- 投稿日:2025/12/05
はじめに
茨城県は、豊かな水系と多様な地形に支えられ、食事とよく馴染む日本酒が多い土地です。穏やかな旨みや透明感のある味わいなど、日常の食卓をそっと引き上げてくれる地酒がそろっています。
今回は、その中でも“個性と食中酒としての実力”を兼ね備えた3本を、蔵元情報とともに丁寧にご紹介いたします。
🍶 茨城のおすすめ日本酒3選
❶ 森嶋(もりしま)
▶ 蔵元:森島酒造(茨城県日立市)
特徴
森島酒造は、1872年創業の歴史ある蔵元で、海沿いの日立という土地柄もあって“魚料理と合う酒造り”を大切にされています。森嶋シリーズは、穏やかな香りと透明感ある酸、そして米の旨みを感じるバランスの良い味わいが魅力です。
ペアリング
刺身(白身・イカ)
焼き魚(サバ・ホッケ)
煮物(筑前煮など)
繊細な旨みの料理と合わせると、森嶋の清らかな酸が料理を引き立てます。
飲み方
冷酒〜常温が最適で、食事との相性が非常に良い一本です。
❷ 来福(らいふく)
▶ 蔵元:来福酒造(茨城県筑西市)
特徴
来福酒造は、全国的にも珍しい“花酵母”の研究を続けている蔵元で、香り高く華やかな酒質が特徴です。フルーティーで柔らかい飲み口は、茨城の中でも特に“香りで楽しむ日本酒”として人気があります。
ペアリング
白身魚のカルパッチョ
天ぷら(海老・キス)
フレッシュチーズ
香りが料理の甘みや旨みと調和し、軽快なペアリングを楽しめます。
飲み方
冷酒がもっとも香りを美しく引き出します。
❸ 武勇(ぶゆう)
▶ 蔵元:武勇(茨城県結城市)
特徴
結城市で江戸時代から続く蔵元で、米の旨みを丁寧に引き出した“落ち着きのある酒質”が魅力です。派手さは控えめながら、しっかりとしたボディと綺麗なキレをあわせ持ち、冷酒から燗酒まで対応できる万能な味わいを持っています。
ペアリング
焼き鳥(塩・タレ)
鍋料理(寄せ鍋/味噌鍋)
青魚の煮付け(サバ味噌など)
旨みとキレが料理の味をしっかり受け止め、食事が進むタイプの酒です。
飲み方
冷酒なら端麗に、常温〜ぬる燗なら旨みが広がり、料理との親和性が高まります。
まとめ
茨城の地酒は、華やかすぎず、料理と丁寧に寄り添う味わいが特徴です。
森嶋・来福・武勇は、それぞれの蔵元の哲学がしっかり表れた、日本酒好きの方にも自信をもっておすすめできる3本です。
蔵元の背景とともに味わえば、茨城の酒の魅力がより深く感じられるはずです。