- 投稿日:2025/11/17
- 更新日:2025/11/17
初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
「人といると疲れる」
「相手の機嫌に振り回される」
そんな悩みは、決して“弱さ”ではない。
他人より多くの情報を感じ取る“繊細さ”が原因であり、それは本来才能である。
今回は武田友紀著『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』2018年発行をつまみ食いする。まさに超、超、要約である。おもしろいので興味があれば読んでみてほしい。
著者:武田友紀
日本で数少ないHSP専門カウンセラー。自身もHSPである。九州大学工学部機械航空工学科卒。大手メーカーで研究開発に従事後、分析力とHSP気質を活かしてカウンセラーとして独立。全国のHSPから寄せられる相談をもとに、HSPならではの人間関係や幸せに活躍できる仕事の選び方を研究。HSPの心の仕組みを大切にしたカウンセリングとHSP向け適職診断が評判を呼び、日本全国から相談者が訪れている
✅ 繊細さは生まれ持った才能である。
✅ 自分を否定せず「感じる力」を活かすことで生きやすくなる。
✅ 鈍感になる必要はなく、環境と意識の整え方が鍵である。
この本は、「繊細でストレスを感じやすい人が、繊細な感性を大切にしたまま、ラクに生きる方法」を書いた本です。「そんなこと、本当にできるの?」 そう思うのも無理はありません。なぜなら、繊細な感性でたくさんの物事を感じるために疲れてしまう人が、その繊細さを大切にすることは、もっと疲れることを意味するからです。
武田友紀著『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』
HSP:「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略で、生まれつき感覚や感情に対して非常に敏感な気質を持つ人のこと。
それが本書でいう“繊細さん(HSP)”である。
太陽の温度や天気、株価が一定でないように”変化”は当たり前の現象である。
人によって、外から入ってくる情報への反応や応答が大きく変化するのは工学の世界でも当たり前である。
照明の色や音の大きさの受け止め方で悩む必要はない。
(と…いっても簡単ではない。)
とはいえ、自分で自分を納得させるのは、自分にしかできぬことである。
本記事では、著者の知見をもとに、繊細さを守りながら日常をラクにし、力に変えていく具体策を3つの視点から解説する。
『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』
繊細は決してマイナスではない。美しさの機微に気がつける気質だ。
なお、繊細さには個人差や濃淡がありますので、この本で書かれていることの全てがあなたにあてはまるわけではないと思います。どうかご自身で、「これはすぐにできそうだ」と思ったり、「これはやってみたい」と思ったりした内容から取り組んでみてくださいね。
武田友紀著『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』
繊細さは弱点ではなく「生まれ持った設計」である
生命は我々が考えている以上に力強いものだ。
寒さ、暑さの一方だけを感じることができないように、繊細さんの感覚もいいものだけを抜き出して感じることはできません。痛みであっても心地よさであっても、遭遇すれば半自動的にキャッチしてしまうのです。
武田友紀著『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』
⇒ “感じすぎる”のではなく、“感じ取れる力”である。
HSPとは生まれつき刺激に敏感で、多くの情報を無意識にキャッチする気質のことである。
他人の感情、光や音、場の空気まで詳細に察知し、脳の神経システムが反応しやすい特性を持つ。
つまり「気にしすぎ」ではなく「感じ取る範囲が広い」のである。
これは欠点ではない。
使い方を誤ると疲れるが、正しく活かせば強みに変わる。
例えば、空気の変化に敏感な人は“危険察知力”が高い。
同じ特性が、接客・教育・デザイン・企画など、人を理解する領域で大きな武器になる。
「背の高い人が身長を縮められないように、繊細な人が鈍感になることはできない」。
克服ではなく、理解と活用が本質である。
疲れやすいのは“心の弱さ”ではなく“環境のノイズ”である
現代戦において「簡易領域」の習得は必要不可欠である。
繊細さんに必要なのは、痛みやストレスに耐えられるよう自分を作り変えることではありません。平気なフリをすることでもありません。繊細な感覚をコンパスに自分にとっていいもの・悪いものを見分け、自分に合う人間関係や職場環境に身をおく。「私はこれが好き」「こうしたい」という自分の本音をどれだけ大切にできるかが勝負どころなのです。
武田友紀著『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』
⇒ 感覚を鈍らせず、刺激をコントロールせよ。
繊細さんが疲れる最大の理由は、刺激を「受けすぎる環境」にある。
人の機嫌、小さな音、光、空気の変化──これらを大量に処理してしまうため、日常的に消耗する。
だから必要なのは「鈍くなる」ことではない。
五感を守る“物理的シールド”を整えることだ。
視覚が疲れやすい場合:縁の太いメガネで視界を限定する。
聴覚が敏感な場合:ノイズキャンセリングイヤホンや耳栓を携帯する。
嗅覚が鋭い場合:好きな香りを身につけ、苦手な匂いを遮断する。
これらは感情を麻痺させるのではなく、“適切な距離感で刺激から身を守る装備”である。
心を閉ざす対処は逆効果だ。
喜びやときめきまで遮断してしまい、やがて「何が好きか」「何をしたいか」がわからなくなる。
環境を変え、刺激を調整することこそが、繊細さを守りながら生きる鍵なのである。
「こうしなきゃ」ではなく「こうしたい」を軸に生きる
どちらの道も正しい。しかし、それは世間から見た話だ。そうだろう?
人間関係の基本構造とは、「表に出している自分」に合う人が集まってくる、というシンプルな事実です。つまり、「本当の自分」を抑えて殻をかぶっていると、その「殻」に合う人が集まってきてしまうのです。
武田友紀著『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』
⇒ 他人の期待ではなく“自分の声”に従え。
繊細さんが疲弊する原因のひとつは、「他人を優先しすぎる」傾向である。
相手の感情や期待を察しすぎて、“自分の本音がどこか”を見失ってしまう。
そこで武田氏が提案するのが「本音コンパス」の習慣である。
●本音を見抜く3ステップ
言葉で見分ける
「したい」=本音、「しなきゃ」=他人軸。
体の反応を確認する
胸が重くなる・呼吸が浅い──それは本音ではない。
幼い自分に問いかける
イヤイヤ期の自分は、本音しか言わない。
「やりたい?」「行きたい?」と聞けば即答してくれる。
幼い自分をイメージするのが難しい場合は、ぬいぐるみや石など、自分が大切にしているものに話しかけてみてもOKです。「ねぇ、どうしたい?」と聞いてみると、驚くほどスパーンと答えが返ってきますよ。
武田友紀著『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』
本音に従い始めると、
✔ 他人の機嫌が気になりにくくなる
✔ 断っても罪悪感が減る
✔ 自分に合う人が自然に集まる
繊細さんは、他人軸の人生を離れた瞬間、急速に元気を取り戻す。
“感じる力”は、自分自身の方向性を示す優秀なコンパスなのである。
最後は繊細さん関係なく、「自分がどうしたいか」である。
将来の自分が後悔しない道を選ぶ。
そして、将来が今になったとき、後悔しないように動き続けるしかない。

岸見一郎・古賀史健 著『嫌われる勇気』
「すべての悩みは対人関係の悩みである」
真の自由は「嫌われる可能性」を受け入れること。
承認されないことを恐れず、自分の価値観で生きる覚悟を持つ。
その覚悟がない限り、他者の期待からは逃れられない。
ライフスタイルが先天的に与えられたものでなく、自分で選んだものであるのなら、再び自分で選びなおすことも可能なはずです。
岸見一郎・古賀史健 著『嫌われる勇気』
大嶋信頼 著「スルースキル“あえて鈍感”になって人生をラクにする方法」
「気にする/気にしない」を明確に線引きすることで、人生が劇的に楽になる。
著者は「頭のてっぺんからおヘソにかけてのライン」「両手を広げた範囲」といった具体的な基準を提案している。🤔
隣の住人なんか手を広げた範囲にいないんだから「関係ない!」(中略)電車の中の「マナーの悪い人」なんかも「両手を広げた範囲にいないから知らない!」とスルー。
大嶋信頼 著「スルースキル“あえて鈍感”になって人生をラクにする方法」
川野泰周 著『「あるある」で学ぶ 余裕がないときの心の整え方』
精神科・心療内科医であり、臨済宗建長寺派林香寺住職の書籍。
独り身の孤独、集団でいるのに孤独を感じてしまうなど、孤独にはいろんな種類がある。
孤独から抜け出すキーワードは「行動すること」であると本書は語る。
自分が生まれてきて、親に育てられ、誰かが育てた野菜や肉を食べ、いろんな人に出会い、そして今にいたります。 今、ここにいる自分はたくさんのご縁があって存在しているということで、「無我」なのです。 自分という存在はさまざまな縁によって映し出された影のようなものと禅では考えられています。
川野泰周 著『「あるある」で学ぶ 余裕がないときの心の整え方』
まとめ
✅ 繊細さは生まれ持った才能である。
✅ 自分を否定せず「感じる力」を活かすことで生きやすくなる。
✅ 鈍感になる必要はなく、環境と意識の整え方が鍵である。
自分のままで生きるとは、繊細さを含めて自分を肯定し、自分にとっての「嬉しい」「楽しい」「心地いい」「ワクワク」をコンパスに人や場所、物事を選ぶということです。
武田友紀著『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』
⇒ 繊細さは欠点ではなく、正しく扱えば最大の才能である。
私たちはたまたま、この時代に生まれたに過ぎない。
誰よりも楽しく生きることがもっとも最善の復讐である。
見返す必要はないが、きみの生命力を甘く見るな。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれる。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆

