- 投稿日:2026/02/20
🐾はじめに
猫は自由で、気まぐれで、どこか哲学的。日本酒の世界でも、そんな猫のイメージをまとった銘柄は年々存在感を増しています。ただ“かわいい”だけでは終わらないのが日本酒の奥深さ。ラベルの裏には、その蔵の思想、土地の風土、発酵への向き合い方がしっかりと息づいています。
今回は、味わいの完成度・蔵の個性・市場での評価を踏まえたうえで、本当に語る価値のある“猫モチーフ”の3本を厳選。見た目から入り、背景を知り、味で納得する——そんな体験ができる銘柄です🍶🐱
🥇 オススメ3選
① 三芳菊 ネコと和解せよ
醸造元:三芳菊酒造(徳島県)
徳島県三好市に蔵を構える三芳菊酒造は、全国的にも“超個性派”として知られる存在。発酵の力強さを前面に出した濃醇甘口スタイルで固定ファンを持ち、伝統的な淡麗志向とは真逆を行く酒造りを続けています。
「ネコと和解せよ」は、その象徴ともいえる一本。名前のインパクトもさることながら、味わいも挑戦的。熟した果実を思わせる濃密な甘み、白ワインのような強い酸味、そして野性味を感じる発酵ニュアンス。飲み手を選ぶとも言われますが、ハマると抜け出せない中毒性があります。
単体で楽しむよりも、味の濃い料理と合わせることで真価を発揮。甘みと塩味、旨味同士をぶつけることで、輪郭が立体的に浮かび上がります。
味わいの特徴
・完熟フルーツのような濃厚な甘み
・白ワインのような酸味
・個性的で力強い余韻
ペアリング
・フィッシュカツ
・甘辛い照り焼きチキン
・ブルーチーズ
② 萩の鶴 別仕込 猫ラベル
醸造元:萩野酒造(宮城県)
「萩の鶴」は、日常に寄り添う“普段着のような酒”を目指す蔵。猫ラベルシリーズの中でも、冬バージョンの【こたつ猫】や秋の【ハロウィン猫】、春の【さくら猫】など季節限定で変化する味わいが楽しめます。
このシリーズは「猫と日本酒が好きな人はみんないい人です」という親しみやすいコンセプトで、特有の優しい甘みと程よい酸との調和が魅力。甘すぎず、食事にも寄り添う構成です。
味わいの特徴
・華やかでやさしい甘み
・丸みのある香りとフレッシュ感
・バランスの良い酸味で飲み飽きしない設計
・軽いガス感でピチピチとした飲み口
ペアリング
・牡蠣フライ
・さつま揚げ
・きのこおろし和え
③ 新政 亜麻猫
醸造元:新政酒造(秋田県)
秋田県秋田市の新政酒造は、現代日本酒の革新を象徴する存在。木桶仕込みや地元米への徹底したこだわり、酵母無添加仕込みなど、独自の哲学を貫いています。
「亜麻猫」は白麹を用いることでクエン酸を生成し、日本酒としては鮮烈な酸を表現。爽快でシャープ、それでいて奥に旨味がある立体的な構造。ワインのようなアプローチと評されることも多く、海外市場でも注目を集めています。
冷酒でキレを楽しむのはもちろん、食事と合わせることで酸が料理の輪郭を引き締めます。日本酒の可能性を広げた一本と言っても過言ではありません。
味わいの特徴
・シャープで鮮烈な酸
・軽快な甘み
・ドライで伸びる余韻
ペアリング
・いぶりがっこ
・カルパッチョ
・レモンを添えた牡蠣
🐱まとめ
猫モチーフの日本酒は、単なるデザイン性だけの存在ではありません。
濃醇で挑戦的な世界観を持つ一本。
日常に寄り添う完成度の高い一本。
革新的な酸で新境地を切り拓いた一本。
それぞれが異なるベクトルで“猫らしさ”を表現しています。自由で型にハマらない精神は、日本酒そのものの多様性とも重なります。
ラベルに惹かれて手に取り、背景を知り、味わいで理解する。そんな三段階の楽しみ方を、ぜひ体験してみてください🍶✨