- 投稿日:2026/03/16
初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
「気分が落ちる」
「やる気が出ない」
「理由は分からないがしんどい」
こうした状態に、私たちはすぐ原因や治療法を求めてしまう。
だが本当に必要なのは、治すことではなく、生き延びる仕組みかもしれない。
今回は坂口恭平著『自分の薬をつくる』2020年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:坂口恭平
1978年、熊本県生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。2004年に路上生活者の住居を撮影した写真集『0円ハウス』(リトルモア)を刊行。以降、ルポルタージュ、小説、思想書、画集、料理書など多岐にわたるジャンルの書籍、そして音楽などを発表している。
✅ 不調は異常ではなく、循環不足のサインである。
✅ 薬とは他人にもらうものではなく、自分でつくるものだ。
✅ 日課とアウトプットが、人を生かし続ける。
薬=「毎日」飲む=風呂や歯磨きや睡眠=日課
坂口恭平著『自分の薬をつくる』
“自分で自分を治す方法”について解説する。
体の不調は大抵、やりたくないことをしてしまうから体の調子がおかしくなるという。
『自分の薬をつくる』
本当の意味で薬をつくるわけじゃないが、最も健全な処方だ。
つまり、自分の薬をつくる=自分の日課をつくる、ということ。このように自分に合った、自分の症状や調子に合わせた新しい日課をつくることで、体が変わっていくんじゃないかと僕は考えたわけです。
坂口恭平著『自分の薬をつくる』
言葉で語るのは簡単で難しいが、「やりたくないことをしない」
出来るだけ苦にならないことを活動していくことが必要だ。
悩みとは「心の弱さ」ではなく、インプットが歪んだ状態である
ただでさえ取り込んでいるのだから、出してあげないといけない。
好奇心がないのは、外の情報をインプットしたくないからなんです。
体は拒否しています。しかし私自身は続けたいと思っているわけです。そこがズレてしまっているんですね。
坂口恭平著『自分の薬をつくる』
⇒ 不調とは性格ではなく、情報の流れが詰まった結果である。
人が悩むとき、世界そのものが変わったように感じられる。
他人の何気ない一言が攻撃に聞こえ、未来は閉ざされ、選択肢は消える。
だが実際に起きているのは、現実が悪化したのではなく、情報の受け取り方が歪んでいるだけだ。
坂口恭平は、不調を病気や性格の問題として扱わない。
それを「インプットの歪み」として捉える。
つまり、世界から入ってくる刺激が、すべて内側で否定的に翻訳されてしまう状態である。
このとき、思考は内向きに閉じ、分析は自己攻撃に変わる。
だから必要なのは、原因究明でも、前向きな解釈でもない。
エネルギーの向きを、内側から外側へ強制的に切り替えることだ。
悩みとは、内省が過剰になり、循環が止まった状態なのである。
人生は解決すべき問題ではなく、味わうべき神秘なのだ
坂口恭平著『自分の薬をつくる』
ちなみに、哲学者キルケゴールの言葉である。
(セーレン・キルケゴール(1813~1855年)は実存哲学の創始者として知られる、デンマークの哲学者)
人生における「あれかこれか」の選択や、自己の全存在をかけて情熱を傾ける決断が、人間としての真実の生き方だと説いたという。
「薬」とは処方されるものではなく、毎日つくる生活装置である
健康とは、今までの習慣から作り出される概念だ。
インプットばかりで生活していると、体が危険を感じて、ちゃんとサインを送るということです。
坂口恭平著『自分の薬をつくる』
⇒ 薬とは症状を消すものではなく、崩れない形を保つ仕組みである。
本書における「薬」は、医師や制度が与えるものではない。
料理する。
描く。
書く。
散歩する。
決まった時間に手を動かす。
それだけでいい。
重要なのは、意味や成果ではなく、日々繰り返される形である。
うまくやる必要はない。
評価される必要もない。
適当で、雑で、続くだけでいい。
日課とは、精神を安定させるための堤防であり、避難所である。
調子がいい日も悪い日も、同じ形で身体を使う。
それによって思考は生活に引き戻され、過剰な内省は分断される。
坂口はこれを「自分の薬をつくる」と呼ぶ。
治療ではなく、維持のための技術である。
内側からやりたいと思う活動や言葉を外に出していく。
相手がいる必要はない。
アウトプットする習慣が日々の健康をつくるのだ。
パッと思いついた「欲しいもの」をそのまま作るんです。これだと、私が自然と欲していることですから、その欲望に従って、それをお金で買うんじゃなくて作るんです。これが一番簡単で、かつとても自然なウンコだと思います。
坂口恭平著『自分の薬をつくる』
治ることを目指すな、声を外に出して生き延びよ
世間は常に、あなたへ情報を送りつけてくる。パンクしちゃうよ。
ほんとに当たり前のことを言いますけど、多くの悩みごとといいますか、それぞれの人が抱えていると思っていること、それは相談したらいいんですよ。
坂口恭平著『自分の薬をつくる』
⇒ 回復とは正常化ではなく、孤立せずに今日を越えることだ。
坂口が一貫して重視するのは、対話と表出である。
悩みを整理してから話す必要はない。
正しい言葉を探す必要もない。
むしろ、整っていない状態のまま声にすることが重要だ。
創造力とはすなわち「今の現実だけが現実ではないとちゃんと認識する力」なんです。
坂口恭平著『自分の薬をつくる』
話す。
書く。
つくる。
その行為自体が、内側に溜まり続けたエネルギーを外へ逃がす。
声が外に出た瞬間、人は孤立から一歩抜け出す。
本書は、元気になる方法も、社会に適応する方法も教えない。
目標はただ一つ、今日を生き延びることだ。
正常に戻る必要はない。
不調な自分を消すのではなく、扱える形に変えればいい。
それが坂口流の自己治療であり、生存戦略である。
口にすることで、それは悩み相談ではなくなるんです。
坂口恭平著『自分の薬をつくる』

マルクス・アウレリウス著『自省録』
「毎日が忙しく、心の平静を失っていませんか?」
「他人の言葉に振り回されていませんか?」
そんなとき、2000年前のローマ皇帝が残したメッセージが、驚くほど現代にも通じる。というよりも人間の本質はそう変化していないともいえる。
周囲の事情のために強いられて、いわばまったく度を失ってしまったときには、大急ぎで自分の内にたちもどり、必要以上節度から離れないようにせよ。 たえず調和にもどることによって君は一層これを支配することができるようになるであろう。
マルクス・アウレリウス著『自省録』
しんめいP著『自分とか、ないから。教養としての東洋哲学』
東洋哲学は、とにかく楽になるための哲学なのだ。無職だろうが、離婚してようが、ふとんにいようが、めちゃくちゃ楽になれる、ヤバい哲学である。ちなみに、先にいっておくと、東洋哲学にはひとつ弱点がある。友達の家に遊びに行ったとき、このブッダのポスターが、でかでかとはられていたら、どう思うだろうか。最強に怪しい。
しんめいP著『自分とか、ないから。教養としての東洋哲学』
武田友紀著『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』
⇒ 他人の期待ではなく“自分の声”に従え。
繊細さんが疲弊する原因のひとつは、「他人を優先しすぎる」傾向である。
相手の感情や期待を察しすぎて、“自分の本音がどこか”を見失ってしまう。
そこで武田氏が提案するのが「本音コンパス」の習慣である。
自分のままで生きるとは、繊細さを含めて自分を肯定し、自分にとっての「嬉しい」「楽しい」「心地いい」「ワクワク」をコンパスに人や場所、物事を選ぶということです。
武田友紀著『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』
まとめ
✅ 不調は異常ではなく、循環不足のサインである。
✅ 薬とは他人にもらうものではなく、自分でつくるものだ。
✅ 日課とアウトプットが、人を生かし続ける。
「いのっちの電話」をしていると、こういう局面が本当に多いです。とにかく皆さん「やりたくないこと」をやりすぎているんですね、おそらく。
坂口恭平著『自分の薬をつくる』
⇒ 不調は敵ではなく、つくり直すための材料である。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆
