えば、介護と人生の両立は可能である。
✅ 受援力は、ケアラー自身の人生を守る武器になる。
出口のないトンネルから抜け出すことはできないのではないかと何度も思いました。ですが長い時を経た今だからこそ断言できます。「<絶望>は永遠には続かない」と。絶望から立ち直ることは簡単ではないことも知っていますが、「もしもの時」に助けてくれる制度はありますし、頼りになる専門職は沢山いますので安心して下さい。まずは1人で抱え込まずに不安や困り事を言葉にして伝えることから支援は始まります。そしてそれが<受援力>の第一歩です。
町亞聖著『受援力〝介護が日常時代〟のいますべてのケアラーに届けたい本当に必要なもの』
⇒ 助けを求めることは弱さではなく、より良く生きるための選択である。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆
